第22話

「ええか、あんこちゃんにナツメ。個展開催資金パーティーってのがあんねん。



 もちろんこれはうちの嫁さんの個展のためのもんや。



 言わずもがなやけどな、普通の奴は参加どころか入ることすらできん。



 いくらお前がFOR SEASONの社長やゆうても、知名度無さすぎやから無理や。



 うちの嫁さんはそないな資金パーティなんぞいらんって言うたんやけどな、



 TSUBAKIのおばはんがエライ嫁さんの作品に入れこんどってな、やる言うて



 聞かんかったんや」

 DDDの近くのカフェで、私とメガネガエルは万願寺さんと会っていた。



 万願寺さんは、奥さんであるめぐみさんの個展がTSUBAKIビルでやるということで



 内情を詳しく聞くために呼んだんだけど、なんだか予想以上の収穫がありそうだった。



 それは多分、メガネガエルが友達としてお願いをしたからだと思う。



「まあ、それはそれとしてなんとかキミら2人の枠は確保しといたったで。



 著名人ばっかり来よるから、身だしなみには細心の注意しとかなあかんで」

「……」



 でもメガネガエルは黙ってただ聞いているのみで、返事もしない始末。



 きっと複雑な気持ちを無理して押さえているからだろう。



 スイッチの切り替えがちゃんと出来るはずなのに、さすがに割り切れないのかな。



「取締役……。取締役!」



「ん、ああ。そうだな」



 なにが「そうだな」だっちゅーの! ぷんすか!

「しっかし……目的が目的やとは言え……お前がめぐみの個展に来るなんて日が



 こんなに早く来るとは思わんかったな」



 コーヒーカップを持ち上げ、ずずずと音を立てて万願寺さんはコーヒーをすすった。



「……」



「取締役!」



「ん、ああ。そうだな」



 ダメだこりゃ。


「万願寺さんの奥さんって、春日取締役が昔好きだったんですよね」



 ぶーっ! とコーヒーをスプレーみたいに噴いた万願寺さん。



「かっぴゃ、おま、は……え!?」



 メガネガエルがパニックになるところなんて初めてみた。この人はパニックになると日本語喋れなくなるんだ。



「それでこっちから個展のお話しにきたくせに、さっきからめぐみさんの名前が出る度に



 上の空で。部下として情けないというか……」



 ティースプーンでカップの縁をチンチンと鳴らして面倒そうな振りをした。



 よっ大女優!

「正直、はたから見てるとイライラするんです。



 万願寺さんも取締役もお互い無駄に意識してけん制しあってるみたいで……。



 無駄に食って掛かる取締役と、それを挑発する万願寺さんと。



 今日だって友達が友達を助けるための話だったはずなのに、うちの上司ときたら



 ご覧の通り。



 なんなんですか? まだめぐみさんが好きなんですか?



 万願寺さん、この人まだあなたの奥さんのこと好きらしいですよ」

「望月!」



 たまらず大きな声で叫ぶメガネガエル。



「……な、なんですか」



 一歩も引かないぞ! 今日という今日は言いたいこと言ってやる!



「もうやめろ!」



「は? なにをやめろって言うんです? 自分で決めたことなんですよね?



 あなたは私の上司であり責任者なんですよ。



 いつまでもうじうじとして話が全然進まないじゃないですか!」

「わかってるんですか!? アッくんを引き留めるために関係のない万願寺さんに頼んでるんですよ!?



 万願寺さんはなんだかんだでいざというときにちゃんと助けてくれようとしてるじゃないですか!



