ダンジョン的なもの
そうざ
Something Like the Dungeon
そこは縦穴状の空間だった。
俺は、壁面から勢い良く生え出した枝のようなものに必死に
空間内の湿気が意識を
俺は何をしているのだろう。
上へ登りたいのか下へ降りたいのか、それさえ判らない。兎も角も、差し迫っているのは堕ちる恐怖だった。
俺は、恐る恐る下を見た。
ぼんやりと光が差し込んでいる。上ではなく下に開口部があるのだ。しかし、光の先に何があるのか、何処へ通じているのか、全く計り知れない。何も判らない状況そのものが、更なる恐怖を運んで来る。
とは言え、じっとしていても
俺は、痺れる手を酷使してヌルヌルとした壁面に慎重に足を掛け、少しずつ下って行った。
――ひっくしょおぉん!――
俺は、ファミレスにいた。長椅子に
目の前には、付き合って三ヶ月の彼女が座っている。彼女は、大きな音を立てながら鼻を
俺は何をしているのだろう。何でこんな女と一緒に居るのだろう――そうか、そこに
ダンジョン的なもの そうざ @so-za
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