第6話「暗い世界」

鮮明に映る死の影

付きまとう怨念

生きてもどうせ支配されている

自由なんてちっともない

ただ上手いように使われ

だしを取るだけ取られ

搾りかすになれば捨てられる


そうしてただ残酷に

生きてることがただ利用されるだけで

自分の好きなことなど

寝る一瞬さえ、与えられない


そうして0時を回り

殺意の満ちたヘビーワークを強いられ

ただ飲み干したエナジードリンクが

まずくてまずくて


もう形無しだと

吐露した


そして汚れていく自分

けがされる心

とっくに生きる意味なんて失い

死にたいと

生きたくないと

ただ痛烈に思い焦り


僕は死を選んだ

そして目覚めた朝は

なぜかいつもの現実で

結局、僕は死ねなかったのだと

泣いて


また暗い世界を歩いていく。

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