第21話許さないお!

ー前回のあらすじー

ワイバーンとの戦闘が泥沼化していたレオたちだったが、アレクの機転によりなんとか勝利を収める。

一方その頃、栄一は逃げていた魔族と邂逅するのだった....。

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(side.朝貝栄一)


「だ、誰だお前!」


なんとも顔色の悪い男が聞いてくる。

大丈夫?貧血じゃない?鉄分取ったほうがいいよ。

なにわともあれ名前を聞かれたので律儀に答えることにする。


「これは失敬!私の名前はエリクスと言ってね、錬金術師をしているよ。」


ちなみにエリクスという名前はおかゆに入れていたエリクス草という薬草から取ったよ!かっこいいでしょ!


「チィッ!闇錬金術師かっ!」


俺が錬金術師といった瞬間、男が「オラァ!」と言いながら腰の剣を抜き、切りかかってきた。キレ症すぎない?カルシウム取れよ。


「危ないなぁ、少しは落ち着きたまえよ。」


「ナッ!?」


流石に危なかったので人差し指と中指で剣を受け止め、頭を掴み腹に膝蹴りをかます。手加減はしたよ?聞きたいこともあるし。


「ガハッッ!!」


膝蹴りを入れられた男は後ろの森に突っ込み、木を何本か倒しながら停止する。


「この辺りでワイバーンに少年たちを襲わせたのは君かい?」


そのまま男に近づき、頭を掴んで尋問する。


「て....テメェ....ギルドの、ガフッ!」


余計なことを言いそうだったので更に腹を殴って黙らせる。


「すまないねぇ、私は質問に答えない人は嫌いなんだよ。はいか、いいえで答えてくれ。」


どうぞ。と言うと男は「ヒィッ」と怯えながらペラペラと喋ってくれた。


曰く男は魔族で、賢者の末裔であるアレク君を始末するために犯行に及んだのだとか。すごいね!アレク君、賢者の子孫だったんだ!


「お、おい!全部話しただろ!見逃がしてくれよ!」


アレク君が賢者の子孫であることに感動していると、男が命乞いをしてきた。

え?許さないお?


「悪いが君は私を見てしまったからね、助けることはできないよ。」


「そ、そんな!こ、後悔す「<鎌鼬かまいたち>」ゲベッ!」


こいつは俺がギルドの人間だと気づいてしまったようなので、そのまま頭をふっ飛ばした。









................残業の恨みもあるし、ヤッタネ!











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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「悪役っぽい!」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

最近は寒くなって朝が弱いです。暖かい鍋がほしい.....。

設定17ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブレインは腐っても四天王であるヴォングラスの幹部なので討伐ランクはSランクです。

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