月鏡の神籬

いちはどうなることかとおもったけど、どうにかわったわねげき

ほんとうに、ほくくんけてくれてかった」


 いちげんげんあいだふんやすみ。

 あおいがそんなはなしをしていると、もんりそうなかおで、ようふたかってう。


なんだよ。それじゃまるで、おれじゃぁふたれてこれねぇてぇじゃねぇか!」


 するとようたりかえされる。


「そのとおりでしょ」

えてるわね」


 ふくれっつらをしているよう他所よそに、きょうしつのベランダでは、みおめぐみたい耀ようされあつまっていた。


「「……」」

「……たりとも昨日きのうはゴメン」


 たい耀ようめぐみみおあやまると、みおめぐみあやまる。


ぼくもゴメン……」

にしないでたりともげきはちゃんとたし」


 めぐみは、みおたい耀ようにそうかえした。

 げきもんだいなくわり、かんたんげきとはえ、すうせんせいせいたちまえめぐみげきをやりげたのだ。


「ねぇたりともひといてい?」


 そうたりいためぐみに、たい耀ようみおへんかえす。


なに?」

「うん?」


 たりへんをすると、めぐみはいったんいてたりく。


たりってなかかったの?」


 ぶんことくと、めぐみにはもんかんでた。

 せんしゅうのスーパーのときといい、てはいないが昨日きのうくちゲンカのことといい、ぶんっているみおたい耀ようのイメージとはちがっていたことだった。

 ぶんことときとのことじょうちがうとしても、みおもともとぶんよりしゃべらないので、たい耀ようくちゲンカをするのにはかんるし。たい耀ようほうも、かぎりケンカのはなしをくのはなかようぐらいで、ほかとあんなごとこすタイプではないとおもっていた。

 しかしたりくちゲンカをしてさわぎにった。

 おたがいにきらっていたなら、みおぶんせんしゅうのスーパーでのようはんのうはしないし、たい耀ようときはなしをことわったはず。

 それなら、ケンカするほどなかかったのかとかんがえためぐみは、ふたゆうしていてみたのだ。

 しかしあんじょうみおおどろいたかおをしたあとくびおおきくよこる。

 それをて、たい耀ようげんそうにう。


「そんなことあるわけいだろ、昨日きのうことあやまったからぼくくよ」


 そうってたい耀ようはそのままそのり、みおざんねんそうなかおでそれをおくった。

 いちじゅうかくれてていたツクヨミは、クスクスわらいながらかんがえる。


(スセリたちぬすんでまもってみたが、わたしおもしろものけたようだな。めぐみほうほんにんまんぞくしているならかたないか……)



 ★★★★



【おひるごろ あかしょうがっこうちかくの河川かせんしき

 

 スセリのけっかいなかおにまるてんまる、ツクヨミがあつまっていた。


「ツクヨミよ、わざわざじゅう使つかゆうなんだ?」


 おにまるがツクヨミにそうくと、ツクヨミはクスクスわらったあとこたえる。


しょうたいがバレたときじゅうもどったほうが、ただえるよりにせものっぽいだろう。わたしたちにせものけるものようしているのだから」

「ツクヨミさまなにやらうれしそうですが如何いかがしました?」


 てんまるしつもんに、ツクヨミはほほみながらう。


「まさかこんなにはやく、おびがかるとはおもわなかったことるが。ひととはおもしろいモノだとおもってな…… さて、そろそろげとくか」


 そうったツクヨミのまえには、おにまるじゅうからづちちからえたひかりのたまと、ぬすんでじょしょう

 ツクヨミはう。


ごうつちによってへんじたモノよ、わらべいつわりのてきころもよ、ちからによりゆめうつかがみれ!」



 ★★★★



すこまえ あかしょうがっこう


 おやしんぱいしないようにいったんいえかえったは、がっこうもどるとひとからかくれてフォルテスせいじんからのせっしょくった。

 がっこうかくれているのは、もともとけっこうしょことと、けっこうかんほうためしょだとかおるたちくわすのうせいるとかんがえたから。

 けいかんかくにんすると、けいはりしていた。


かんですね、そろそっ……!」


 とつぜんは、がっこうおくしょうにワープする。


かんしょうじょよ」


 まえにはそいったフォルテスせいじんり、3つのひかりのたましゅつげんさせつづけてう。


「このたまねがえば、きみしゅするきみのぞむモノが姿すがたあらわすだろう」


 フォルテスせいじんにそうわれたおもう。


(つまり、ぶんかんがえろとことですね。だったら……)


