カクヨムコン9惨敗の結果から学ぶ今後の対策

 カクヨムコンの調子はいかがですか?


 私はすでに評価は伸び悩み、順位は沈み、今後の巻き返しにも期待できないが故に諦めております。惨敗ですね。


 ――と、いうわけでして。


 今回はカクヨムコン初参戦によって学んだ経験を書き残すことで、今後の活動の糧にしたいと思います。なお、これらの対策は〝長編部門〟に関する内容です。


 また、内容には〝ぶっちゃけた〟表現を多く含んでおります。


 そして私が普段から、こうした思考をしているわけではないということを初めにお断りさせていただきます。あくまでも客観的に、サイコパス的な視点にて考察しております。



 以後、カクヨムコンをカクコンと呼称させていただきます。

 ヘリが爆発しそうですね。



 まず、私の惨敗の理由ですが。

 〝準備不足〟に尽きるかと思われます。


 〝実力不足〟や〝才能が無い〟とまで言ってしまうと流石に自虐が過ぎますので、準備不足ということにさせていただきます。


 では、具体的にどういった準備が足りなかったのか。

 その理由もあわせて列挙してゆきます。



1.ストック不足


 これは書き溜めをしていなかったことが原因ですね。


 当初は連載中の代表作〝ミストリアンクエスト〟で参戦しようと考えていたものの、参加中のコンテストの中間結果が出ていなかったことで取り下げることが出来ず、急遽新作にて参戦することとなりました。


 その新作〝ミストリアンエイジ〟もクオリティに納得がいかず、最終的に一週間以上出遅れてしまうという結果に終わりました。



 このミストリアンエイジも、投稿当初は善戦していたものの――徐々に評価は陰り、PVは落ち、順位は200位台から4桁に沈むという羽目に。現在はどこにいるのやら、見つけることは困難ですね。



 善戦していた当初は毎日投稿をしていたのですが、これが週2~3から週1になるにつれて順位はガクリと落ちてしまいました。もしかするとアルファポリスなどのサイトのように、投稿時に何らかのボーナスが掛かっているのかもしれませんね。


 したがって、次回カクコンに参加する際には毎日投稿できるだけの話数を予め書き溜めておくことが最重要だと思われます。



 また、期間中に年末年始を含むということで、読み手としても忙しい時期が出てしまいます。私も期間内に5日ほど、まったくカクヨムに触れられない時期がありました。そうした期間を挟んでも〝追いつける〟よう、1話あたりの文字数は少なくすることが望ましいですね。


 もしくは年末年始の投稿分は、1話完結の読みきりにするのも良い選択かと思われます。これならば、楽に〝消化〟していただけますからね。




2.交流不足


 カクヨムは非常にSNS的な側面が強いサイトです。これには功罪存在するのですが、今はには言及いたしません。


 具体的にどういうことかと申しますと、〝早めに★をくれる作者さまと仲良くしておくこと〟ですね。非常に率直です。


 カクコンは〝読み専〟さまからの★評価が最重要となっております。


 しかしながら読み専さまは、まず数字を見ます。そして基本的に、ランキングからしか作品をお読みにならない傾向にあります。そのランキングに載るためには、作者同士の〝交流〟が必須となるわけです。



 作者からの★評価はカクコンでは意味がないと仰られる方もおられますが、私はそうは思っておりません。理由の一つは〝レビュー〟ですね。読み専さまへ訴求できる内容のレビューを書くことで、作者の立場でも作品を応援することができます。


 そして読み専さまが気に入ってくださることでさらにレビューが増え、評価もどんどんと上昇するというわけです。こうして長い目で見れば効果は非常に高く、目先の数字だけを見て作者からの評価が〝意味がない〟と斬り捨てるには惜しいというわけです。



