加護




4人目の鬼が出てからしばらくは静かだった。

セイと六花は歩き回っているが何も起こらない。

夕方に二人はセイのマンションに戻って来ると

私服の久我がどこからともなく出て来た。


二人からはちらりと見える程度だ。

久我は喋らないよう口元に指を当てて耳元を軽く叩いた。

それを見てセイがヘッドセットを外し電源を落とした。

六花もヘッドホンの録画と録音のスイッチを消した。


「久我さん、今日は非番ですか?どうしたんですか?」


六花が驚いたように言った。


「いや、ちょっとお前達に話があってな。」


セイが無言のまま手で二人をビルに招いた。




「どうしたんだ、久我。」


部屋に入るとセイが言った。

どことなく緊張感が漂う。


「鬼憑きと美戸川室長の事だ。」


久我の顔は真剣だ。

ただ事ではないのが二人は分かった。


「美戸川がどうしたんだ。」

「……相変わらずお前の部屋は綺麗だな。」

「綺麗にしておけば不審者が入ってきたらすぐ分かる。」

「そう言う事なの?」


六花が調子はずれな声を上げた。


「ただの綺麗好きじゃなかったのね。」

「お前なあ、油断しすぎだぞ。」


ちろりと六花を見下ろすセイを見て

久我が驚いた顔をした。


「セイ、お前も本当に変わったなあ。」

「……こいつと喋っていると調子が狂う。」

「お前にとっては良い事だと思うぞ。」


セイが苦々し気に久我を見た。

その横で六花がにやにやとしている。セイは咳払いをした。


「それで美戸川がどうしたって。」


久我が難しい顔になった。


「様子が変だ。」

「変と言っても昔からあいつはそうだろ。」

「お前達が捕まえた鬼の事は教えたよな。」

「死んでないとは聞いた。クローンドームにいると。」

「そうだ、美戸川室長の研究室だ。

それでその鬼は皆逃亡中の犯罪者だった。

なのに室長は報告もせず自分のドームに入れたままだ。

何か隠しているんだ。」

「警察官としては絶対ダメですよね。」


六花が言う。


「そうなんだが、だが美戸川室長は警官じゃない。

超犯罪調査室は警察署内にあるが、

神社の土地を警察に貸している状態で正式な警察の部署じゃない。」


セイは驚いた。


「美戸川は警官じゃないのか?」

「それが分からん。

よく考えると私もいつの間にか言いなりになっていた気がする。

人を操る力と言うか、

それに気が付いたのはごくごく最近なんだが……。」


久我が口ごもる。


「あの……、」


六花が少しばかり控えめに言う。


「その、久我さん、最近誰かに会いました?」

「会うって?」

「その、変に思うかも知れませんが、」


六花が久我の頭の上を見る。


「凄い加護がついてます。」


セイは久我の頭の上を見て久我は自分の上を見た。


「何もないが、その……、」


二人はどことなくぞっとする。


「すみません。気配と言うか何となく分かっちゃうんです。」

「そう言えばお前は巫女だったな。」


セイがぼそりと言う。


「でも私は大したことないです。

母の方が凄かったですよ。

あまり言うと人に怖がられたりするから言わなかったみたい。」

「私についている加護、って……。」


少しばかり白い顔になった久我が六花に聞いた。


「とても気持ち良いです。」


六花はにっこりと笑う。

久我は少しほっとした。

もしかすると先日築ノ宮と会った事で

何かしら起きたのかもしれないと久我は思った。

あの築ノ宮もどことなく人間離れした気配があった。

ただ美戸川とは違って清らかだった。


「実はな、先日ある人と会った。

まあその人に関してはこれだけにしてくれ。

それでその人が美戸川室長の事を聞いて来た。様子が変だと。

それは私も感じていた。

その人は鬼憑きやお前達の事も知っていた。」

「私達ですか。」

「高山君が茨島の巫女であることもな。それでセイ、お前だが、」


久我がセイを見る。


「お前は高山君の額の紋を見ただろう。鬼にも襲われる。

だからこの件に関して間違いなく重要人物なのだが、

どうしてなのか分からないと言われた。

それで私はお前の出自に関係しているのではと話した。」

「俺の生まれ?」

「ああ、私が思うにお前の遺伝子提供者の誰かが

鬼憑きに関係しているかもしれん。」


セイははっとした。

彼の遺伝子は何人かのものが組み合わされている。


「それを知りたいのだが、お前はそれについて何か知っているか?」

「いや、それは俺は何も……。」


しばらく皆は無言で考え込む。

そして六花が何かを思いついたように顔を上げた。


「パパなら何か知っているかな。

昔室長と同じ大学にいたの。

もしかするとセイの時の関係者を知っているかも。」

「高山君、先生と連絡は取れるか。」

「取れるけど忙しいかな。でも電話してみます。」


六花は立ち上がりスマホを取り出した。

セイが久我を見る。


「何だか得体の知れん人物が接触して来たのか。

大丈夫か。」

「ああ、室長より信用出来る感じだ。

それに茨島神社やご神体の成り立ちとか教えてもらった。

お前達の事もよく知っていたぞ。」


その時、会話中の六花が大きな声を出した。


「ダメよ、私の家は。クロ?クロに会いたい?

