とあるJKの小話

花宮零

とあるJKの小話 語り部:JK

 やっほー。お久しぶり。語り部JKだよ。元気してる?あたしは元気。超元気だよ。前回はとあるJKの昔話をしたけど、今日はあたしの話でもしちゃおうかな。え?また長くなるんじゃないかって?そんなことないよ。まぁでも、お喋りが好きなのは本当だから、気楽に読んでよ。


 何から話そうかな。あ、そうそう。あたし、語り部休憩してる間にカレシが出来たの。語り部に恋人が出来るのかって?出来るわよそりゃ。私だって魅力の一つや二つあるんだから。まぁ、もう別れたんだけどさ。前回の語りでも思ったんだけど、もしかしたらあたしも含めた周りの人達、ロクな恋愛してないかも。でもそういうのって、聞く分には面白くていいわよね。


 カレシが出来たのはいいんだけどさ。あたしのボディが魅力的すぎたのかな。段々と普通のデートが嫌になったみたいで。どんどん体目的になっていくワケ。全く、あたしはこんなに話上手なんだから一緒にお話とかしてくれたっていいのにね?あ、そんなに上手くないって?そっかぁ。じゃああたしにも非はあったわけだ。なるほどねぇ。でも付き合ってる時ってさ、盲目じゃない?だから、カレシが求めてることなら何でも!とか思っちゃうの。危険よね。だってそれって、金貸してって言われても断れないタイプ街道まっしぐらじゃない?あ、それは偏見か。今のナシナシ。


 そんなこんなで別れちゃったんだけどさ。なんてったってもうすぐクリスマスじゃない?今のところあたしはぼっち確定よ。でも分からないじゃない?クリスマスマジックは大きいのよ。まぁ、それで付き合って長続きするかは別としてね。


 ちなみにみんなはどうやってクリスマスは過ごすの?ケーキとか買う?恋人とイルミネーション?それとも友達とパーティー?私はね、家族と過ごす予定よ。あ、でも友達にも誘われたわ。何だ、カレシいなくても充実してるじゃない。


 今回の話も、特別フィクションってワケでもノンフィクションってワケでもないの。だから、そこは聞き手のみんなの解釈にお任せするわ。でも、こういうリアリティのある文章って、色んな解釈できて楽しいわよね。そんなこんなで、あたしの小話はおしまい。早い?だって小話だもの。少しだけ話してなんぼよ。じゃあね。またいつか、この場所で会おうね。

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