story1 星降る夜



 光り輝く夜空。

 星って...いいなぁ。

 誰かが自分を照らして。

 自分が誰かを照らして。

 暗闇に取り残される。

 そんなことがないように。

 わたしもいつか...星になれるのかな。

 星に...生まれ変われるのかな?


 "空気が星に問いかけてる"

 "返事なんて来るわけないのにね"

 "まず人間からも無視されてるし(笑)"


 クスクス...


 もう考えたくない。

 思い出したくない。

 何でそう決めつけるの?

 何でそう思ったの?

 確信は!?証拠は!?


 "星だから"で済む言葉じゃないんだよ‼


 そんなの...わかんないじゃん。


 "星に命が宿っている"


 わたしはその言葉を信じただけなのに。

 あぁ。

 人生負け組って、不快だなぁ。

 わたしは、君たちの言葉なんか向き合わずに。

 今日も満天の星空に問いかけるよ。




 キラ...




「あ、流れ星...!」

 なんか願い事言わなきゃだよね!

 うーん...。



 星に命が宿りますように



 キラキラ...


 流れ星は、その願いを叶えたかのように光り輝く夜空に消え去った。



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