えーっ、ちょ、ちょっと……、」


呆然とした顔で六花が電話を切ってぽかんと二人を見た。


「どうした、六花。」

「……パパがクロに会いたいから私の家に行くって。」

「クロってなんだ?」


久我がセイを見る。


「……黒猫だ。」


セイは高山が六花の部屋でクロを探していた様子を思い出した。

背広の男が這うようして猫を呼んでいたのだ。

思わず口元に握りこぶしを当てて微かに笑い出した。

久我が彼を見た。


「お前の笑い顔、初めて見た気がする……。」


それを聞くとセイが表情を引き締めて眉を潜めた。


「ああ、すまん、」


久我がくすくすと笑いだした。

セイはじろりと彼を見る。


「馬鹿にした訳じゃないぞ、良いじゃないか。

お前はもっと感情を出した方が良い。

高山君は面白いだろう?もっと笑わせてもらえ。」


久我が立ち上がった。


「高山先生は高山君の部屋に来たいんだろ?行こう。

途中で先生を拾った方が良いのか?

高山君、もう一度聞いてくれ。

それでセイ、車を出してくれるか。」




皆が車に乗り高山を迎えに行くと彼は沢山の荷物を持っていた。

そして六花の部屋に入るとその袋から

猫のおもちゃやおやつを出した。


「一体何を買って来たのよ。」


六花が少しばかり憤慨した様子で言った。


「だってさ、クロちゃんもこう言うものが欲しいかなと思って。」


高山が猫じゃらしを軽く振り回している。

クロはペットハウスの中からそれを見ているが、

あくびをして背を向けてしまった。


「いつの間に買ったのよ、

でもクロは足が悪いし、もうお爺さんだから遊ばないよ。」


セイが皆にお茶を出すと久我が驚いたように彼を見た。


「お前、こんなことするのか。」

「六花の茶はまずい。」


久我は部屋を見渡した。


「だが高山君も綺麗にしてるな。さすが女の子だ。」

「そう言うのは男女関係ない。性格だ。

それにちゃんとしておかないと何かあった時に困る。

侵入者とか盗聴器とかな。」

「そうだな。」


しばらく六花と高山はクロを見ながら言い合っていたが、

クロが全く反応せず高山は飽きたようでテーブルについた。


「せっかくおもちゃとか持って来たのになあ。

ネコってそんなもんか、なあセイ君。」


がっかりした様子で高山がお茶を一口飲んだ。


「そのうちこちらに来ますよ。猫は気まぐれだから。

話が終わったら先生が持って来たおやつをやりましょう。

あれは多分好きですよ。」

「そうか?じゃあ後でやろう。」


高山はにこにこと笑う。


「もう本当にパパは溺愛過ぎる。」


六花がぷりぷりと怒りながら戸棚から色紙を出し椅子に座った。


「ここの大家さんの花咲さんがパパのサインが欲しいって。

ファンだって。」

「えっ。」


高山が驚いた顔をする。


「サインってどう書けばいいんだ?」

「名前を書けばいいのよ。

ペット禁止なのにクロを飼うのを許してくれたし、

お世話になっているの。」

「うーーん。」


高山は少し考えてからきっちりと自分の名前と

『メンデルの法則』と書いた。

それを見て皆は微妙な顔になった。

だが高山はなぜか満足げにそれを見る。


「遺伝学の基本だよ。君達。」

「……、まあ花咲さんに渡しておく。」


そして高山は久我を見た。


「久我さん、車でも挨拶したが僕とは初めてだな。よろしく。」

「こちらこそ突然お呼び立てして申し訳ありません。

先生はお忙しいのでは?」

「ああ、今日はたまたま空いているが確かに忙しい。

大詰めなんだよ。」


と言うと彼は持って来た荷物から沢山の荷物を取り出した。

その中には古文書のようなものもある。


「これは茨島神社に伝わっている文書だ。

僕の真理ちゃんが持っていたものだ。」

「あっ、これ知ってる。」


六花がそれを持ち中を見た。


「茨島神社が出来た由来やご神体の事が書いてあるの。

最初の禰宜の彦介さんと言う人が書いたみたい。」


久我が六花を見た。


「高山君はそれが読めるのか?」

「はい、分かります。子どもの頃からそう言うものを読まされていたし。」

「私は茨島関係のそう言う古文書を読んだが、

何が書いてあるかさっぱり読めなかった。」


六花が少し首を傾げる。


「同じような書類だと今はもうない所ですが

御化おんけ不明ふめい目付めつけと言う幕府の部署で書かれたものですよ。