 それなのにだんまり決め込んで……どんだけ失礼なんですかっ!」



 しーんと静かな店内。周りのお客さんたちはみんな私を見ている。



「……あ、あれぇ」



 興奮しすぎていて気付かなかったけど、いつのまにか私は立ち上がって叫んでいてみたいだ。



 おそるおそるゆっくりと席に座る。



 大女優失脚……

「お前に俺のなにがわかんだよ!!」



 とメガネガエルは立ち上がって怒鳴った! ……とかって展開になるんじゃないかと思ったけど、



 メガネガエルは目をまん丸くして私を見ていただけだった。



「……あー、ええかな?」



 万願寺さんが気まずい空気を割ってくれた。



「ナツメ。あのな、あんこちゃんの言う通りや。お前がどう思とるんかは知らん。



 けどな、俺は俺の恋愛でめぐみと一緒になったんや。それはめぐみも一緒や。



 誰もお前を貶めようとなんてしとらん」

「俺も気まずくてな。なんとなくお前のこと避け気味になっとった。



 やけど、そんなん俺らしくない思ってお前にはいつも以上に絡むようにしとった。



 それが逆に挑発してるみたいになって、どこか毛嫌いするようになってたみたいや。



 すまんな、ナツメ」



 万願寺さんが見たこともない素直さで向かいに座るメガネガエルに頭を下げた。



「……いい」



「なんやて?」



 私を見ていたメガネガエルは万願寺さんに向き直ると、なにか言った。



 けど、頭の方がよく聞こえなくて、万願寺さんが聞きなおした。

「もういい。この話はもう終わりだ。



 俺はめぐみのことが好きだったあの時代の自分を追いかけ過ぎた。でも、もうスッキリした。



 万願寺、お前の友人として頼む。……助けてくれ」



 万願寺さんに比べると言葉は少なめだったけど、メガネガエルは万願寺さんと同じように頭を下げた。



「ぐすっ」



「ぐすっ?」「ぐすっ?」



 ほぼ二人が同時に反応した。

 そういうわけで仲直りした二人を見ていた私は泣いていた。



 怒ったり泣いたり、周りが見たらきっと私は情緒不安定極まりないのかな。



「うわーん!」



「なんでお前が泣くんだ!」



「はっはっはっ! おもろいなぁ~! ナツメ、お前ほんまにこの子と付き合ってみたらどうや?」



「バカ言え! なんで自分の部下と俺が……ん」



「うわーん」



 泣いてて気づかなかったけど、メガネガエルは万願寺さんの言葉であることに気付いたみたいだった。

「お前、俺達が付き合ってないって気づいてた?」



「当たり前やろ。人の嫁はんに未練たらたらのお前が誰かと付き合うなんてありえんやろが。



 正直、ひっかかった振りしてからかってただけや」



 メガネガエルはミックスジュースのグラスを持ち、ストローをひと吸いするとムスっとした様子で腕を組んだ。



「いい性格だな、相変わらず」



「おおきに」



 かっかっかっと笑って万願寺さんはコーヒーを飲み干した。

「よっしゃ、じゃあ気を取り直してパーティについて話すで?



 椿社長の息子が姿を現すとしたら間違いなくこの場やろうな。



 実のところ、椿社長に生き別れの息子がいることは有名な話やった。



 いつか成功したら息子を迎えに行きたいって、どのインタビューにも答えとるくらいやからな。



 もしもお前んとこの従業員がほんまに椿社長に引き取られているとしたら、



 このパーティでお披露目するつもりやろ。



 半ば強引にめぐみの資金パーティ開催するっちゅうのはそのお膳立てを揃えたいちゅう本音もあるやろうな」

 ……なるほど、さすが営業のプロ。分析も説得力があるなぁ……。



「当日は俺も出席しとるし、社長には話も通しとる。



 なんちゅうても主役の旦那やからな、出席者の中では特別待遇ってわけや。



 っちゅうわけでお前ら2人の枠を取ってるから、ドレスアップして来てくれ。



 まあ酒井に任しとけばノープロやろ」



 万願寺さんはポケットからスマホを出して指でさっさっとなにかしている。



「……日は……間違えんなや。8月8日や。時間は19時やが個展もこの日から開催しとるから早よう来て、見たってくれ」

『いつか別れた夫の元にいる息子を迎えに行こうって決めていたんです。



 その為に私はがむしゃらに頑張ってきました。



 女性としての幸せを捨てて、ただ仕事に打ち込み……ようやくここまで辿り着くことができたんです』



 テレビを点けると社長さんとか俳優とかミュージシャンとかに密着するドキュメンタリー番組がやっていた。



 なんの偶然か、今回の特集はTSUBAKIの社長……つまりアッくんのお母さんだった。



「キレイな人じゃん……」



 おそらく50歳くらいだと思うけど、そんな歳だとは思えないくらい綺麗にしている。



 私もあんな風にキレイに歳が取れたらいいなぁ……。



 焼酎のオレンジジュース割を入れたグラスの脇に置いた手鏡を覗き込むと、



 多分自分には無理だろうと思わせる顔が映った。



「お手入れも意識も違うもんな……っていうか努力? うー無理かぁ」



 努力、嫌いっ! お手入れ、面倒っ!



 そりゃ綺麗にはなれないよねー。

 8月8日か……。誕生日。嫌いな嫌いな誕生日。



 夏休み中だから誰もお祝いに来てくれなかったっていう思いで。



 しかもお盆の前だから、お父さんやお母さんからも大したプレゼントも貰えなかった。



 大嫌いな誕生日。



 そんな嫌い記念日にあいつと二人で……パーティ?



 いやいや、でも仕事の一環だし、今日もはっきりと部下とは恋愛しないって言われたしー

 ぎしっ



 体重計の針がぶるんぶるんと勢いよく触れている。



「ちょっと痩せた! ……けど」



 ぷにっ



 横腹ぁ……



 ドレスとか着る感じよね?



