第25話 旅行の予定

アンタレスが家に着く。


瓦礫だらけのボロボロになってしまった家に、俯くロッシュと上を見るアントニオがいた。


「怪我無いか、2人とも!」

↑アンタレス


「「アンタレス!」さん!」



ロッシュは降りてきたアンタレスに抱きつく。


「おいおい、服に返り血がつくぞ」

↑アンタレス


「良かった、皆んな生きてて」

↑ロッシュ


「そうか…………ん?」


アンタレスはロッシュが何かを手に持っている事に気づいた。


「なんだ?それは…」


「これは父と私たち2人の写真でして…。

あんな激戦でも破れる事が無くて良かったです」



「そうか、良かったな。どんな顔なんだ?」


アンタレスは写真を見せてもらう。

すると、どこか既視感を覚えた。



「なんかどっかで見た事ある…」


「え⁉︎」「は?」


「お父さんの名前はなんだ?」



「父の名はレールです……」


ロッシュの発言に、アンタレスは目を見開いて怒鳴る!


「レール⁉︎⁉︎⁉︎……………」


「どうかなさいました?」




↓アンタレス

「(レールは、以前 私を監禁していた変態野郎だ。

もしや私の知っているレールと、この子たちの親のレールは…いや、さすがに違うか。

あぁ、考えてたらアイス食べたくなってきた)」


「(アイス食べたそうな目してるな)」

↑ロッシュ


「まぁ家 直すか。戦う前の空間を貼りつければ良いだけだし」



アンタレスは槍を杖に変えて、振り回す。

どういう原理だよ。


アントニオは写真を睨みながら、立ち上がった。



「そうだ、旅行…行かないかい?」


アンタレスが突然呟く。












「「え??????」」



「ん、2人とも疲れただろう?だからどこか旅行へ行かないかってさ。

この家で敵を倒しちゃったから、また敵が来ると思うんだよ。

だから当分、家を離れるという意味でも旅行が良いかなぁって」


「でもアレースとか怖くないですか?」


ロッシュは彼女を心配するが、アンタレスは笑う。


「君もまだまだ子供だろ?」

「………」




「アントニオも行きたいかい?」

「………………」


「何も言わないって事は、YESって事で良いよな」

「あっそ」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




襲撃から2日経過した。


旅行の行き先は千葉県 鴨川市の【鴨川シーワールド】という水族館。1泊2日のプランの予定だ。

理由はアントニオとロッシュが行きたい場所 第1位だからである。



ロッシュは激怒した。


「明日の旅行に持っていく予定のアイス、今食べちゃダメでしょォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!」



「「すんません…」」

↑アントニオ&アンタレス

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