第9話 わかってあげられるよぉー

 受付のお姉さんに呼ばれた私は受付へ戻る。


「すいません、うろついていたら結構離れちゃってたみたいで。」


「大丈夫ですよ。このギルド、広いですからね。」


やっぱりそうなんだ。確かに、このギルド普通に街のスーパーマーケット並みの広さがある。それに2階とかを考えればかなりの広さ。でも何でそんなに広いんだろう。


「理由とかってあるんですか?」


「それはだって、ここはいろんなバイオームに近いので冒険者うってつけの場所だからじゃないですか。リターさんもそれ目当てじゃなかったんですか?」


まじか。みんな鉱石を取りに来ているのか。ファーム楽しいもんね。わかってあげられるよー。でも、取り合いにならなきゃ良いけど……


「やっぱり鉱石ですか……」


「はい。皆功績を上げて、高ランクの冒険者を目指しますからね。それにモンスターの種類も数も多いですから稼ぎやすいって言うのもあります。」


あー功績ね。はいはい。功績功績……何で私は異世界に来てまでアンジ◯ッシュやってる? まあ、鉱石に興味なさそうではあるからよかったよかったけど。


「そうなんですね。私も頑張らなくちゃですね。」


「はい、頑張ってくださいね。遅れましたが、冒険者カードです。」


ポイントカードくらいの大きさのカードが一枚手渡された。


おー! すごい。すっごい免許証みたい。


「依頼の受注や買取する際、他にも色々な場面で必要になりますので無くさないようにお願いしますね。新規登録は無料ですが、二回目からはそれなりの値段がしますので。このカード結構高いですから。」


へー、まあ、無くさなければ関係のない話だよね。

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