第40話 特技

 全ての買えたぞ。帰りは俺が運転して、ユキさんを休ませよう。


【寝てていいよ。混んでるから】


【ありがとう、じゃ寝まーす…グー😪】


 早っ!みさきさんといい、ユキさんといい、寝るの早っ!!ある意味特技だね。


 素敵だな〜横顔も。何で今まで彼氏いなかったんだろう?さっきの直売店だってアイドルだと…


嫌だけどさ、あんなふうに、お待たせ〜っての。


そうだよ、どーせ俺なんかヤキモチやきだもんね!


 解ってるよ、だって俺とじゃ釣り合わないもん。こんなにも素敵と可愛いを兼ね備える女性なんて、そうそういない…


 だからさ、不思議に思うんだよ。どうして彼氏がいないのか。レイジなんかナンパしそうだけど。


今度レイジに聞いてみようかな?



………………………60分後………………………



【あっ、寝ちゃった…ごめんね。はるとくん】


【寝顔見れて嬉しかった】


【もう、恥ずかしい…運転交代。この渋滞では疲れるでしょ?】


【交代って、停められないよ。大丈夫だから】


【今動いて無いじゃん、ほら、サイドブレーキを。じゃ、よいしょ、失礼しまーす】


 おい、ユキさん、俺の前に、ドキドキ💓…それじゃ、俺の上に乗っかっちゃうよ。嬉しいけどさ。


【はるとくん、ほら、助手席に移動して】


【ユキさん、背中にぶつかるよ…】


ドキドキ💗ドキドキ💗ユキさんのいい匂いが…


【いいから、早く、この体勢つらい…】


【解った、急いで移動する。あっ、ごめん、背中】


【いいから、早く!!踏ん張りが効かない…】


 ふー、移動出来た。前の車動いてないから助かった。


【ふー、ほら、大丈夫でしょ。交代出来た!!】


【ユキさん、いい匂いする。何の香水?】


【こら、変なことに考えるな!背中にとか汗かいてるのに…もう、はると、はやくどかないから】


 はるとだってさ…ウッシッシ😁ん、この笑い方は…これじゃ、るいさんだね。やめよう。はるとって呼んでくれたんだ。嬉しい〜


【いいじゃん、ユキの汗なら…嫌じゃない】


【そんなこと言ってると、ステーキ無しにするよ!!こんなサーロイン滅多に食べれないよ】


サーロイン?リブロースでは?


【あれ、サーロイン買ったんですか?】


【お得だったから…てへっ😜】


【るいさん、リブロースって…大丈夫?】


【大丈夫。似たようなもんだから】



………………………60分後………………………



ついた。混んでたよ〜


【るいさん、ただいま】


【おかえり。こんな時間にステーキとか、ブイヤベースとか太っちゃうね。他のにする?明日ステーキとかで。どう?】


【確かに、胃に負担かかるかもね。るい、何が出来る?】


【白身魚のムニエルなんてどう?あと、アサリ余ってるからボンゴレビアンコ。すぐ出来るけど】


【それがいいです!!るいさん】



………調理中、るいさんとユキの会話…………



【るい、彼氏ってさ…来るんでしょ?】


【ユキ、ごめんね。何も考えずに。連絡するのやめた。ほんとごめんね】


【別にいいのに…】


【今度会ってくる。向こうの都合もあるけどさ】


【その時は、お店任せて!!るいほど出来ないけど】


【無理はしなくていいよ。出来る範囲で】



………ボンゴレビアンコと白身魚のムニエル………



【あのさ、よく考えたら食べてたよね?だから、おつまみ程度に作ったから。ユキ達のお祝いは明日ね。おめでたお祝い】


確かに。ステーキとか今日食べる予定だったの?


それは無理だったね。もうじき日付変わるじゃん。


ん…?おい、おめでたって何?


【るい、何その表現…おめでたって…】


【ユキ、近いうちにおめでたってなるかもじゃん】


【ならないよ、もう…ねぇ、はると。はると?】


ユキさんが奥さん…ドキドキ💗ドキドキ💗


ヤバっ!!緊張してきた…


【もう、はるとってば!!大丈夫?】


【あっ、ごめん。ユキさん。大丈夫…】


るいさん、変なこと言うなよ。


※ピンポーン※


【誰?こんな時間に】


【レイジ呼んだの。家近いからね】


るいさんの彼氏のように、使われてるね。


【元気っすか?はい、ワインっす。はるとは飲んじゃ駄目ッス。明日もアクティビティあるッス】


【飲めないけどな、レイジこんな時間まで研究所にいたの?】


【もう大変ッス。あーなると仮眠と言うよりも住んでるッス。さすがに、さきさんブチギレで来週からの大幅な増員ッス】


るいさん、ワイン🍷をあけて、


【レイジは運転だから、ソフトドリンク飲んで、あとお腹に空いてたら鯛茶漬けくらいなら、とりあえずおつまみ程度のそれとチーズ、食べてて】


【うぉ!ボンゴレビアンコ大好きッス。それに鯛茶漬け、凄く食べたいッス】


【ちょっと待ってて、作るね】


ユキさんが、


【レイジさ〜るいに無理やり呼ばれたの?】


【急に連絡来たッスけど、帰り道だったからついでに寄ろうと思ってたッス】


レイジ、それにしても、るいさんとの関係…


【ふーん、そうなんだ。もしかして、るいさんのこと好きなのかって】


【ある訳ないッス。るいさん彼氏いるし、それに入社した時は何も解らず声かけただけッス】


ユキさん、調理場に行った。チャーンス!!


【レイジはさ、ユキのことも、ナンパした?】


【はると、なにいってんッスか?急に】


【実はさ…ユキと俺…】


さっと付き合うことになったことを説明。


【えー、凄いじゃないッスか!!ユキさん、何人も声かけたのに研究所のメンバー、全て断られていたッス。もちろん俺もッス】


【マジっすか?嬉しいッス!】


【はると、語尾がおかしいッス】


ユキさん、戻って来た。話し終わりだ。


【何こそこそと、二人で話してるの?】


【何でもないッス。ボンゴレビアンコ美味いなって、そうッスよね、はると】


【ん、あー、そうッス】


ユキさん?????😳


【解らないけど、はい、鯛茶漬け】


【ユキさん、いつものやってくれないッスか?】


【だーめ。もうやらないことにしたの。ね、はるとくん】


ユキ、最高!!!約束守ってくれて。ありがとう。














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