第17話 ジョブも使い方次第

 明日の手伝いが終わると次の日は仕入れをするので丸一日休みをもらえる事になった。これは初めから決まっていた事だったがミラちゃんは忘れていたのか、ここで依頼が終了なので知らなかったのか、目を輝かせこちらを見ていた。


 ああ、これは一日相手をしないといけない奴だ。まあいいか、どうせ依頼が終わるまで誰も抱けないだろうし、潰れても構わず僕が満足するまでハメてやるか。そういうハメ撮りを欲しがる仲間がいるかも知れないしね。


 食後は明日に備えて早めに寝る事にする。

 なので適当な愛を囁きながら二度ほど刻み込むと満足したのか、ミラちゃんが先に眠りについたので僕も眠る。


 朝、違和感を感じて目覚めると咥えられていた。

 すけべな少女だな。しかも咥えながら準備をしていたのか、いい具合に仕上がっていた。

 仕方ないので朝からまた刻んでやる。


 僕の勘だと多分危険日に入ってると思うんだけどミラちゃんに一切気にした様子がない。

 後で問題になっても困るのでバレないよう生殖機能に対してデバフをかけておこう。妊娠の確率がかなり下がるので忘れないようにしないとね。


 朝食前にエリーに魔石を渡す。


「はい、言われてたやつだよ」

「ありがとう助かる」


 シャワーを浴びながらと昨晩の内容が入った魔石だ。

 エリーは何も聞かずに感謝だけ告げて受け取る。


「それって何か聞いても大丈夫ですか?」

「こればかりはごめん、【捕食者プレデター】として大事な物だから諦めて」

「冒険者はそれぞれ口外出来ない秘密みたいな物を持っているものだ。これもその一つだな。だからこればかりは教えるわけにはいかない」


 まあミラちゃんなら教えても許してくれそうではあるけどやめておいた方が無難だろうな。


「私のような若い商人にも言えない事が沢山あります。なのでこういう時は深く聞かないのが暗黙のルールです」

「そうなのですね、分かりました。変な事を聞いてすみません」

「僕が目の前で渡したのが悪かっただけだから気にしなくて大丈夫だよ」

「そうだぞ、ホープのせいだから気にするな」


 ミラちゃんはまだ深く聞いてきてないので謝る必要はあまりないように思う。

 エリーが言うように僕が悪かった事にしておけば場も和むだろう。


 食事も終わり、日が昇り出したのでさっそく路上販売を開始する。

 朝イチは主婦などの女性客が多い。早くから朝食用の食材を買う人が多く見える。

 そこに混じるように冒険者がちらほらと見え出した。彼らは出来合いものを買ってそのまま冒険者ギルドへ行って仕事を探すのだろう。


 時折り女性客には僕が、男性客にはエリーが対応したりする。それだけで余計な物を一つ多く買ってくれたりするのだから、見た目がどれだけ重要なのかがよくわかる。


 そして昼前にミラちゃんが動いた。なんと盗人を現行犯で捕らえたのだ。まさに大手柄と言っていい働きだろう。


「ホープさんが言ったように<潜むルーク>を使ってたおかげです。自分でもびっくりです」

「シーフはあまり人気がないジョブだけど、今回みたいに人のためになる力を持っているんだ。よくやったね」

「はい、ありがとうございます。少しだけ自分のジョブを好きになれました」


 ミラちゃんは嬉しそうにしている。シーフと言うだけでジョブを授かって間もないと冷やかされたりする事が多いから何処かで自信を持てていなかったのかも知れない。

 依頼主も感謝しているのでより人の力になれたのだと実感出来ていそうだ。


「ホープにしては良くしてやっているな」

「そうかな? 一応指導って事になってるから変に失敗されても困ると思っただけなんだけど」

「確かにそれもそうか、てっきり情でも湧いたのかと思ったぞ」

「ないない、使い捨ての道具に情なんて湧くはずないでしょ」


 エリーからそう見えているなら問題なさそうだ。他人からも違和感なく見られているだろう。


 盗人を憲兵に引き渡し、交代で食事をとり、夕方前には完売する事に成功した。

 いくら僕とエリーが手伝ったと言っても凄いな、この依頼主は思っているよりやり手なのかも知れない。


 その日の晩は完売したこともあり、少しだけ料理が豪勢だった。こういう時にケチる商人は冒険者から嫌われるが彼にはその心配はなさそうだ。


 食事も終わり、解散するとエリーはさっさと部屋に戻って行った。朝渡した魔石を楽しみにしていたのが丸分かりだ。


 僕も別に用事があるわけでもないので部屋へと戻る事にする。エリーと違うのはミラちゃんと言う他人も一緒だと言う事くらいか。

 やる事はさほど変わらないけどね。


「ミラ、明日はどうしようか。外に出るのと一日中この部屋で刻みつけられるのとどっちがいい?」


 しかし返事は返ってこない。答える事が出来ないのだ。喉の奥まで侵入され、えづこうとも僕が頭から手を離さないから。

 昨日の少年たちがミラちゃんを見ていた時の顔を思い出す。

 ああ、お前たちの夢想した相手は今僕の手の中でえづきながらも懸命に奉仕を続けているぞ。


 しかし尽くすタイプというか、Mだな。多分カーターとか言う犯罪者がもう少し早く手を出していれば堕ちてたのではなかろうか。

 そう考えるとラッキーだったな。初モノを穢すのはいい。想いを寄せている相手のために純潔を守り通している子ほど気持ちが昂る。

 想いあっていながら僕に流され堕ちていく姿も最高に滑稽だ。


 今回は好きな少女が目の前で出会ったばかりの男と行為に及んでいる姿を見て絶望しているところを見る事が出来た。その後も目の前で胸を揉み、キスを重ね、少女の方から咥え奉仕をしていた。

 最高に楽しかった。


 さてと、一発飲ませて抱き潰してやるか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る