我楽多の花はユメを詠う。二次創作ストーリー

緋川ミカゲ

散花 ー葵 藤 竜胆ー

脳にこびりついて、忘れられないことがある。


瞳の中で揺れる、全てを無に帰す赤色。


思い出が、焼けていく匂い。


大切なものが、壊れていく音。


その中で笑う、私の______________。












パチ、パチ、パチ、パチ


その音は鳴り続ける。


燃え盛る業火の音か、はたまた政府の喝采の音か。


そのどちらとも言えてしまうのがひどく憎らしい。


どうしてこうなってしまったんだろう。


元々あの樹海で死ぬはずだった私たちは木五倍子様や片栗様、もあ様に助けられて今日まで生きてきた。


平和な生活ではあるものの、処刑から逃げ出した私たちは政府から身を隠してひっそりと生きる必要があった。

それは窮屈なものだったけれど、また三人での幸せを取り返せたことが嬉しかった。


約八十年後の世界から時を越えて来たという木五倍子様はご自分の時代へ帰り、魔法族であった片栗様も、今はホスト業に戻っている。もあ様も相変わらず主様を追いかけて来てはいるものの、以前よりは落ち着いたように見えた。あんなに主様にすり寄ってきていた彼女だが、今は私たちの立場を理解し、配慮してくれている。


そんなささやかな生活。

もしこの世に神様がいるのなら、もう少し慈悲の心で包みこんでいてほしかった。




神様は、私たちのこの小さな幸せですら、

許してくれない。


神様は、いじわるだった。






屋敷が燃えた。


政府に、私たちがまだ生きていることが知られた。


処刑されるはずの囚人。

そんな人間が三人も逃げ出して、今も生きていることを政府は許さない。


この燃え上がる赤は、政府の放ったものだった。


屋敷に炎がまわるのは早く、私と竜胆さんは主様の安全を守った。

この広い屋敷だ。消火なんて到底二人でできるものではないと、そう判断した。


まずはこの炎の中からの脱出が最優先だ。

どのルートで逃げようか。

そう考えていたときだった。


「暖炉の灰をどかすんだ。地下へ続く道があるから、二人はそこから逃げなさい」


「は?」


腹が立った。

また、またこの人は自分のことなど考えちゃいない。


「ボクは…」


あぁ、また言うのか。

いつもの"それ"を。



『ボクはキゾク。収集がかかっている張本人だ。行かなければ追跡されて無惨に殺されるだけなのだよ。紗希クンはボクと逃げ、その果てに目の前でボクが殺されるところが見たいのか?』


『キゾクではないキミらが命を無駄にする必要はない』


あの日、貴方は私にこう言った。


私に反論を許さない、そんなひどい言葉。


貴方はまたそれを言うの?


「嫌です」


[一緒がいいです]


「紗希クン、ほのかクン…」


もうあの日のように、死の間際から助けてくれる人はいない。

だったら、私が動かなくちゃ。


「何度貴方が拒否しようとも、私共は貴方に着いていきます。貴方を守ります」


この勢いよく燃え盛る炎の音を遮るほど、外からは何やら騒がしい音がする。


窓の外からは軍隊が見えた。


完全に囲まれている。


今出ていけば間違いなく、その手に携えられた銃で貫かれるだろう。


私たちはもうこの屋敷と共に死ぬしかない。


主様が死ぬというのなら、私たちだってここで死ぬ。


主様が生きると言うのなら、全力で守って、

抜け道という希望にすがる。


ただそれだけだ。


「駄目だ」


「どうして」


「それは許さない。二人は逃げろ。これは、キミたちの主としての命令だ」


命令。

その言葉を聞いた瞬間、私は走り出していた。

何を言ったって聞かない主様。そんなのは想定内だ。

だから


「紗希クン…!?」


[藤宮!?]