ママがそんなような事を言っていたわ。」


セイが六花を見る。


「俺は一体何の事か分からんのだが。」

「そうですよね、簡単に言うとあのご神体は

金剛と言う人とうばらと言う人が鬼を封印したんです。

その鬼の名前は雨多うだ柆鬼ろうきです。」

「それで僕の真理ちゃんと六花ちゃんはうばらと言う人の子孫で、

うばらは茨の精だ。額に紋が浮くんだ。」


高山がなぜか偉そうに言う。


「その、高山先生、」


久我が恐る恐る聞く。


「真理さんと言う人はどなたでしょうか。」


高山がにっこりと笑う。


「僕の愛する奥さんで大好きな六花ちゃんのお母さんだ。」


その隣で六花が額に手を当てて難しい顔になった。


「パパ、そう言うの止めて……。

でママ、母は10年ぐらい前に亡くなってしまったの。

「そうか……。淋しいな。」


セイが静かに言う。

六花がセイを見て少し微笑んだ。


「先生、つい先日ですが私はある人物と会って

今お話した茨島の歴史を知りました。

この高山君が鬼に狙われる理由も知りました。

だがセイについては分からない、疑問だと。」


久我が言う。

それを聞いて高山がまた書類の束を出した。


「そうなんだ、さっき六花ちゃんから電話をもらった時に

遺伝情報が、と聞いたから大昔の書類を探したんだよ。」


高山が書類をめくる。


「クローン研究の初期の頃の書類だ。

セイ君が作られた時の記録ではないが、

その前に研究用に遺伝子を提供してくれた人物の名前のリストがある。

これだ。」


高山が一人の苗字を指さした。


「male、Kongou……、金剛……。」


皆が呟く。


「これは研究用に善意で提供された遺伝子のリストだ。

僕達はこれらの遺伝子を使って色々な実験をした。

だから美戸川がこれを使った可能性は高い。」

「今この金剛さんはどこにいるの?」

「調べると分かるかもしれんが、今は分からん。

性別と年齢だけは書いてある。男性で当時は20歳とある。

30年近く前の話だから今では50歳ぐらいだな。

美戸川の書類にはもっと詳しく書いてあるかもしれん。」


セイが大きくため息をついた。

久我がちらりと見る。


「ショックか。」

「いや、びっくりして……。」


六花がセイを見た。


「どの人もみんなお父さんとお母さんから

遺伝子を貰っているんです。それと一緒です。」


六花が腕組みをしてしたり顔で頷く。


「そうだな、みんな貰っているんだ。

六花ちゃんのその考え方、良いなあ。」


高山が六花に親指を立てた。

セイは何となく六花の性格がどのように作られたのか分かった気がした。


「それでだな、茨島に伝わる古文書には

その金剛と言う人物の事が書いてある。

『右肩に雷に撃たれたような痣があり』とある。

セイ君、君の右手は肩から生まれつき色が違う。

それはその人物の特徴を表しているかもしれん。」

「でも古文書の金剛と言う人は

俺に直接遺伝子をくれた人じゃないですよね。」

「そうだ。

だが科学者としての僕が言うのも奇妙な事だが、

人には与り知れぬものは沢山ある。

六花ちゃんの額の紋もそうだ。

その右手も過去からの何かのメッセージかもしれん。

君だからこそ今現れたんじゃないか?」


セイは自分の右手を見た。


左右の手の色が違う事を全く気にしていなかったと言えば嘘になる。

周りの皆は何も言わなかったが、

学校のプール授業の時などラッシュガードをつけ、

夏場でも長袖を着ていた。

だがこの右手は自分に何かを気付かせるための印だったのかもしれない。


「それと私がもう一つ考えている事がある。」


久我が皆を見た。


「鬼憑きを誰がどこで起こしているかと言う事だ。」

「……封印されていた鬼じゃないのか?」


高山が腕組みをして考える。


「ここには僕の六花ちゃんとセイ君がいるな。

だが鬼がどこにいる?か。」


六花がはっとした顔をする。


「どこに隠れているかと言う事ですか?」

「高山君はご神託を受けたな。

鬼の居場所については何か聞いたか?」

「いえ、女性が出て来て鬼が放たれた、

楔で白い光に打ち込めと。鬼の居場所については何も。」


高山が古文書をめくる。


「ここには鬼は首が無い姿で歩き回っていて、

茨が封印していた頭を鬼が体に付けた時に再び封印したらしい。

身長は六尺、180センチほどあったようだ。