「……」



 

【検索】[ダイエット 一週間]



 スマホにキーワード入力! 



「おー出てきた出てきたぁ!!」



 上から順にいろんなダイエット法を見てゆく。



「……ぃよし! 頑張ろう!」



 その中から自分でも出来そうなダイエット法を見つけ、早速実践することにした。



「見てろぉ~……メガネガエルぅ~……!!」

「なぁ、顔、青くない?」



 8月5日、オフィスで空腹と戦っていた私にハルくんが話しかけてきた。



「ううん、ジョブジョブ大丈V~」



 力なく笑う私の手にはミネラルウォーター。



 ちなみに言っておくと、今はお昼休憩なのだ。



「メシ食ってないのか?!」



「食べてるよ! 朝はバナナと水! お昼は水とビスケット! 夜は水!」



「お前植物かよ」

 そう言ってハルくんは私の向かいに座ると、コロッケを挟んだパンを食べ始めた。



「うう、ガッツリ揚げ物……じゅるり」



「……こっち見んなよ」



「じゃあここでわざわざ食べないでよぅ~ハルくんのいぢわる」



「わざとここで食べてんの! おまんじゅうの恨めしい顔を見るためにね~」



「鬼ぃ~! 悪魔ぁ~! 横綱ぁ~!」



「(横綱……?) っていうかお前こそわざと間違えてる? 俺はシュンだぞ」

「うそ」



「メシ抜きすぎて目が霞んでんじゃねーの。ハルが言ってたぞ、お前は俺達を見分けることが出来るってよ。……まぁ、いまので半信半疑になったけど」



 ガツガツととてもおいしそうにコロッケパンにがっつくのを見ていると自然と涙と鼻水とよだれが垂れてきた。



 ……そんなことよりも私、またハルくんとシュンくんを間違えちゃったの?



 なんでだろう……最近、ちょっと見分けがつかなくなってきた。



 似てない、って思ってたのに……。

「ダイエットか……俺の周りで成功した女子は見たことがないね」



「なにをぅ~! じゃあ見せてしんぜよう! ダイエットの成功者というものを!」



『ぐるるる』



「あ……」



「……あのさ、俺は思うんだ。女子の腹の鳴る音とオナラって同じくらい恥ずかしい音だよね」



「うう……急に情けなくなってきた」



「おまんじゅうはぽっちゃりしてこそのおまんじゅうなんだから、痩せなくていいんじゃね?」



「ぽ、ぽっちゃり……ひぃっ……!」



 気絶しそうになった。世間の評価では私はぽっちゃりなのかー!

「ワタシ、モウモヤシ シカ食ベマセン」



「お、うちのオフィスに外国人がいたのか? えっと、中東系ですか?」



「あうあうあー……」



「おお、泣いてる泣いてるぞ……ウミガメの産卵みたいだ」



「あうあうあー…………」



 悲しい、なんて悲しい……。どうせメガネガエルにも私はぽっちゃり系だと思われているんだー……うう



「あうあうあー……」



「おおっ、悲しそうだ!」


 すっかりからかわれた私は、トボトボとオフィスに戻る。



「望月さん」



「あ、トウマさん。なんでしょう?」



 後ろから話しかけてきたトウマさんに精いっぱいの笑顔で答える。



「あの、マシュマロ女子とはなんでしょうか?」



 ……ッ!!



「マ、マシュマロ……っすか?」



 トウマさんは眉ひとつ動かすことなく真顔で答えを待っている。

「な、なぜそんなことを」



「いえ、シュンから望月さんが“おまんじゅうからマシュマロに昇格した。時代は今マシュマロ女子だ!”



 と、社内メールに送ってきたものですから」



「あのバカコロッケぇ~~」



「おう、マシュマロ」



「!?」



 そ、その声は……



「いやぁ、毎回何まんじゅうにするか悩んでたんだよ。マシュマロにそこまで種類がないからな。



 これで呼ぶのに悩まなくて済むよ。マシュマロ」



 ガシッ



「!? オ、オイ、なにを……」



 ガシッ



「望月さん?」



 私はトウマさんとメガネガエルの手を掴むとオフィスへと引っ張った。



 激おこ! 



「みなさん聞いてください!」



 稲穂兄弟と私に腕を掴まれた二人は激おこの私に注目した。



「あと3日! 私はマイナス3キロを達成します! もしも達成できたら絶対にマシュマロとか呼ばないこと!」



「なんだその一方的な公約は」



 パソコンの陰から顔を出してハルくんが驚いた様子で口を出した。



「シャラップ!」



 激おこな私はハルくんを指差すと叫んだ。



「そして! さらにパーティでアッくんを奪還するのに成功したら、おまんじゅうとも呼ばせない!



