第37話 それぞれの仕事

【あー、疲れた。ここの仕事ハード過ぎる…】


頑張ってるね。みさ。


【はると〜来てくれたの?りな、実験の最終段階で手が離せなくて】


【いいよ。無理に呼ばなくて。みさ、大変なんだね】


【うん、私はまだやすめるけど、みさきさん達はね。何日も仮眠程度】


【さっきさ、実験の最終段階って?なにしてんの?】


【話しちゃっていいのかな…はるとならいいか。タイムトラベル復活させてるの。この太陽フレアとかポールシフトとかを過去で伝えて事前に対策を取るように】


【えー、危なくない?タイムトラベル…】


【危ないよね、だから何度もテストして。みさきさんだけだから、その、何ていうか後遺症起きない耐久性?能力?みたいなの持ってるのは】


 そうか、それで…無茶してるな。少なからずダメージあるだろう。るいさんじゃあるまいし…それで、るいさんに相談に来たのか…俺を口実に、


 るいさんの仕事を見て、迷ったんだろうな。みさきさん優しいから。


【みさきさんに無視しないように言っておいて。俺はとりあえず帰るけど、明日みさきさん、みさを連れてこっちに来るらしいよ】


【何も聞いてないよ!!もう。それにさ、みさきさんのこと心配なのは解るけど、私も結構ハードなんだよ!!私の心配もしてよね!!】


【あっ、もちろん、みさも】


【何かついでみたい…なにこの姉弟、変だよ】


【みさきさんも、何か言ってたの?】


【今日はるとのとこ行くって、凄く楽しみにしていて、何度も聞かされて、はるとの仕事を見れるかな〜とかさ。姉だよね?弟ってそんなに可愛いって思う?】


【知らないよ。俺に聞かれても】


【はるとは、みさきさんのこと気になる?】


【そりゃ、姉だからね。変な意味じゃないよ】


【………いいや、どっちでも。はるとはもう私の彼氏じゃないし】


何だよ、じゃ聞くなよ〜みさ、不機嫌だよな。


【じゃあね。はると。気をつけて】



………………帰り道………………



 この先の世界って、位置情報が使えないだけでこんなに大変になって、もし太陽フレアなどの影響で通信そのものが使えなくなったら、どうなるんだろう?もっと大変な世界に…


 みさきさん、未来とかも調べたのかな?明日聞いてみよう。気になる〜不安だ〜


【ただいま〜、遅くなりました】


【あっ、お疲れ様】


【ボンゴレビアンコ出来たよ~】


【はーい、はるとくん、部屋に行ってていいからね。明日に備えて休んで】


【手伝います!!】


【無理でないなら、助かる!3番テーブルのお客様のオーダーお願い】


【解りました】


………………ラストオーダー後………………


【手が…手が〜〜〜!!!】


【るいさん、何が起きたの?】


【えーん、はると、手が痛いよ〜😭】


【少し冷やすか…はい、これで】


【冷た!!でも気持ちいいかも】


【何でそうなったの?】


【途中から、炒飯、餃子の連続オーダーで、鍋振りっぱなし】


【なるほどね〜るいさんの細い腕で振り続けたらそりゃ、痛くなるね。コツがあるんだろうな?】


【ここ喫茶店なのに、何でこんなに夜混むんだろう?日に日に混んできてる】


【美味しいってことだね。るいさんの料理】


【嬉しいけど…はると、何で急にタメ口になったの?いいんだけどさ】


【あっ、そうか。思い出しちゃって、タイムトラベルのこと。るいさんと】


【あー、懐かしいね。はると、不安がっていたもんね。戻れなくなったら…ってね】


【るいさんだって、だから戻らなくなった可哀想と思ってそばにいようと】


【私のせいみたいじゃん…それにしても、はると、はトレーニングしてないのによく覚えていられるね。それもかなり正確に】


【みさきさん、大変みたいなんだ…タイムトラベルの安全確認とかで何度も】


【はぁー?あの爺のあとついでんの、みさきじゃなくて、さきじゃないの?名前がややこしいけど】


【事情はよく、解らないけど、心配だよね】


【はると、それは姉が心配ってこと?血が繫がってない一人の綺麗な、さらに美脚の女性が心配ってこと?】


【前者です。何で後者はいろいろ付属されてるんだ?明らかな誘導尋問的な…】


【はるとはあのタイプに弱いからね。ウッシッシ😁ちょっとそこのオーダー表取って!はるとはねー】


※カキカキカキ🖊※


【私のプロファイリングこんなふうに見えるよ】


1:綺麗な感じの女性(可愛いタイプでなく)

2:積極的にスキンシップしてくる面倒見いい女性

3:美脚


 何だ!………合ってる…悔しいが。でも、美脚ってそんなにそればかりじゃないぞ!ここは反論!


【るいさん、俺の美脚好きってのはね、普通の感じだよ。よく女性って細いほうが美脚っていうこと多いけど、俺は少し太めっていうか、普通だよ。みんなそうじゃない?】


【じゃ、こんな感じ】 ※チラッ※


う…悪くはないが…ちょっと違う


【何それ!その反応…ムカつく😡じゃあさ、例えば…えーと、コレなんか?】


スマホに何保存してるんだか…こ、これは…!!!


【そうです。細すぎず、これはパーフェクト、Amazing!🆒!だ、誰ですか?脚しか写ってないけど】


【教えなーい!!】 




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る