愛を込めてお土産を

竹千代くんがエリザベス一世に惚れるというハプニングが起きつつも、無事にエリザベス一世と謁見できた私はというと


桃姫『女王陛下、こちらが我々からの手土産です』


目の前にいるエリザベス一世に対し、お土産を渡そうとしていた。


エリザベス一世『まぁ、これは.....』

桃姫『我が国で採れたカカオから作ったチョコレートと、でございます』


お土産についてそう説明をすると、分かりやすく驚く人々。


.......何で、ニクノキをバロメッツと紹介したのかって?


.....地面から生える肉を信じてもらう口実作りに決まってるでしょう!!


というか、この時代にバロメッツとかいう伝承があって良かった〜


貴族1『これがバロメッツの実.....』

貴族2『確かに本物の肉そっくりだな』

貴族3『というか、今チョコレートと言ったか!?』


私達の手土産に対し、驚く貴族達。


そんな貴族達を尻目に、エリザベス一世はチョコレートを一粒食べると


エリザベス一世『.....美味しい!!』


目をキラキラと輝かせて、そう言った。


エリザベス一世『てっきり、飲む方のチョコレートを想像してたけど......固めた方のチョコレートも美味しいわ!!』

桃姫『それなら良かったです』


美味しそうにチョコレートを食べるエリザベス一世に対し、そう言う私。


そして、続け様に


桃姫『我が国では、チョコレートの他に甜菜糖と呼ばれる砂糖も生産しているので、日常的に甘いチョコレートを食べることが出来るのです』


と言うと、貴族達は分かりやすく驚いたのは、言うまでもない。


エリザベス一世『なるほど、チョコレートや砂糖が流通している時点で、既にスペインの負けは確定していた......ということですね』

桃姫『アレは運が良かっただけですよ』


そう言った後、営業スマイルを見せる私。


桃姫『それに、私はただ助言をしただけですし』

エリザベス一世『助言.....ねぇ』


エリザベス一世はそう呟いた後


エリザベス一世『ひょっとしたら、あなたみたいな人が国を動かすのかもね』


と言った。


私が?国を?


桃姫『私、王になる気はないんですけどね』


ポツリとそう呟くと、エリザベス一世はクスリと笑い、こう言った。


エリザベス一世『フフッ、そういうところが羨ましいわ』


その顔は、とても優しげだった。


エリザベス一世『プリンセス・モモ......あなたとは、良い友人になれそうね』

桃姫『ですね』


ニコラと笑いながら、そう言う私達。


どうやら、上手くいったみたいだ。


十兵衛「.....あの様子だと、上手くいってるみたいですね」

信長「というか、【ばろめっつ】とは何だ?」

竹千代(女王様.....綺麗だなぁ)

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