このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(105文字)
主人公の一人称視点での、人ならざる存在達との日常を描いた御作。必要以上に世界観の風呂敷が大きくなく、文量も手頃に読めて、また文章としても読みやすいです。あくまでも『家』とそれを取り巻く日常を中心に物語が回っていて。一人称で語られる、情緒が溢れていて、趣きのあり、等身大の平凡で優しい青年の主観がよく練り込まれていると感じました。肉球……猫好き、和風好き、ついでに妖怪娘好きの方などにオススメ。私はとても好みであります。