 いいですね!? いいですねみなさん!」

「は、はい……」



 稲穂兄弟がタジタジして返事した。



「トウマさんは!」



「あの……私は最初からそのような愛称で望月さんを呼んだことは……」



「シャラップ!」



「……かしこまりました」



「そして誰よりも取締役!」



「な……なんだよ」

「ダイエットとアッくん奪還に成功したら……私をちゃんと名前で呼んでください! いいですね」



 ここまで言って、私は自分でもしかしたら自分はこれが言いたかったのか? と気づいた。



「……」



「どうなんですか!!」



「っえーー」



 『っえーー』だとぅ!? このメガネガエル!



「取締役……望月さんは非常にご立腹な様子です。ここは一つ穏便に収められては」


 トウマさんの言葉に渋い顔をしてメガネガエルは嫌々な空気を全身から漂わせながら首を縦に振った。



「よぉしっ! みておれ民衆ども……ふふ、ふははは」



「お、おまんじゅうが壊れた……」



「で、私に相談しに来たんだ。……バカねぇ、あんこちゃん」



 私の腰回りをメジャーで計り、酒井さんは笑った。



「だって! おまんじゅうにマシュマロですよ!? ひどくないですか?」



 鏡越しに後ろの酒井さんに同意を求める。酒井さんは笑いながらうんうんと頷いてくれた。



「あんこちゃん、そんなに太ってないのにねー。着太りする方だからみんな誤解してるのね」



「そ、そうですよね! そうなんですよ! 見た目ほど太ってなんかないんです! それなのに」



 酒井さんはメジャーを親指で指し、私に見せた。



「ほら、こんなに細いじゃん」



「……お、おお……」



 ダイエットのおかげなのか、それとも意外とそうだったのか、とにかく自分で思っていたほど太いウエストでなかったのにびっくりした。



「そうね、じゃあ8日のドレスはちゃんとボディラインのはっきりするのを用意しましょう」



「ボ、ボデーライン?」



「そうよ。パーティなんだから、他の女の人達に負けない格好しなきゃ」



 う、……そう言われると自信なくなる。



「え、でも! だってだって、胸だってそんなに大きいほうじゃないし、お尻の形だって……肩もなんかゴツいし。うう」

「……なるほど。その過剰なくらいの自信の無さがモテない理由なのね」



「はい?! モテ……」



「ほら、やっぱり。あんこちゃんって褒められても自分のことだって自覚がないでしょ?



 こんなにいい身体してるのに、あんまり謙遜しちゃうと逆にイヤミだぞ」



「え、そ、そんなぁ! いい身体って……」



「私のこと信用しないの? これでもプロのスタイリストでもあるんだけど?」



「い、いえそんな……信用しないだなんて!」



「でしょ? だったらこのドレスなんてどう?」


「こここ、こんなドレス……私が!?」



 酒井さんがたくさんあるドレスの中から出してきたのは、真っ赤な胸元の開いたドレスだった。



「え、えーー! こんな真っ赤な派手なドレスなんて……」



「似合わない、って思ってる? あと3キロ痩せるんでしょ? だったら絶対にこれがいい。



 あんこちゃんの優しい顔にはこの燃える赤がよく合うと思うの」



「いやいやいやいや無理無理無理無理!」



「あら? コーディネートは私に任せてくれるんじゃないの?」



「そそそ、そうですけど……」



 おかしそうに酒井さんは笑うけど、本気みたいだ。


「……わ、わかりましたよぉ。うう」



「そう? じゃあ、楽しみにしとくね。とびっきりのお姫様にしてあげるから」



「ありがとうございます……」



 うう、なんて呼ばれるんだろう。紅白まんじゅうだろうか、それとも苺マシュマロだろうか。



「それとね」



「あ、はい?」



「ナツメが好きな色が赤、なのよ」



「えっ! そ、そうなんですか!」



「そうよ」



「赤のドレス着たら、喜びますかね!?」



「大喜び」



「そ、そっか……よし、じゃ、じゃあダイエット成功させて……あ、あれ?」



 ハッとして私は酒井さんを向いた。



「ふふ、やっぱりナツメが好きなのね」



「あのあのそのあの」



「分かってるわ。まずアキくんを取り戻して、そして……ついでにナツメのこともゲットしたらいいから」



「そのあのその」



「ほら、見てあんこちゃん。どっちが赤い?」



 酒井さんは鏡を指差し真っ赤なドレスと真っ赤な私を比べて見せた。






「あのそのあの……えっと、頑張ります……」








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