 また、読み手が作品に★評価を付けるタイミングというのは千差万別です。中には「絶対に付けてやらん」という方もおられますが、今は除外いたします。



具体的には――


・交流のある作者の作品ならば無条件で★をくれる方。

・内容がキリのいい場面まで来ると★をくれる方。

・特定の話数まで読むと★をくれる方。

・現時点の最新話まで読むと★をくれる方。

・長編だろうが完結するまで★くれない方。

・数十万文字を読了したとしても納得のいく展開が無ければ★をくれない方。


こういった感じでしょうか。



 語尾でわかるかと思われますが、最後にいくほど渋くなる感じですね。

 これはあくまで、〝★をくれるタイミング〟に関してのことです。


 なかなか★をくれないけど読み続けてくれる方というのは、それだけ真剣にお読みくださっている方だという捉え方も出来ます。


 ええ、書き手冥利に尽きますね。いやぁ、とてもありがたいです。


 まあ、本心をいえば「気に入ったのならばエタる前に★をくれ」なのですが。

 ずっと無評価のままでは、正直モチベーションが保ちません。


 餌が無ければ作家は息絶え、作品はエタります。

 作家は生きているのですから、これは当然の摂理です。

 趣味で書いているならば、そもそも投稿しません。

 読んでもらうために投稿しているわけです。



 話を戻しますが、なるべく早い段階で★をくださる方との交流を大切にしておくべきだということですね。積極的にレビューを書かれる方ならば尚良しです。




 ……心が邪悪に染まりそうですが、次にまいります。




3.求められる作品を書いていない


 これは正直、あまり考慮しなくても良いとは思うのですが、言及されている方も多いので。


 書き手の命題として、〝書きたい作品を書くか〟それとも〝読まれるための作品を書くか〟というものがあるかと思われますが、完全に後者に特化したものを書くという選択ですね。



 カクヨムは商業サイトです。運営側は〝売れる作品〟を探しております。

 そして作品を売るために最もコストがかかる部分は〝宣伝費〟です。


 この宣伝費を大幅に節約するために、頑なに読者選考を入れているわけですね。


 作者自身に発信力があれば高額なタレントなどを起用せずとも、作者が「本が出まーす」と一声掛ければ作品が売れるわけですから。


 そのために、まずはカクヨム内で人気者になる必要があるというわけです。


 そして人気者になるためには、流行の作品を書く必要があります。

 まずはとにかく、大勢に認知されなければ話になりませんからね。


 それと同時に、運営側が〝商品として求めている作品〟である必要もあります。

 どういった作品を求めているのかは、部門や賞の内容、最近のコンテストの傾向、バナーのイラストなどで判断できますね。



 はい。具体的には〝強い女性〟の活躍する作品です。

 もはや一目瞭然、これ一択ではないでしょうか。



 ゴミクズのように低俗で無価値な男なんか必要ない、社会的にも精神的にも肉体的にも自立した、究極かつ完璧な女性様が登場する作品が求められています。


 必ずしも主人公である必要はありません。たとえば情けない男主人公を強力に牽引するなど、インパクトのある立ち位置に登場していれば良いのではないかと。



 事実、各部門の上位にも、こうした作品が多く存在しておりますね。おそらく読者選考を突破したとしても、これらの要素の強い作品が大賞を獲るのではないでしょうか。応援したい作品のレビューを書く際には、本文にこうした部分が含まれていることを強調するのが良いかと思われます。



 したがって作品を執筆する際には、こういった作品で挑戦するのがよろしいでしょう。当然ながら、女性の作家さまの方が有利だといえますね。もしかすると運営サイドとしては、そういった部分も求めているのかもしれません。





 ――はい。ということで。


 こういった感じで挙げさせていただきましたが、一言でいうと「無理」ですね。

 私には無理です。どれもできません。


 ここからは私の個人的な考えや思想を述べますので、不快に思われる方がおられるかと思われます。読み飛ばしを推奨いたします。予防線です。











 まずは〝1〟に関してですが、私は書き溜めができない性分でして。投稿しなければ次を書く気になれないんですよ。かといって、時間もそれほど無い。


 カクコン期間中は作品数も増えますので、読み手側に回るための時間も必要となります。私は作品は楽しんで読みたいので、頑張って読んだり、ましてやデイリークエストのごとく義務的に〝消化〟することは絶対に避けたいのです。


