オムニ・ジェネシス外伝 SF+人間ドラマ短編集(①光年のノマド ②鎮魂歌は魂を運ぶ ③ブギーマンと囚われの貴婦人

海藻ネオ

光年のノマド ーThe Nomad of Light Yearsー 外伝その1

プロローグ

 西暦2980年、銀河系遥か遠くより発せられた局地的な宇宙線は地球は逸れたが太陽を直撃し、そのプラズマバリアを破った。その煽りを受けた太陽は、異常活発期へと突入してしまう。


 度重なる特大のソーラーフレアがもたらす地球終焉の運命は不可避となる。


 しかし、人類は諦めはしなかった。


 ミレミアム到達までの二十年間、人類は、ほぼ全ての労働力を「方舟」を作るために費やす事になる。


 誰も想像もしなかったような巨大な宇宙船の設計…


 それを可能にした人類の培ってきた叡智…


 地球上のありとあらゆる資源の採掘…


 そして、地球が丸焦げとなる前に、十隻の船が地球を飛び立つことに成功した…


 旧ザビッツ帝国とロイドア連邦の科学技術の粋を結集させ、かつてないほどの資源と労働力を用いて製造された超巨大宇宙船「オムニ・ジェネシス」は、史上最大規模のスケールを誇り、西暦2999年9月22日、約四千万人もの人々を引き連れて宇宙へと飛んだ。


 同年、地球はついに巨大ソーラーフレアをまともに喰らい、地球に残された人々の命運は尽きた。オムニ・ジェネシスは地球を出た最後の船となった。


この年に地球歴は終わり、「オムニ暦」が始まる。


 十隻の船に乗る事が出来た人口は、全てを合わせて一億二千万人ほど。元々地球にいた人口の1.5%ほどであった。






 注: この設定は、オムニ・ジェネシス本編でも触れられていますが、本編から来た人がもう少し楽しめるように、ほんの少しだけ深堀されています。本編を知らない人は、よろしければこちらもチェック。


 https://kakuyomu.jp/works/16817330659312906674/episodes/16817330659314746794

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