第22話 油断

ロッシュと品本が家の上空で戦っている中、アントニオとテレビは家の中で戦っていた。



電子レンジが爆発された事によって、リビングが炎上し、アントニオが避ける!


しかし着地のタイミングを狙らわれて、彼はテレビに爆発されてしまった!



「ゔっ⁉︎…」

↑アントニオ


「まだ耐える気ですか。耐久力は高いですね。

私もそろそろ本気出しましょうかねーー⁉︎」

↑テレビ


「くっ、もう本気出してる癖に」

「まだ出してねぇぇよ!!」



テレビは画面から光を放ち、電灯を落とす。


すると床に電灯が落ちた瞬間、電灯が大爆発した!!


アントニオはそれを予知できずに、爆発をもろに受けてしまう!



「ゔぉぉ⁉︎⁉︎⁉︎」


「ふっふっふっ、私は物を爆弾に変える事も可能です。

射程無限かつ予備動作無しの視認不可能な攻撃をノーリスクで何回でも発動可能ですからねぇ……私は。

あなたなんて、本気を出せば5分で倒せる」


「なら俺は3分…いや、1分で倒す」


「へぇ、私は北斗七星ほくとしちせいですよ?あなたみたいなアホには無理ですw」


「北斗七星?何それ」


「アンタレス討伐組織アレースの階級で最上級の地位です。

私は星崩使せいほうしのテレビと呼ばれております。

アンタレスと一緒にどこかへ行った侍は異月郷いげつきょうの妖退、あなたの姉と戦っている者は楽園城らくえんじょうの品本と呼ばれているんです。

あなた方が倒した奴は権化台ごんげだいの現実でしたね…」




「厨二病?クソどーでも良い」

「確かに」


アントニオは鍋を高速で投げた!


テレビはそれを爆破させる。



「余裕の よ の字も出ない…」

↑テレビ


しかし鍋が破壊された事によって吹っ飛んだ水が、テレビ目がけて飛んできた!


「は⁉︎」


テレビは避け、アントニオに聞く。


「わざと破壊させて私を攻撃しようとしたか。

私の弱点が水だという事を知っているとはな。

だが、当たらなければ問題無し」


「その弱点セリフを聞くために攻撃したんだよ。俺が有利になるようにな?

ここからが本番。俺がお前を倒すまであと1分だ」


「へぇ、ならやってみなさい、僕」


「俺は俺だ」



アントニオはピーラーを5個同時に投げる!

テレビはそれを目の前で爆発させて破壊した。


「(ちょろい…)」


しかし爆発が止むと、煙の中からアントニオが飛んできて、包丁を持って突き刺そうとしてくる!



テレビは軽く避けて、彼を爆発させた!


アントニオの腕が吹っ飛ぶ!


「(防御しないのかねぇ)」



しかしアントニオはすぐに腕を再生して、また突っ込む!!



テレビは突撃してくる彼を避けながら、彼の足下や顔を爆発させていた。


↓テレビ

「(何も考えずに突っ込むとは、思ったよりもバカな小僧だな、こいつは。

俺を舐めてもらっちゃ困る)」



その後も何度も何度も包丁を振り回しながらアントニオは迫ってくる。

テレビは呆れて聞いた。


「いつまでこんな事をするんですか?

私も飽きてきましたよ?あなたも疲れてきたでしょう?

では、終わりにしましょうか」



アントニオは柱の後ろに隠れて、フライパンを投げる。


テレビは動かずに爆破して破壊。



「出てきなさい、早く」

↑テレビ


テレビが言うと、アントニオが大人しく出てきた。


「それで良いのですよ(…手に持っていた包丁が無い)」


テレビはアントニオが持っていた包丁を探す。



すると……。





ズバァァァァァァァァァァァァン


「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」


突然、上から包丁が降ってきて、テレビにぶっ刺さった!!

画面を紫色に染める。


「(は⁉︎な、なぜ……もしや、柱に隠れた時に、包丁を上に投げていたのか⁉︎

そしてちょうど、出てきたタイミングで私が油断する頃に刺さるようにしt」


バシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


突然目の前から大量の水が飛んできて、テレビに全てかかった!


「まだ終わらねぇよ」


包丁が上から飛んできて、動揺しているテレビに、アントニオが鍋の中の水をかけたようだ。



「ゔゔゔっ……ぐ、ぐぞぉぉ!」

↑テレビ


「うーん、倒すまでに1分2秒かかった。クソッ」

↑アントニオ


彼はテレビの心臓部分を包丁で刺して、完全に動きを止めた。


テレビは刺した箇所から消滅していく。


「ふぅ、家の中が散らかっちゃったなぁ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る