 そうすると単純に、時間が足りなくなるんですよね。




 次に〝2〟に関してですが。


 私はこういう理由での交流はしたくありません。

 いわゆる〝営業〟というやつですね。



 しかしながら、運営が求めているのは〝営業の出来る人材〟なのです。読者選考の存在が、それを証明しています。売れる作品を生み出すことが可能であり、なおかつコミュニケーション能力の高い人材が求められています。



 純粋な作品の内容で勝負するなら、公募一択ですね。

 カクヨムで求められているのは〝良作〟ではなく〝人気作〟です。

 そして人気作を生むためには、作者が人気者でなければいけません。


 最近では個人の人気をフル活用するため、声優さんも顔出しをする傾向にありますので、いずれは作者の〝容姿〟も査定対象になってしまうかもしれませんね。登録には顔写真必須で。いずれそうなりそうで怖い。



 はい、無理です。




 そして〝3〟ですが。


 出来ないことはないです。

 ただ、書いていて楽しいものではありませんので、やらないと思います。

 ポリコレとまではいかずとも、それに近いものを書けば良いだけですからね。


 私は幼少時より「男らしくない」と言われ続け、自分でもそう思っていますが、それでも男であることには誇りを持っているつもりです。


 「ほんと男ってさ~」など、カテゴリごと批判されると強い反感を覚えます。

 「テメェの周囲の極一部の個人限定の話だろうが主語を拡大すんな」と。

 たまに勘違いされるので明言しておきますが、同性愛者でもありません。



 そもそも、何かを持ち上げるために何かを貶める作風には嫌悪を感じます。

 対等のものが対等に戦い、最終的に勝ち残ったものこそが勝者であるべきです。

 これこそが真の平等です。必ずしも暴力で戦うことだけがすべてではありません。


 無理に勝敗をつける必要はないという見方もありますが、それは理想論の域を出ません。すべての物事は勝敗によって成り立っています。人間が生物である限り、それが絶対の摂理です。


 たとえ人間が機械になったとしても、その機械を設計したものが人間であるならば、この摂理が変わることはありません。


 勝敗なんか無いと言う者は、大抵は勝者の側にいるのです。勝者には、敗者の気分などわかるはずもありませんからね。たまに勝者が〝代弁者〟を気取りますが、それは真の敗者をさらに追い詰めているだけです。



 私の作品はこうした思想のもとで執筆しておりますので、どう頑張っても流行に合わせることは不可能に近いんですよね。エロ系や性暴力系などは、そもそも選択肢に入れておりません。


 もちろん、こうした作品を書くことで知名度を上げた後に、自分が本当に書きたい作品を書くという選択肢は大いにアリだと思います。東大卒の秀才がお笑い芸人で知名度を上げ、さっさと事業や政治を始めるといった具合ですね。


 私はアレに関しても批判的です。やるなら〝踏み台〟ではなく、しっかりと本気でやってほしい。信じた人を裏切る行為です。本当に宇宙人だと信じてたのに。



 そう、つまり売れる作品を書いて売れたのならば、ずっとそういう傾向の作品を創り続けなければ主義に反してしまうというわけです。


 もちろん、こうした拘りのない人ならば何の問題もないのでしょう。

 そしてそういう人こそが〝人気者〟になるわけですね。

 これは生物として生き残るための、ある種の才能ではないでしょうか。






 さて、いい加減に話が逸れまくっておりますので――。

 そろそろ終わりにしたいと思います。


 こうした〝お祭り〟は順位や評価に拘らず、楽しむだけにするのが良いと。

 月並みながら、そう感じた次第であります。


 これをにこにこ笑顔の〝勝者〟が言うと嫌味にしか聞こえませんが、私のような〝敗者〟が言うと説得力があるのではないでしょうか。



 この駄文が、どなたかの役に立つことを願って。

 ここに記すことといたします。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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