第4話 書くことに詰まった時は?

ユウキ「今回は書くことに詰まった時の対処法を紹介だ!」

アリス「確かに。ユウが詰まった所、最近見ていませんね」

ユウキ「理由はシンプル。ネタ作りのコツを掴んだからだ」

アリス「なるほど。今回はそのコツを紹介するわけですか」


自己観察力を身に着ける


ユウキ「ぶっちゃけこれしかないと、俺は思っている」

アリス「自己観察力って、自分を見つめ直す事ですか?」

ユウキ「違うな。超有名推理小説の言葉を借りると、見ると観察は別物だ」


見る… 視覚情報を処理して、必要なものだけを取り出す

観察… 取り出された視覚情報の意味を考える


ユウキ「例えば階段を上るとき、何段か意識しているか?」

アリス「私はしてません」

ユウキ「段数を知ったとして、何でその段数なのか考えるか」

アリス「絶対考えません」


ユウキ「その見たものを考えると言う事が、観察すると言う事なんだ」

アリス「なるほど。つまり自分を見つめ、意味を考える訳ですか」

ユウキ「ああ。湧き上がる感情、好きなものを見た反応。それを考える」

アリス「でもこれが小説と、何の関係があるんですか?」


ユウキ「良いか。書く時に詰まるって、つまりネタ切れの事だよな?」

アリス「そうですね。ネタがないから、続きを書けない訳で」

ユウキ「実はネタと言うものは、その辺にコロコロ転がっているんだ」

アリス「う~ん。でも私はそのネタに気づきませんけど……」


ユウキ「例えば缶詰だけでも、1つの短編を作る凄い人が居る」

アリス「それは確かに凄いですね。どうやって作ったのでしょう?」

ユウキ「缶詰に対して、考えた事を書いた小説なんだ。それが自己観察力だ」

アリス「なるほど。自分がどう感じたかを書く訳ですね」


ユウキ「ネタと言うものは、対象に対して自分がどう考えているのかだな」

アリス「だから自己観察力が必要な訳なのですね」

ユウキ「ネタ切れになる人は、自分の考えが枯渇した人なんだ」

アリス「ストックとかではないく、転がっているものに気が付かないと」


ユウキ「だから日ごろから観察力を鍛える事は、大いに役立つ」

アリス「ユウは普段、どんな方法でネタを思いついているのですか?」

ユウキ「例えばだが、俺は基本的に以下の手順でネタ作りをしている」


1.その小説のコンセプト(笑わせたいのか、熱くしたいのか)を考える

2.自分がどんな時にコンセプトを満たせるか(笑う、熱くなる)か考える

3.条件を満たせる状況をイメージする(笑うなら、予想外な出来事が起きるなど)

4.イメージと似ているが異なるものを、日常から探し出す


アリス「こんな手順で、ネタ作りしているんですね」

ユウキ「ああ。だがこれでネタ作りに困ったことはないな」

アリス「ネタ作りって、頭で考えるより、見て考えるのですね」

ユウキ「そう言う事。ネタ切れになった時はまず、観察する事を覚えよう」


アリス「でも観察力ってどうすれば良いのか……」

ユウキ「俺も完全にものになってないけど、効果があった練習法がある」

アリス「どんな練習ですか?」

ユウキ「イメージしたものを、観察する」


アリス「えぇ……。凄く難しそうです」

ユウキ「難しいよ。だから効果がある訳で。早速やり方を紹介するぞ!」


1.人物、あるいはものをイメージする(架空のものの方が良い)

2.イメージの一部分だけに注目してみる(服装、形など)

3.何故そうなのかを、考えてみる(その服装をしている意味、形となった意味)


ユウキ「最初は上手くいかないだろが、そのうち慣れる」

アリス「何故架空のもの方が良いのでしょうか?」

ユウキ「答えを自分が確実に知っているからだ。実際のものだと調べちゃうだろ?」

アリス「なるほど。自分で結論を立てなければ意味がないと言う事ですね」


ユウキ「まあ後半はあくまで、俺の特訓法だ。合わなければ、無視して良い」

アリス「自分に合ったやり方で、観察力を身に付けましょう」



ユウキ「今更だが、小説上達に近道はない。日々の特訓しかやれることはない」

アリス「急に何を言い出すのですか?」

ユウキ「俺が教えられるのは、特訓方法だけ。一朝一夜で力は身につかない」

アリス「なるほど。続けるしか方法はないのですね」


ユウキ「今回教えたやり方で、執筆活動を続けてくれよな!」

アリス「結局継続は力なりの世界なんですね」


ユウキ「次回からテーマを変える。まずは短編の書き方からだ!」

アリス「小説家になろうで投稿してたものの移植となりますが、内容は多少変わっています」

ユウキ「短編は結構労力使うからな。長編作家も覚えていて損はない」



ユウキ「それじゃあ、みんな! 次回もよろしく!」

アリス「お願いします」


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