第40話:絶体絶命!?
爆風の勢いはますます増し、俺とメロンナ姫はその強烈な力に抗いながら必死に立ち向かっていた。
「わたくし、もう無理ですわぁ……!」
メロンナ姫の声が風に飲み込まれそうになりながらも、彼女は必死に俺の手を掴んで離さない。
「メロンナ姫、絶対に離れるな! 一緒に乗り越えよう!」
俺の声が風に消されながらも、俺は全身の力を込めて彼女の手を握り締めた。
爆風が俺たちを押し潰そうとする。足元がすくわれる感覚に襲われ、地面にしがみつく指先が力尽きそうになる。
しかし、そんな中でも俺とメロンナ姫はお互いの存在を感じ続けていた。彼女の目には決意と勇気が輝いており、それが俺に力を与えてくれる。
「一緒に、頑張ろう!」
俺たちは共に固く頷き合い、力を合わせて立ち上がる。風の勢いに逆らいながら、足を前に進める。
爆風が身体を叩きつけ、髪を乱し、衣服を引き裂く。しかし、俺たちは互いの手を引き締め合い、再び前へ進む力を見つける。
周囲には壊れた建物や瓦礫が飛び交い、悲鳴や嘆きの声が響き渡る。しかし、俺たちはその中で逞しく立ち向かっていく。
「わたくしが、あなたを守りますわよ!」
メロンナ姫の言葉が耳に響き、俺の胸に勇気を注ぐ。彼女との絆が俺に力を与え、爆風に立ち向かう覚悟を確かなものにしていく。
俺たちは爆風に飲み込まれそうになりながらも、助け合い、励まし合いながら踏ん張り続けた。その絆が、未来への希望と勇気を生み出していくのだった。
だが、そんな俺たちをあざわらうかのように、爆発は巨大化していく。
地殻そのものを切り裂き、溶かし、気化させるほどの恐るべき大爆発が俺とメロンナ姫にすぐそばまで迫ってきたのだ!
巨大な爆発の力が地面を揺さぶり、その振動が俺たちの身体に響き渡る。地殻が亀裂を生み、炎が噴き上がる様子が目の前に広がっている。
もはや、万事休す。どうしようもない、絶望的な状況だ!
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