第5話 邂逅

口を固く結び、肩をいからせ、男は、正門詰所前で直立している。

時計を見る。

午後三時。

長い勤務も残り一時間。

娘よ。

遊んで、抱っこして、そうだケーキを買って帰ろう。

思わず相好が崩れる。

その時、目の前に立つ人影に気がついた。

一人は神経質な顔の人物である。

そして…。

男の身体を電撃が打った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る