第2話   勉強嫌いな賢い子の黒歴史

 勉強はできないが、とにかく変に賢かった。

 5歳の頃、ワタシが1番かわいいと言う3歳の妹に、そういうことは言ってはいけないんだよと、保育園児が諭していた。近所の子にも、◯◯ちゃんはすごい!上手!と太鼓持ちかと褒めちぎりまくっていた。小学校の低学年の学習発表会では、学年代表で挨拶したり、歌を独唱したり、コミュニケーション能力が高かった。また、小学高学年の頃、好きな子にちょっかい出したい男子の意地悪なヤジには、寝れば忘れるから〜と大物ぶり!!コレ何周目の人生?中の人は60台かなと思わせられるような言動が多くて、賢いなと感心することが多かった。


 だが、本当に勉強が嫌いだった。

小学3年生の時に、学童保育に行く夏休み、漢字を毎日3ページ練習してねと渡したノートには、一冊まるまる一丁の文字が。その一丁ノートが2冊!!子ども任せで確認しないのがいけないが。

 また、小学校高学年で担任の先生から、宿題の作文をやってこないと電話を頂き、やるように言ってもきかず、結局やらなかった頑固な所もあった。習っていたそろばんも週に2回塾でやるだけで上達せず、3級も合格せず、4級で終わった。漫画とテレビアニメばかりを見て、毎週欠かさずジャンプを買い、日々勉強せず、怠惰な毎日を過ごした小学生の頃、これでは、公立中学で138位でも仕方ないかと今なら冷静に振り返られる。


 勉強はできないが、賢い、やればできるはず。

 と親バカの一念が岩を通せたのか、今ではなんとか医学部で頑張っています。

 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

公立中学138位の子、医師になる。 きりきりあ’ず @aiko20200123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