ピンサロ嬢に恋をして

第1話

　僕が、まだ若造の時、大宮にあるピンサロLに嵌った時期があった。ももちゃんというとってもかわいいピンサロ嬢に熱くなっていたからだ。ももちゃんは、小柄で目がくりっとしていてあどけない表情が僕には堪らなかった。肌が白く抱き心地がとても良かった。

　ピンサロとは、最後は口でしてもらうのだけれど、ももちゃんはそれほど上手だとはいえなかった。でも、僕はももちゃんがかわいかったので、かなり頻繁に会いに行った。ピンサロは、低額で遊べるので毎日ももちゃんのことを考えていた僕は、ピンサロＬの方角へ行かずにはいられなかった。そして、ももちゃんを指名して、たとえ待ってでも、ももちゃんを求めた。そのくらい価値のある女の子だった。

　逢瀬を重ねるうちに、僕はももちゃんに恋心を抱くようになってしまった。しかし、ももちゃんはピンサロＬに来る男たちみんなのもの。そこに落とし穴があったのである。

　それが何かというと、ももちゃんに性病を移されたのである。淋病を移されてしまった。最初は、頭の中が真っ白になったが性病科のクリニックへ藁にも縋る思いで飛び込んだ。幸い、抗生物質が効いて治ったので良かったのであるが、パンツが膿だらけになっている状態を目の当たりにしたときは狼狽えた。

　こういう結末で、僕はピンサロＬのももちゃんに会うことを辞めたのである。

　僕の人生の中で、風俗遊びの怖さを学んだ時期となった。

　それでも、性懲りもなく風俗遊びを僕は続けたのであった。