第13話 買い出し

 この辺に大きなスーパーあるのかな?かなり遠くまで行かないとないような。


【みさ、場所解ってるよね、遠い?】 


【確か、ちょっと離れていたよね?ユキさん】


【ごめんね、買い出し何度も付き合ってもらって】


………運転に集中、慣れてない車だから………


【大丈夫です。それより今日も宿泊させてもらいすみません。私とはるとは近くのホテルに行きましょうか?】


【大丈夫、みさちゃんとはるとでしょ?泊めても何の問題なし。部屋きれいに使ってるし。鍵だけは気を付けてね】


【はい、それは絶対にかけます】


………………………スーパー………………………


 やはり、海産物多いね。買い物の量からすると、仕入れ高くなりそう。やっていけるのかな?


【いらっしゃい!おっ、綺麗なお嬢さん達、また来てくれたね。サービスするよ】


【おすすめは?何ですか?】


【鯵、鯖、それと今朝あがったイカ🦑って感じかな?そうだなー、よく来てくれてるから半額でいいや。どうする?】


【やったー、半額!じゃこれと、これも…】


ユキさん、買い物上手。


【そちらの可愛らしいお嬢さんも何か?】


【私は手伝いで】


【そうか、そうか、じゃ、お嬢さんにもサービス。これホタテ🦪】


【いいんですか!ありがとうございます!】


【彼氏いるから重くても大丈夫だね、はい】


ユキさんと、みさがやったねー!って、


うーん、絵になる!!!


【お嬢さん達、こっちのお肉もどう?夕方だから大幅割引だよ】


【みさちゃん、行こう!】


【はると、これ持って!】


みさ、重っ!これ重いよ。魚と貝って思うんだな。


【じゃ、これと、これも…】


60%引き!半額以下ってことじゃん!


【はるとくん、車の中にクーラーボックスあるから、入れてきてくれる?あと、サラダ買って終わりだけど、お得なもとあるかも知れないから、見てくる。お願い】


【解った。先に車に行ってます】


何だよ、この量…明日のもあるのかな?


 今夜は大ご馳走だ。バーベキューってのもありだね。もう、りな達も戻ってるだろうな。


 さすがに明後日は帰るだろう。服借りっぱなしだと気が引けるよ。るいさんの彼氏に申し訳ない。


 るいさんは何も気にしてないけど、会ったらお礼言っとかないとな。


………………………20分後………………………


【お待たせ〜サラダでーす!】


出た、ユキさんのこれ、俺のお気に入り!!


【ユキさん、凄い買いましたね!】


【そう?これでも予約とかね、入ると足りないくらいだよ】


もう、喫茶店のレベルじゃないね。


【みさは?】


【トイレだって。冷えちゃったみたい。水着着ていたからかな?】


【…あのですね、ユキさん、さっきのもう一回やってくれませんか?】


【何のこと?さっきのって?】


言いづらいけどさ、どうしても見たい!


【サラダを買ってきたでしょ?】


【あー、出来合いのサラダね。手間省けるからね】


【それ、持ってきて言ったじゃん?サラダでーすって…ごめん、俺、おかしいね。すみません】


ユキさん、解ったらしく、笑って、


【あー、ちょっと待ってて】


どこ行くの?さっきの…最初からやるつもり?


………………………数分後………………………


【お待たせ〜ソフトクリーム🍦でーす!】


 可愛い!感激〜〜〜しかも、ソフトクリーム買ってきてくれて。はぁー、俺おかしいね。


これ、癖になりそうだ。


【はるとくん、これでいいの?】


【可愛い!ありがとう!癒やされる〜】


【ふーん、変なの?それにしても、みさちゃん遅いね。ちょっとトイレ見てくるね】


【お願いします】


 ユキさん、時々無邪気になるんだよね。あのギャップ自覚してるのかな?彼氏いないって考えられない。あの仕草、出来れば他の男に見せたくないな。


 そんなこと言えないけど、彼氏でも無いのに。それに…ユキさんから見て俺は弟のような存在。


【お待たせ〜ホットコーヒーでーす…やっぱ恥ずかしいよ、ユキさん、私には無理無理無理!!!】


 みさ、何やってんだ?ユキさん、余計なこと教えたね。恥ずかしがってる、みさって、


【みさ、うん、可愛い!!】


【はると、これ何なの?最近流行ってる?】


 触れないでください。隣でユキさんが、いたずらっ子のように微笑んでる。


【別に気にしないで、さぁ、戻ろう】






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