第9話 近場のダンジョンサクサク

 始まりの街の近く。石の洞窟。洞窟が石で出来ている。俺とノノッチと新しい仲間ファミでダンジョン探索だ。ギルドでクエストは山ほど取ってきた。貰えるものは貰っとけ!! うちのオカンの名言。


 ノノッチ。


「コレクエスト終わったらギルドポイント相当貯まるねえ。」


 勇者カリクとの決闘も終わり、市長の娘ファミのお願いもあり、ギルドに顔向け出来るようになったおれ佐田大輝とノノッチ。


 ギルドポイントとはクエストクリアすると貰えるポイント。コレがあるとランクも上がり始まりの街で出来る事が増える。大物との口利きも行える。まあ、市長の娘が仲間ですが。


 この石の洞窟でガンガン稼いでトップランカー目指すぞ。ただ初級者ダンジョンなんだけどなあ。


 ファミ


「皆さん! 頑張りましょう!」


 ダンジョンに入る俺達3人。中は暗い。ノノッチが明かりをつける。ウィルオーウィスプだ。


 精霊の光に包まれ先に進む俺達、途中クエストをこなしながら進むと。奥は行き止まりだった。ざっと地下十五階かな? 


「さ、帰るか。」


「帰るんかい!!」


「ボスいないんですね。」


「初心者用のダンジョンだからな! 帰るぞ。」


「ちょい待ちーー。」


 ノノッチが立ち塞がる。


「ノノッチ。」


「ダイキ!!」


「おっさんは疲れた。帰りたい。」


「そんなんだから魔王も倒せないのよ!! いい? こんなダンジョンクリアしたからって強くならないでしょ? もっとデンジャラスな事しないと!!」


「だからって、どうすんだよ。行き止まりだぞ??」


「こうするのよ。コインバニッシュ!!」


 ノノッチが奥の間でコインを消失させると床に隠し通路が現れた。なにコレ。こんな使い方もあるの??


「女神ノノッチを舐めないでよね!」


 貧乏神らしいですがな。


 さらに奥を進んでいくと大きな広間に出た。


 そこには


「アレは!」


「ドラゴンね。」


「ドラゴンですね。」


 俺達はレッドドラゴンに遭遇してしまった。

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