エピソード① カイ・クロフィード


 ――――ステータスオープン。



 カイ・クロフィード 【17歳】男

 ヒューマン。


 HP5000/5000

 ATK/100/100

 DEF/9999/9999

 AGI/9999/9999

 MAT/9999/9999

 MDF/9999/9999


 属性値:全属性最大。


 スキル【賢者の弟子】家の所有者。

 ・他人の出入りを選択。

 ・魔力で植物、果物、野菜を育てることができる

 ・オリジナル魔法【守護結界】モンスターによる。作物の被害防止および防犯対策。


 スキル【授かりし賢者の心】

 魔法耐性s。

 斬撃耐性s。

 打撃耐性s。

 鑑定ss。

 弱点特化s。

 オート回復s。

 身体能力向上s。


 ユニークスキル【創造】

 あらゆるものを魔力で作り出すことができる。

 野菜、果物、植物は不可。



 ―――――――――――――――――――――




 ―――家の庭。



 ここは、俺の家の庭である。



  俺たちは、血は繋がっていないけれど、

 危険な森で眠っていた俺を助け育ててくれたじいちゃんが言うには、ここはs級の危険なモンスターが多く生息している森だから人は近づいてこない。


 スローライフにもってこいなんじゃ!!って言っていたっけな。


 と思いながら俺は、日課となっている。

 魔力を畑や野菜、果物、植物などに流し込み育てている。

 少しずつ植物などか育っていくのを見ていると、自分の力で育てた夏の日のカブトムシを思い出す。


 俺は、今日収穫できる。完治知草かんちしそうやマジックリなど集めていた。

 完治知草は、この森でしか生えない特殊草らしい。なんだったけ?あのー、ハイポーションっていう高度な回復薬が出来るらしくて、街では手に入らないくらいの代物とされているようだ。

 マジックリは、栗のようにトゲトゲしているが、中身はグミのようなモノがぎっしりと詰まっており、無病息災になれる、魔力が上がるなど万能である。これも完治知草と一緒でこの森でしか育てることはできないとされている。


 これらを求めて多くの冒険者達が多く来るのではないかと思うが、この食べ物は、じいちゃんが独自に開発したモノで他に売る気はまったくもってない。

 知られたら、スローライフではなくなってしまう。


 俺の自由は誰にも邪魔させないし、元ブラック企業に勤めていたころとは全然違うのだから。

 もうあんな思いをして労働することはない。

 そして。


 ―――じいちゃんは言っていた。


「スローライフを邪魔するやつは、闇に葬るのが良い」



「さて、家に帰って、本でも読むか」


 収穫が終わったので家に戻ることにする。

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