 は3つのたまに、みずからをしゅするモノをねがった。

 すると3つのひかりのたまてんたかまいがり、いったん姿すがたすがおもえがいたとおりの姿すがたって、そらからグラウンドにってる。

 3つのひかりのたまは、それぞれロボットのよう姿すがたわっていた。


 あかいプテラノドンをしたモノ……

 あおいステゴザウルスをしたモノ……

 しろいブラキオザウルスをしたモノ……


  ヒユゥゥゥゥン

   ガッシャコォォォォン


 ステゴザウルスとブラキオザウルスは、すなけむりとともにそのままグラウンドにちゃくし、プテラノドンはちゅうからホバリングをしながらりてる。


「それとコレはきみっていたしょうだ。かおるだまされているどもたちがいにはべつじんえるだろう」


 フォルテスせいじんがそうっているさいちゅうふくそうわってく。

 そのふくそうは、はくぎんあおいろのフリルきドレスふうローブ、じょふうぼうきである。

 はこのふくそうおもう。


(うわぁ、ディズニーのおひめさまでもようふくわいいですし、しょうがっこうはいまえならよろこんでてたでしょうねコレ…… いまずかしいがいかんそうはありませんが)


 そんなにフォルテスせいじんせつめいをする。


さいまえけてやってしい。モノはまえってはじめてモノとる、ひとどうかみがみでさえ」


 そうわれ、すこかんがえてからへんかえす。


「……かりました」

「では、わたしだすけしてやりたいがアラハバキとのたたかいにおもむかなければならん。たのんだぞ、きゅうしょうじょよ……」


 そうってフォルテスせいじん姿すがたすと、だいことあわてる。


(どうやってしたりましょうか? 姿すがたちがってえるようですが、流石さすががっこうないをこの姿すがたうごくのは……せめてべっうわ!)


 べたらいとおもったからだちゅういた。


(もしかして、おもったとおりにうごけるのでしょうか? みぎひだりうしろ)


 そうかんがえると、ちゅういたからだかんがえたとおりにうごく。


(これなら…… こえほうはどうなんでしょうかっ……て、そんなあいではありませんでしたね。きますよ!)


 ぶんこころにケジメをけ、きょうりゅう姿すがたをしたロボットたちさけぶ。


「ソニックプテラ、ガイアステゴ、ライトニングブラキオ。わたしいてください!」



 ★★★★



すこぎ 五十嵐いからしさけてん】 


  ジリジリジリ リン

   ジリジリジリ リン


「はい、こちら五十嵐いからしさけてん。……これはどうもくろさわさま、……ようならますけど?」


 おりからのでんったようははおやは、おおごえようぶ。


ようおりさんからでんだよ!」


  ドタ ドタ ドタ


 ようでんところまでやってると、ようははおやじゅようわたしてそのからった。


「もしもし、おりばあちゃん。おれなによう?」


 でんしにようがそううと、おりようでんとおしてう。


ようかい、くんだよ。あかしょうがっこうにロボットがて、いままえたたかった河川かせんしきるらしいんだ。たい耀ようほくにもれんらくれた、おまえかっとれ」

かった!」


 はなしをいたようは、そうってじゅく。


  ガシャン


 そして、あわててさけてんった。



 ★★★★



どうこく みおいえ


 みおいえかいとくさつばんぐみていると……


みお、ちょっといかしら?」


 ぶんまえときとつぜんあらわれ、みおごんおどろく。


(!)


 そしてわれかえときく。


「そうだ、ぼくたちのキーホルダーが!」

「そのキーホルダーをって、あのたちたたかいをくわよ」


 しかしときは、みおきたいことたいこたえずそうこたえた。


「……くって?」

「いいからはやくしなさい」


 そうおこったりをしたときおどろきながら、みおはランドセルからひびはいったキーホルダーをはずす。

 それをかくにんしたときは、みおきかかえ河川かせんしきまでワープをした。


しゃべってもいわよみお


 そうわれたみおだが、とつぜんことことない。

 まえにはとソニックプテラ、ガイアステゴ、ライトニングブラキオがり、ときみおくうちゅうかび、きゅうたいけっかいなかた。


「……はなさないで」


 みおがそううとときおもう。


はなしてもちはしないんだけど…… まぁいいか)


 そしてときみおかってかたける。


いまわたしたちは、かみちからもってしてもことのう。さぁわたし神籬ひもろぎよ、とくとうせき神楽かぐらせてあげる……」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る