第4話 お楽しみ!!

 もう、どうかしちゃってる俺!とにかく、ユキさんの手料理楽しみだなー。お願い、ボンゴレビアンコユキさんが作って!絶対にユキが作って!!!


【お待たせ〜ブイヤベースでーす!】


ユキさん、言い方!可愛い!はぁー、可愛すぎる!


【はーるーと、何ーみーてーんーの!!!!!確かに可愛いけど】


みさ、すみません。みさも可愛いもんね。


【違うって!ブイヤベース見てたんだよ!こんな手のこんだ料理をすごいなって!】


みさ、じっと見てきて…ヤバい、やな予感。


【嘘下手くそ!ユキさんのカッコ好みでしょ?うん、解るよ。女性から見ても可愛いもんね!】


ふー、服装ね。そっちか!助かったー。


ユキさんの白い👕、スニーカー。


海に似合う。


【先に食べなよ。ブイヤベース。るいさんの自信作だよ】


【じゃ、いただきまーす。うん!!!何?美味すぎる】


 るいさん、向こうで自信満々…あの人、すぐ調子に乗るよ、きっと。なのでここは黙っておこう!


ユキさん、次は、


【お待たせ〜ボンゴレビアンコでーす!】


ユキさん、今日テンション変じゃない?


【いただきまーす!美味い!パスタによーく染み込んでる!これは、おかわりコースだな】


ユキさん、大喜び!


【ボンゴレビアンコ、るいに教わりながら…良かった。喜んで貰えて!うれし~、最高〜!!!】


😳😳😳???


ユキさん、やっぱテンション変だ。


【こんにちわ~、ランチやってますか?】


お客さんか…もっとユキさんと話かったのにー。


【あっ、いつもありがとうございます】


【いつもの三人だね。座って座って。ランチね】


常連なのかな?この人達。


ユキさんが、


【いつも来てくれるの。直ぐ側のアクティビティやってる人達。平日の大切なお客さん】


ふーん。るいさん、ユキさん目当て何じゃないの!


何か、いらつくな。


【はると、大丈夫?】


【大丈夫だよ、何で?】


みさは、何かに気がついてる感じ。


【ところで、りなは?】


【さっき、るいさんと話していたけど?】


るいさんは、


【りなちゃん、アクティビティに行ったよ】


【何で?何も言われてないよ】


【知らないよ、行って見てきなよ】


アクティビティって、ここに来てる人達の…


なんだよ、ユキさんと楽しそうに話してる。


絶対にユキさん目当てだ。


るいさんとも、何なんだよ!もう!ムカつく!


るいさんが、


【はるとー、ちょい相談!来て!】


行きたくないね。


【嫌だ…】


【みさちゃんも、ね、ちょいだけ】


【はると、るいさん呼んでるよ!行こう!】


【………】


【もう!何怒ってるの?ほら】


みさ、無理やり…もう。行きたくないっての。


ユキさんが、


【はるとくん、デート中にごめんね。あのね、みさちゃんも聞いてほしいんだけど、この喫茶店もアクティビティと連携しようって話で】


 何だよ!そんなの嫌に決まってるだろ!この三人と?無理無理無理!!!ユキさん目当てだよ。るいさんも。


【何か、すみません。俺達迷惑だったかな?食べ終わったら帰りますので、るいさん、先程のこと、彼に伝えておいてください】


【はい、いつもありがとうね】


 早く帰れよ!って、いらつく俺に、俺自身にいらつく!はぁー、情けない…ユキさんが誰と話しても関係ないのにな、俺。


………………………30分後………………………


りなが、戻ってきた。


【ちょっと。ちょっと、みさ、はるとも来て!】


【りな、どうしたの?私とはるとを何処に?】


【アクティビティだよ!とにかく来て】


りなまでも、アクティビティねー。よござんしたね!


【はると、何怒ってるの?みさ、来て!】


りなが、強引に、みさを。


【りな、強引に…はると、ちょっと行ってくるね】


俺は行かない!どうぞご自由に!


【はい…どうぞ】


知らん!!!何がアクティビティだか。


ユキさんが、


【はるとくん、何か怒ってる?少し話をいいかな?】


【ユキさん、さっきの話ですか?】


【うん。実はね、アクティビティを引き継いで貰えないかってこと。何かね、いろいろ事情があって今月で終わりみたい。だけど、楽しみに来てるお客さんいるから。とくに、マリンジェットの無人島ツアーは予約かなり入ってたみたいで。そこでね、この店に経営権を託したいと】


何か、話が大きくなってきた。ユキさんは続けて、


【はるとくん、マリンジェット操縦できる免許あるでしょ?さきから聞いているけど。そのツアーの案内人お願い出来ないかな?もちろん、さきのホテルに入社のタイミングとか調整するから。その間に案内人他に探すけど、どう?】


よし!やったね!


これだよ!求めていたのは!海でしょ!この海に毎日…


【やります。すぐにでもやりたい。会社には最短で迷惑かからない日程確認してきます】


【はるとくん、すぐじゃなくてね、無理しないで】


【解りました。さっきの人達はその相談に来ていたんですね。ユキさん目当てかと…】


【私目当て?ないない。そんな訳無いじゃん!あの人達みんな彼女いるよ。私目当てなんて、あるわけ無いじゃん】


【ありますよ。俺だって…あっ、何でも無いです!】


るいさんは、感づいて、


【はーるーとー。みさちゃんに内緒にするけどさ、ここのとこ、ユキのこと気にしてない?】


【あっ、いや、そんな、とくに、別に、何とも…】


【ほら、動揺してる。解りやすいよ。みさちゃんにバレないようにね。恋愛は自由だけどさ。はるとの弱み握ったぞ】


るいさん、せこいぞ!そのやり方。


ユキさん、すみません。否定してる訳では…


ユキさんは、笑顔で、


【るい、何言ってるの?はるとくんは、お姉さんみたいに思ってくれてるんだよねー?私も弟欲しかったから、つい、はるとくん来てくれると嬉しくて】


弟…か…そうだよな…


【はるとくん、ごめんね、るいが変なこと】


【いえ、すみません。ユキさんみたいなお姉さんいたら、凄く嬉しくて。自慢の姉です】


るいさんは、


【この服装もユキの魅力引き出してるよね!こういうシンプルな服装こそユキに似合うからね。はるとの好みだよね】


【確かに…るいさんも可愛いですよ】


【はると!ついでみたいに言うな!】


 さっき、弟って言われて、少し辛かったな。そりゃ誰が見ても…弟だよね。


みさにバレないようにしよう。


海と関連する仕事につけるって、何よりもうれし~!


 楽しみだな!無人島先導。免許持ってる人はいいけど、持ってない人は…後ろに乗せればいいのかな?


夢のような仕事だよ。こういうの探していたんだ!





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