第3話

やがて、ポッキーの先端を先輩が食べ始めた。

ーここで収まるわけがない…ー

私もつられて食べ始めた。そのうち至近距離は、鼻先となった。

女性先輩の、甘いがアルコールの香りが、私を「酔わせた」

ーええい、ままよ…ー

唇につきそうになり、私はポキリ、と折ってしまった。

場は、あはははは、となり、

「根性ねぇ」とか、「いかなかったか」とか、言い始め、事はこれで済んだ。


25歳私はまだ若過ぎた。


あれからポッキーを見ると、ついあの先輩の顔を思い出す。


ポッキーは甘い。しかし、苦くもあった。

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ポッキー、 石神井川弟子南 @oikyu

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