主様に抱きついて、そのまま後ろへ倒れた。

押し倒したような体制になったけれど、そんなことには構ってられない。


「なぜですか…。召使いが主様を助けたいと思うことの、何がいけないのですか…!!」


「……。ボクは…キミたちが大切なのだよ」


「え?」


「ボクはキミたちが大事で、大切で、愛している。だから助けたい」


[主様…]


「そんなこと…」


「三人一緒に生き残る、そんなことは、今度こそ不可能だ。だから張本人のボクが行く。問題はないだろう」


何も言えない。

言いたいことなんて山のようにある。

だからこそ、何も言えなかった。


「っ…!?」


主様の足が、思い切り私を蹴り飛ばす。

尻もちをついた身体からは、黒いケースが落ちた。


「少々荒々しくてすまないね。けれど、これはボクの戦いだ。誰にも譲ることはできないのだよ」


主様は帽子を取り、私たちに向かって美しくお辞儀をした。

憎たらしいほど、洗礼された所作。


幼い頃の私たちに、一から教えてくれた所作。


「藤宮紗希クン。そして…藤宮ほのかクン」


初めて、同じ姓で呼ばれた。

拾われてからの十年間、一度も呼ばれたことがなかったのに。


「キミたち姉妹を再び孤独にしてしまうこと、どうか許してほしい」


最後なんだ、と思った。

最期なんだ、と悟った。


「ちょ、ちょっと待ってよ!」


咄嗟に出た言葉はなんの敬いもない失礼な言葉。それでもいい。

今のこの人に敬うべきところなんてない。


「何勝手に終わらそうとしてんですか!私たちはまだ貴方を…主様を、失いたくない!!!」


「すまないね。けど、ボクが死んだらすぐにあいつが来るさ」


「あいつ?」


「あぁ、心配はいらない。だから…」


彼の足元は、もう既に火で覆われている。

こんな残酷な光景を、ただ見ていろというのか。


嫌だ。

いやだ。

待って、待って


「また、あの日で会おう」


笑った。こちらに向けて、キザなウィンクとピースサインを飛ばして。

その足は、炎の中へ進んでいるのに。


何が心配いらない、だ。

あいつってなんなんだ。

あの日ってなんのことだ。

聞きたいことがまだたくさんある。


それに、貴方に死なれたら…私は…


「主様!!!!!」


追いかけようとした私の身体を竜胆さんは強く押さえつける。


「なんで…!!離して!!!!!!」


竜胆さんは首を横に振るばかりで、一向に離してくれない。


「主様!!!!!!そんな…!!私だって…私だって貴方が好きだ!!!貴方だけが好きだ!!!!!」


どうして。なんで。なんでこんなこと。


「主様ぁ!!!!!嫌だっ!!!!!おいて行かないでよ!!!!!!ねぇ!!!!」


卑劣な叫びも、頬を濡らす体温も、何一つとして届かない。


炎に揺らぐ影は、踊っているように見えた。

馬鹿。馬鹿。大馬鹿。

こんな時までいつも通りで、本当にふざけてる。


「主様…!!!!傑様ぁ!!!!!!!!」








 目の前に広がる、炎の海。












主様の身体は、その海に飲み込まれた。














バン、と鈍い音がする。


影が、崩れ落ちた。




「_________________________。」






嘘だ。これは嘘だ。











嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘。







「い"や"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁぁぁあああああああ!!!!!!!」






































いつかの、遠い日の記憶。



その夜は明かりがなくて、私と竜胆さんは真っ暗の中で身を潜めていた。

姉と寄り添う夜は、少し寒くても温まるような心地がしたのを覚えている。


静かな夜、虫が泣く音に耳を澄ませていると


ざっ、ざっ


人間が地を踏む音が響いた。


闇に蠢く影が一つ、近づいてくる。


私は姉に守られて息を呑んだ。


「おい、人の敷地で何してる」


男の人の声だった。


どうやらここはこの人の家の敷地らしい。

けど家なんてどこにも…


「こんな暗い中で、子供二人でいることがいかに危険か分からないのか。家に帰れ」


「………。」


「おい、何か答えろ」


「ありません」


「は?」


「母さんにも父さんにも捨てられました。帰る場所はありません」


「…そうか」


静かな暗闇に、凛とした姉の声が響く。


しばらくの間の後、男は言った。


「それならうちで働け」


「え?」


「金もやる。休みもやる。だから召使いになれ」


「召、使い?」


影に阻まれて姿はよく見えないけれど、彼は大人の背丈じゃない。子供…?


