第41話 二人きりだったのに〜

 寝ちゃったじゃん。ここで…レイジ起きろ!遅刻。起きろって。


【ん、ヤバっす!!それじゃ】


 飛んでいったぞ。運転大丈夫か?飲んではいないが、あいつシャワー入ってないな。向こうに設備あるとは思うけど。


るいさんが、目を覚まして、


【ふぁー、よく寝た…はると、レイジは?】


【るいさん、おはようございます。今飛んでいきましたよ。遅刻ですね、あれは】


【研究所の仕事はもう無理!!ここがあってる】


【るいさんはね、料理美味いし、バリエーション豊富だし、ここ天職ですね。彼氏も幸せだ】


【うん…あの…はると、私の彼氏のこと、ごめん。ユキには今後話さないようにして】


【はい?そう言うなら…じゃ今後もこのメンバーでるいさんの彼氏とは会えないってことですね?】


【ちょっとね。無理かも。彼氏人見知りだし、昨日は私がついつい、羨ましくなって呼ぼうと…】


【るいさん、今日休みですよね?ここ】


【アクティビティあるから…定休日だけど、どうしようかと思って。はるとだけじゃ…】


【アクティビティ午後だし、るいさん、彼氏さんと会ってくればいいじゃないですか。それに定休日は定休日でいいと思いますよ。アクティビティは別】


【ユキ、大丈夫かな?私ほど料理出来ないよ】


【それは俺のまかない?大丈夫!!ユキさんの作るものけっこう好みだから】


【あー、それはそれは、お熱いことで!じゃ、行ってくるかな?彼氏今日休んでもらおう】


【そんな勝手に…出来るんですか?】


【私が頼めばね、てへっ😜】


仲いいねー。るいさん嬉しいんだね。


【じゃ、ユキ起こさないよ。いい?着替えてくる】


【俺が見てるから。どうぞ、ごゆっくり】



………………………数十分後………………………



【はると、これ、似合うかな?】


 厚手のパーカーに、ベースボールキャップ、デニムのショートパンツ。めちゃ好みです、俺!!


【るいさん、バッチシ!!彼氏大喜びですね】


【なんか…はるとが喜んでない?どこ見てるの?】


【ぜ、全然…見てないです。脚なんて…】


【ユキもよく脚見せてるもんね〜】


【とにかく早く行きなさい!!】


確かに、よくユキも似たような服着るね。


ん?昨日…あっ!!ヤベっ!


今日姉ちゃん来るって言ってた…しまったな〜


るいさんに用事あったんだよな、姉ちゃん。


 でも、るいさん楽しそうだから、俺が断ればいいね。姉ちゃんにメール📩


※ブーブー※


もう姉ちゃん、電話…メールでくれっての。


※【もしもーし、はると。お疲れ。るい、いないんじゃしょうがない…無理にお願いしてもね。これから増員されたから交代制で何とかなりそう。でね、簡易的な引き続き終わったからそっち遊びに行こうかな?】※


【姉ちゃん、お疲れ様。せっかくなんだから休みなよ。みさも疲れてると思うから。俺も午後からアクティビティだし】


※【アクティビティ、予約空いてる?】※


【時間によっては空いてるけど…何で?】


※【私がお客さんって、嫌かな?】※


【姉ちゃん、操縦士の免許ないじゃん】


※【はるとの後ろ乗せてよ】※


【えー、それはちょっと…】


※【空いてないの?免許ある人だけ?それとも、私、乗せるの嫌なの?】※


うーん、ユキさんも乗せたこと無いのに…


【解ったよ。乗せるよ…みさは?】


※【りなと用事みたい。前職場破産したからいろいろ手続きあるんじゃない?代わりに、さき連れて行こうか?】※


【連れてこないで!!酒飲みそうだから。ここ、今日定休日だから。アクティビティはやってるけど】


※【解った。確かに面倒だもんね。私だけ行くね】※


【気をつけて。それじゃ】


ユキと二人きりだったのにな…姉ちゃんにも世話になったし、断るのも可哀想だからな〜しゃーない。


ユキ、寝顔可愛い❤暫く見てよーと。


【ん…むにゃ〜、あれ、起きてたの?はると】


【随分熟睡してたね】


【あー、腰痛い…へんな姿勢で寝ちゃった〜】


【ソファで寝ちゃったもんね。シャワーも入らずに。可哀想だから起こさなかったよ】


【ウソ!みんなシャワー入ったの?私だけ?】


【うん。別に夏じゃないからいいかなっと思ってね。臭くないし、問題なし!!】


【なんで臭く無いって…嗅いだの?】


【いや、そんな近くでは、ごめん】


【わー、ショック〜シャワー浴びてくる…もう、絶対嗅がないでよ。今度嗅いだら別れるよ!!】


【はい。約束します。別れるの嫌です】


【今回は許す!!電話なったら出てくれる?るい、見当たらない…買い物かな?】


言わないほうがいいのか?彼氏会いに行ったこと…


【なんだろうね?どこ行ったのかな?】


【何か聞いてないの?】


【うん、何も】


【怪しい…】


【何でも無いって!シャワーでしょ!】


【あっ、そうだ】


ふー、バレなかった〜


※ピンポーン※


定休日なのに…なんでこんな早くお客さん…


【はい、今日定休日なんですけど…姉ちゃん?】


【はると、早かっでしょ!!あれ、みんないないの?ユキは?】


【シャワーだけど、姉ちゃん早過ぎだよ。さっき電話してたのに】


【だって、すぐそこで電話したもん】


【いなかったらどうするつもりだったんだよ】


【結果オーライ!!気にしないの。何か食べるのある?何でもいいんだけど。お腹すいた〜】


 こんなに早く来て、お腹すいたとは、何と言うワガママいうんだよ。もう!!


【何かあるか見てくる。姉ちゃん座ってて】


【うん。はるとのマリンジェット乘るの楽しみ〜】


【ユキ乗ってないからね。姉ちゃん最初なんだからあまり言わないでよ】


【本当だったんだ〜ユキと付き合ってるの…】


【何で?あー、レイジに会った?】


【さっき、すれ違いに。あいつ遅刻しやがって。私も疲れたからさ、体調悪いって、早退😜】


体調悪くて、マリンジェットですか〜


【気になったから聞くけど、ユキと付き合ってるでしょ?それでこの時間からシャワーって、もしかして私お邪魔だったかな?】


【ちょっと、勘違いだよ!!ユキ、昨日寝ちゃってさ、それでシャワー浴びてくるって】


【はるとの腕の中で寝ちゃったの?】


あんた、発想暴走してませんか〜〜〜〜〜?

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