2次元推しに蛙化⁈とヒキの強いキャッチコピーに釣られて読みだしましたが、本文でもヒキの強さは健在。ヒキとテンポのいい展開に加えて、主人公レーナの前向きで明るいキャラクターが素敵な小説です。
物語は、推しのキャラ絵に惹かれ乙女ゲームにハマった女子高生・羽角玲於奈=レーナの冒険を描いています。彼女は推しの最高神リュザスのルートを目指していたはずが、なぜか異世界のプペ村に転生してしまいます。それでもレーナは最高神リュザスに会いたいという一途な思いを抱きながら暮らしていますが、思いがけない展開によって彼女の恋愛は複雑な状況に。
2次元の壁を越えてリュザスへの気持ちが通じるのか、モブながら攻略対象との関係で愛が生まれるのか? 最新17話でもなかなか困った状況にいるレーナですが、彼女の明るい性格に、どんな状況でも楽しく読めてしまうから不思議です。
ヒロイン:レーナの前向きな姿勢と明るい性格は特に魅力的で、読み手に元気と勇気を与えてくれます。ぜひ一読を!
※レビュータイトルの×××はさっそく一話でわかるので、読んで当ててみてくださいね。文字数は反映されておりません。
最新14話までを拝読してのレビューです。
本作、はっきり言って、あらすじに全てが集約されています。なのであらすじは、さわりだけ読んで、すぐに第一話へと進んでください。
パターンとしては王道です。ドはまりした乙女ゲームの世界に女子高生が田舎の村娘として転生、チートもなく平凡な日々を送る中、魔族襲来で世界は一変する。そして・・・。
ごめんなさい。あらすじ、ほとんで書いてしまいました。
いや、それで本作の面白さや魅力が失われることなんてこれっぽちもありません。それは断言します。
とにかく第一話のつかみが実に巧みで、サブタイからして「いきなりエンディング!?」ということで、推しの最高神リュザスとの邂逅から幕開けなのです。
Z世代用語の蛙化現象(心理学的な意味とは若干違う)と相まって、物語はいったいどこに向かっていくのか全く分かりません。
作者様は過去作を読んでいただければわかりますが、とにかく人物描写、とりわけ女性の描写が卓越しており、とても魅力的に描かれています。本作の主人公レーナもまたその一人です。
およそ読み手が好むであろうキーワードてんこ盛り、レーナはどのようなフィナーレを迎えてくれるのか。興味津々で私も更新を日々楽しみにしている一人です。
まだ話数が少ないこの機会に是非手に取ってください。きっとお気に入りの一作になるはずです。