第19話
「ふぅ……」
2日ぶりに遺跡に帰ってきた。
帰りはゲート破壊後であったため、魔物もほとんど出現せず、ただただ走ってきた。
だからぶっちゃけ帰りの方が疲れた。
俺は魂を確認する。
魂 12585 / 毎時魂 240 / ゲート破壊数 24
おぉ……
すげぇ貯まっている。
よし、まず優先すべきは強化だな。
俺は『強化』をタップする。
肉体強化(不可) LV21 : 1000
精神強化 New Lv1 : 1000
剣技 Lv3 : 2000
!!
『精神強化』が追加されている。
魔物を倒したときに妙な違和感があった。
もしかして、そのときに追加されたのか?
とりあえず『精神強化』しておくべきだろう。
精神強化 New Lv1 : 1000
精神強化 New Lv2 : 2000
レベル2は2000か……
どうしようか迷うところだな。
いや、まずは『鍛冶場』だな。
俺は『施設』をタップする。
鍛冶場 Lv1 : 3000
鍛冶場をタップする。
ガコッ!!
ガガガ……
少し離れたところ、廊下の奥から音がする。
廊下に部屋ができたのだろう。
「あの、今度は何を作られたのですか?」
「はい。鍛冶場です。行ってみましょう」
俺はフェリスさんと一緒に廊下の奥の鍛冶場へ向かう。
なかは6畳くらいの小さな部屋だ。
例によって、部屋の端に高さ1mくらい、縦横30cmくらいの真っ黒い台座がある。
それとは別に、2m四方の石でできた台がある。
とりあえず黒い方の台座をタップだな。
木の剣 100
木の盾 100
木の胸当て 200
木の兜 100
木の脛当て 100
木の手甲 100
木の靴 500
石の剣 500
石の盾 500
石の胸当て 1000
石の兜 500
石の脛当て 500
石の手甲 500
結構あるな。
とりあえず魂兵の性能を確認したい。
木の剣と木の盾を2つずつ作成しよう。
俺は木の剣をタップする。
【素材を台に置いてください】
「え? 素材が必要なのか?」
ちょっとめんどくさいな。
鍛冶場の台座が光り、文字が変わる。
藁 2
石材 10
木材 10
綿 50
素材は中央の部屋で生産可能だったが、ここでも生産できるようだ。
俺は木材をタップする。
ゴトッ!
中央の台の上に、一辺が30cm程度の木材が出現する。
「よし、このまま木の剣を選択でいいか……」
俺は魂を100消費し、木の剣を作成する。
すると、台の上の木の立方体が光出す。
【完成まで 00:04:59】
「何をなさっているのですか?」
「木の剣を作っています。時間がかかるみたいですね」
とはいえ、5分で完成するようだ。
「フェリスさんにはご飯を炊いてもらってもいいですか?
俺は小麦とイモを兵士に持っていきます」
「はい!!」
今はゲートは回数も24だからな。
それなりの小麦とイモを持っていかないといけないな。
俺は小麦とイモを兵士に持っていき、その間に木の剣と、木の盾を二つずつ作成する。
残りの魂は10683だ。
俺は魂兵保管室へ行き、魂兵を一体出す。
「ホ!!」
「よし、訓練室へ行くぞ」
「ホ!!」
訓練室で、木の剣と木の盾を装備、そして魂兵にも装備させる。
「よし、軽く打ってきてくれ!」
「ホ!」
魂兵は間抜けな声を出すと、上段から木の剣を振り下ろす。
カツッ!
まぁ普通にガードできるな。
「よし、どんどん打ち込んでくれ!!」
「ホ!!」
今度は魂兵が連続攻撃してくる。
カカッ!!
カツカツッ!!
これもまぁ普通にガードできるな。
「さすが勇者様!! 数日前とは別人のようです!!」
「まぁ肉体強化をしてますからね」
「よし、今度はこっちからいくぞ!!」
俺は木の剣を上下左右から繰り出す。
「ホ!! ホホーッ!!」
魂兵の盾のガードよりも、俺の剣速の方がやや速い。
「ホ!!」
俺は魂兵の首元で剣を止める。
「ホー……」
魂兵がなんだかがっかりしている。
「いや、お前、十分強いぞ。
これで魂の消費が100なら、かなり使える」
「ホー!!」
魂兵のテンションが急に上がる。
「フェリスさんから見てどうです?」
「そうですね。魂兵は、メージスの兵士と同じくらいの強さだと思います」
やっぱりな。
「俺もそう思います。
それに、表記が一般兵レベル1となっていました。
レベルを上げる方法があるなら、さらに強くなるってことだと思います」
「ホ!!」
【解放条件が満たされました】
「ん?」
訓練室の黒い台座が光出す。
「なんか出たか?」
俺は台座を確認する。
スラッシュ Lv1 : 1000
魂兵強化 New Lv2 : 500
「魂兵のレベル2が出てます……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます