第9話「僕は居た」

ああ、ずっと一緒に

ずっと生きて居たいと思ったけど

君は僕を避けている

そうだよな

俺ってみっともないよな

自分よがりだよな


なぁお前は、俺が居ない世界の方がいいんだろ

俺って本当に分かってないんだ

人の痛みとか涙とか感動とか

適当なんだよな


お前が俺を避けるのさえ

分からないんだ

ほんとだめだよな

気を遣わせてごめん


もう時期死ぬからさ

そう約束するからさ

今日はお前の傍に居ていいか


本当はさ楽しかったんだ

お前と居れた時間とか

たわいない会話とか

だけどずっとお前は我慢してたんだな


ごめんな


じゃあ、もう帰るよ。

あ、違った。

死ぬんだっけな、


これが最後だけど

なんかやっぱ寂しいな

でもこれ以上はウザイだけだよな


良し、じゃあ、いさぎよく散ってくる


楽しかったぜ、じゃあな。

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