Judo

@sousaku_syousetuganbaru

第1話柔道との出会い

「あなたはいい高校、いい大学、いい会社に入って安泰な生活を送るのよ」

昔から親にそう言われ続けてきた。僕はいわれるがまま、小学校からずっと勉強をしていた。

「スポーツなんかやっても将来なんのためになるんだか」

そう思っていた。そして高校入試の日になった。試験官の合図がなると同時に問題文を見た。1ミリも分からなかった。でも周りを見渡すとみんなスラスラと書いている。その時僕は、周りとのレベルの差を痛感した。

家に帰ると当然親が、手応えを聞いてきた。僕は何も答えられなかった。この日から僕はもう、何も興味がわかなくなってしまった。当然その高校は落ちて結局滑り止めの高校に入った。

そして高校の入学式の当日

「如月蓮(きさらぎれん)さん」

「は、はい」

「元気がない子だな」

周りからもくすくすと笑い声が聞こえてきた。

そこから何日も経ったあるひ部活見学の日がやってきた。何も入る部活なんて決めてなかった僕は仕方なく帰宅部に入ろうと思っていた時、

「君同級生の如月蓮君だよね!確か入学式に元気がなかった子。あっ俺の名前は野木崎優心(のぎさきゆうしん)。君柔道部に興味無い?入る部活決まってないよね?見学だけでもいいから。」

僕は二つ返事で「はい」と言ってしまった

そして無理やり連れていかれ柔道場についた。

「君入部希望者?僕はキャプテンの神崎あきと(しんざきあきと)。もう見学終盤だけど最後に僕の投げ技だけあるからそれだけ見てて!」

「みなさん!今から大外刈って技をやります!」

「投げ技かーそんな大したことないだろ」

「パンッ」

部屋中がその音で鳴り響く。

「なんだ!一瞬のうちに形を作り技をかけ気づいたら相手が倒れてる!マジかよ!柔道って面白い」

その時キャプテンが声をかけてきた。

「君って中学から柔道やってたの?」

「いいえ」

「僕が技をかける時の足首の角度は」

「25度ですけど。あっ僕柔道部に入りたいです!」

「おおっ(腕のありそうなやつが来たな)」

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