ペンギンに転生した

コウト

第1話 ペンギンになった

「あー、寒い。」

 俺は水野人鳥みずのととり、中1だ。


 今は抽選で当たった北海道旅行に家族と来てるんだ。けど、寒過ぎるよ。今は1月だし、どうせなら温泉旅行がよかったな。


 俺は今、海の氷の上に乗ってる。寒いけど、ゆらゆらしてて楽しいよ。


 その時悲劇は起きた。乗っていた氷が強く揺れたのだ。

 氷の揺れを楽しんでいた俺は転び、氷と氷の間から冷たい海に落ちてしまった。更に落ちたところがふさがってしまい、出られなくなった。


(クソ!、まだ何にも出来ていない、こんなところで死んでたまるか!!)


 しかし、どうあがいても氷が邪魔で出られない。霞む意識の中声が聞こえてきた。


 [いいから生きたいかい?]


 (とうとう幻聴が聞こえてきたか。・・・・いいや幻でも何でもいい、俺はもっと生きたい!)


 [言ったね、文句言うなよ?]


 そして意識を失い、俺は凍死してしまった。

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「ここは、どこだ?」


 辺り一面銀世界だ。ここで俺は不思議な事に気付く。

「あれ?寒く....ない?」


 頭痛がした。

 ちょうど下にあった氷を鏡がわりにして顔をみるとそこには..........コウテイペンギンの顔が写っていた。


「これは俺ということで合っているのかな」


 俺は驚かなかった、何故なら知っていたからだ。

 幻聴だと思った声の主が、自分の頭に今の状況や、生きるのに必要な事などがインストールされたからだ。


 今の状況を説明すると、ここはスキルや魔法のあり魔物のいる異世界で、今居る場所は地球で言う南極のところらしい、最近ここの魔物が多くなりすぎて困っていて、死にかけてる生への執着がハンパない人(俺)が目に入ったから、許可をとって転生させたらしい。

 それで俺はここの魔物を狩らせるために転生させてくれたらしい。


 俺はあの人(?)に転生させてくれた恩があるし、その仕事を受けようと思う。


 [受けてくれるのなら、これを見せてあげるよ。]


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名前:トトリ

種族:皇帝ペンギン 1レベル


固有スキル

 皇帝エンペラー1、翼剣化よくけんか1、翼剣術、泳術えいじゅつ1


スキル

 水魔法1、氷魔法1、戦闘の才1

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「おおー!!神様(仮)ありがとうございます!」

 しれっと声をかけられたけどスルーしとこう。

「皇帝以外はどんなスキルか想像がついた。おそらく種族の名前からして強いのかな?なんてったって[皇帝]ってついているしね。直ぐに検証しよう。」



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ペンギンに転生した コウト @hikouto

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