びっくりどっきりクビッたけラジオ〜秋の味覚編〜(お題2「食事」)

 皆さん、こんにちは!

「びっくりどっきりクビッたけラジオ」の人気コーナー「生首グルメパラダイス」のお時間がやってきました。ここからは、生首料理研究家の私、亜文美香あぶんみかがお送りいたします。よろしくね!

 今日ご紹介するのは、ヘルシーな秋の味覚「小さいおじさんの生首サラダ」です。

 街中でも小さいおじさんを見かけるようになると「秋が来たな〜」って気分になりますよね。

 まずは新鮮な小さいおじさんを採集するところから始めましょう。最近ではスーパーでも小さいおじさんを扱っているところが増えてきましたけど、やはり、自分で捕まえた取れたての小さいおじさんの味は格別です。

 小さいおじさんを採集するのに最適なのは、ご存知の通り、満月か新月の日です。満月または新月の日は一般的に霊力が強くなる人が多くなると言われているため、小さいおじさんがいつもより見つけやすくなりますよ。

 もし「霊感が弱くて小さいおじさんがよく見えないよ〜」という方がいましたら、霊感の強いご家族やお友達に手伝ってもらってくださいね。

 小さいおじさんは、街の路地裏、公園、神社、河原等の比較的じめじめした場所を探せばどこでも見つかりますが、特に小さいおじさんが大量発生している場所については、番組のHPに詳しい情報を載せていますので是非チェックしてみてください。また、リスナーの皆さんからの「小さいおじさん穴場スポット」の情報も随時募集してますよ!

 さて、小さいおじさんの分量は、一人前につきだいたい五、六人です。片手の掌で掴めるくらいの大きさがちょうど良いと思います。

 捕獲してきた小さいおじさんは、泥が付いているだけでなく脂ぎっていることも多いので綺麗に洗いましょう。

 洗った後は、胴体と頭をそれぞれ左右の手で持ち、捻って引っ張るようにして頭部をもぎ取ります。

 この時、小さいおじさんは怪鳥のような悲鳴を上げますが、びっくりしないように。悲鳴は小さいおじさんが健康で美味しい証拠なんです。

 もぎ取った頭は塩を振ってボール等に入れておきましょう。

 あっ胴体の方を捨てるのはちょっと待ってくださいね。一般に食べにくいと思われている胴体ですが、細かく刻んで味噌漬けにしておけばご飯のお供になりますし、じっくり発酵させて自家製の「小さいおじさん酒」を作ってみるのも楽しいと思いますよ。

 さて、頭に塩を馴染ませている間に、お次は野菜の準備です。

 今回使用する野菜は、アスパラガス、サニーレタス、ミニトマトです。アスパラガスは根本をピーラーで剥いて、5cmの長さに切りましょう。鍋にお湯を沸かし、三分間ほど茹でます。サニーレタスは手で適当な大きさにちぎり、ミニトマトは半分に切ります。これで野菜は準備完了。

 そして、ドレッシングには、はちみつ、オリーブオイル、レモン汁を混ぜ合わせたものを用意します。

 お皿に野菜を盛り付け、その上から小さいおじさんの頭を載せていきます。時間が経つと活きがよい小さいおじさんはお皿から転がり出てしまうこともあるので、手早くドレッシングをかけるのがポイントです。小さいおじさんの頭はドレッシングでつるつる滑ってお皿から外へは逃げられなくなりますから。

 ちなみに、小さいおじさんの生首は料理中や盛り付けられた後も「何見てんだよ」「ふざけんなよ」「まじだりぃわ」「俺の右の靴下どこ?」等といろいろと話しかけてくると思いますが……絶対に無視しましょうね。くれぐれも返事をしないように。もし返事をしてしまったら……あ、すみません、今、ディレクターからNGが出ちゃいました。そうですよね、流石にラジオでは言っちゃダメですよねぇ、あはは。

 さぁ、気を取り直して……これで「小さいおじさんの生首サラダ」の完成です!

 小さいおじさんの生首のコリコリグチュグチュとした歯応え……甘酸っぱいドレッシングが小さいおじさんの塩気を際立たせてくれて……病みつきになる味間違いなしです!

 リスナーの皆さんも是非「小さいおじさんの生首サラダ」の美味しさを実感してみてください。作ったサラダの写真は「生首サラダつくってみた」のハッシュタグをつけてSNSにアップしてくれるととても嬉しいです! 

 それでは、名残惜しいですが、そろそろ終わりの時間が近づいてまいりました。

 番組のテーマ曲「KUBI・KUBI・SUPPON 」を聴きながらのお別れとなります。

 ではではまた来週〜!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る