そんな鬼が隠れる所は限られるんじゃないか。」

「先日私が会った方は鬼は弱っていると言っていました。

だからそんなに大きくないかもしれない。」


六花の顔が白くなる。


「まさか……、」


セイが六花を見た。


「美戸川、か。」

「取り憑かれていたりして……。」


皆がしんとなる。

しばらくして高山が静かに話し出した。


「僕はずっと疑問に思っている事がある。

美戸川はどうして茨島神社を欲しがったかだ。」


皆は高山を見た。


「美戸川は研究職だ。そしてセイ君を作った。

そのやり方は秘密主義の上、かなり強引に行った。

僕達はおかしいと思っていたんだが、気が付いたらセイ君達がいた。

他のキメラもいたが、あれはもう……。」


高山はため息をつく。

かなりひどい状況だったのかもしれない。


「だが美戸川は罰される事は無かった。

生き残ったキメラはいつの間にかいなくなっていた。

それは九津君とセイ君の事だ。

まあ後から里親に出されたとは聞いたが。

そして次に美戸川がやったのは茨島神社の乗っ取りだ。

それは研究には全く関係ない。美戸川は神社になんて全く縁がないんだ。

どうしてそんな事をするのか理解出来なかった。」

「神社の借金を形にママと無理やり婚約したんでしょ?」

「そうだ。でも元々僕と真理ちゃんは付き合っていたんだぞ。」

「そ、そうなの?」


六花が驚いて言う。

美戸川から奪ったとしか聞いていなかったのだろう。


「真理ちゃんの様子がおかしくなったから話を聞いたら

美戸川が借金を形に俺と結婚しろって言ったそうだ。

僕も当然美戸川に怒ったりしたけど、

借金の額は半端なかったから真理ちゃんも嫌々受け入れたんだ。

でもやっぱり嫌だと僕の所に逃げて来て、さっさと結婚したんだよ。

だから美戸川が神社を寄越せって。

その頃はもう真理ちゃんも美戸川とは金輪際

関わり合いになりたくなかったからあっさり神社を手放したんだ。

ともかく真理ちゃんは美戸川の事をものすごくものすごーく嫌って

ものすごーく怖がっていたんだよ。」


セイは久我の話を思い出す。

彼や六花を襲った鬼化した人間は全て逃亡中の凶悪犯だった。

美戸川は知的な男だ。

だからと言って邪悪ではないとは言えない。

キメラを作ったのも人としての倫理観が無いからだろう。

高山の話を聞いていた皆が顔を合わせる。


「美戸川室長の中に……、」


久我が呟く。


「久我、ご神体が割れた時の映像はあるのか。

監視カメラはあるよな。それは確認したのか。」

「割れた後は現物を見たが割れた瞬間は確認していない。

室長から割れたと言われて、高山君からの話を聞いてそれきりだ。

映像は多分残っているはずだから確認する。」

「しかし、セイ君が生まれた時や神社の乗っ取りは

今から20年以上前だぞ。

そんな頃から鬼に取り憑かれていたのか?」


高山が言う。

それを聞いて六花が答えた。


「多分鬼にとっては20年なんて大した時間じゃないかも。

400年以上生きている鬼だもの。」

「そう言えばあの人は雨多柆鬼の最初の記録は

江戸時代初期からあると言っていたな。」


久我が思い出したように言った。


「じゃあどうして俺と六花を歩かせたんだ。

鬼を探すためじゃないのか。」

「あの人が言っていた。鬼は復讐したいのかもと。

もしかすると自分を封印した金剛とうばらの子孫に

仕返しがしたいのかもしれん。」


セイと六花が顔を合わせた。


「鬼って私達を襲って来ますよね。

それって鬼憑きで私達を殺すと言う事ですか?」

「ろ、六花ちゃん……、」


高山の顔が真っ青になる。


「だが美戸川が研究の結果の俺を殺すか?

あいつはどちらかと言えば研究結果を周りに誇りたいタイプだろ。

俺を殺すのは研究をドブに捨てるようなものだ。」


高山が青い顔のままセイを見た。


「確かにあいつはそう言う所はある。

だが美戸川は神職に就いてから研究は一つも進めていない。

そちらの方面には何一つ残していないんだ。

あれほど研究に執着する奴がだ。

だから尚更妙な気が……、」


部屋には何の音もしない。


「もう中身は僕の知る美戸川じゃないかもしれん。」


高山がぼそりと言った。






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