第4話

家に来ることを断ったのには、俺が辛いから来て欲しくないのと、お兄ちゃんに合わせたくない理由がある。


前にもこんなふうに何度も頼まれた。そして、事件があったからだ。


ーーー

過去編


「お兄ちゃんは、なんでバレンタイン側の?」


「・・・っ、そ、それはね。あははそれより弟は何個だった?」


「・・・0だよ」


「そっか、じゃあ、お兄ちゃんの手作りあげるよ」


「えー、お兄ちゃんから貰っても嬉しくないよ。」


「いいじゃん、友チョコならぬ兄チョコだよ。愛情たっぷりだぞ。」


俺はチョコを沢山貰えるのに貰わないお兄ちゃんが羨ましかった。

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