「そうだ」


月明かりに照らされてやっと見えたその人は、煌びやかな服で身を包み、その威厳を示していた。


「俺は葵傑。キゾクの生き残りだ」


キゾク。

戦争で滅んだと言われる身分。


そう学校で聞いた気がする。


生き残りなんていたんだ。


「俺がお前らに居場所をやる。だからついて来い」


「紗希…どうする?」


「………。」


「そっちのは妹か」


彼は一言も喋らない私が不服だったのか、こちらをぎろと睨み、近づいてきたと思えば、手を上げた。


殴られる、そう思って身構えた。


けど、感じたのは肩にかかる重さと温度。


「ひどい怪我だな。手当が必要か」


「え…」


「姉の方も首元の傷が酷い。お前たちは一体どんな育ち方をしたんだ」


「あ、あの、これは…ッ、ゲホ」


咳をすれば、喉元からヒューという音がする。

嫌いな音だ。

この音が不快だと、何度殴られたことか。


「紗希!大丈夫?」


「う、うん」


「喘息持ちか…」


「え」


「なら尚更うちへ来い。安心しろ、お前たちが使える人間ならば保証は手厚くする。ただし使えなければ捨てる。分かったか」


「は、はい」


久しぶりに姉以外の人間と言葉をかわした。


私は竜胆さんと相談して、彼についていくことにした。


これ以上野宿を続ければ命が危ないのは目に見えている。

だから私たちは、生き残るための選択をした。

ただそれだけ。



それからの日々は、厳しい指導を受ける毎日が続いた。

礼儀、所作、マナー。

それに加えて、まともに学校に通っていない私たちは小学一年生からの範囲の勉強も始めた。

彼は分からないところは教えてくれるし、体調を崩せばすぐに対応してくれた。

けれど、私は体調を崩す頻度が高く、こんな状態が続けば捨てられるのも時間の問題だった。

使えないと判断されれば、その場で捨てられる。

彼は、私たちの「主様」。

私たちは、彼の「召使い」。

使えなければ、意味がない。


捨てられないために、必死だった。


必死に勉強して知識を身につけ、運動して体力をつけた。身なりは綺麗に整えて、清潔感を守った。

今の私と竜胆さんがいるのは、間違いなく主様のおかげで、その全ては貴方に仕えるためだった。


貴方は、朝から晩まで根を詰める私たちの頭を撫でてくれた。

あのときの言葉、貴方は覚えているんだろうか。


『知識をつけて、俺を支えろ。お前たちならきっとできる』


捨てる、と脅しに似た言葉を投げつけていたくせに、支えろと言った。

きっとできると、そう言った。

あの言葉には、たしかに私たちに対する期待が込められていた。


ただそれだけのことに、どれだけの希望を見出すことができたか、貴方は知らないだろう。

どれだけ、嬉しかったかさえも。


十四歳になって、ある程度の仕事がこなせるようになったと判断された私たちは、正式に「葵傑」に仕えることになった。

契約書にサインするときの契約事項と、それに対する保証事項。

つらつらと契約書に印刷された文字列たちは、どこの職場でも使っていそうな、いわゆるテンプレの文章を形成していた。

その保証事項の、一番下。

明らかに人工的に、彼がペンで付け足したであろう項目が一つ、不格好に際立っていた。


『上記二名の命と居場所を、永久に保証する』


居場所の保証。

命の保証。


金よりも、健康よりも、何よりも、私たちが欲しかったものを、貴方は分かっていた。


「藤宮紗希。竜胆ほのか」


私たちの名前を呼んだ貴方の表情は、ふいに柔らかくなって。


「俺はお前たちを置いていかない。だから、お前たちも俺から離れるな」


そう、たしなめるように言った。


溢れ出る涙で、少しの間前が見えなかった気がする。





今まで必死にしてきた努力。

居場所を失わないための努力は、いつの間にか貴方の隣に並ぶための努力に変わっていった。

今はもう、居場所があればそれでいいなんて思わない。貴方の隣がいいと、そう思い、願う。


殴られて蹴られて、暴力まみれの毎日だった私と、首輪をつけられて、ペット扱いを受けていた竜胆さんは、貴方と出会えて見違えるほど変わったと自負している。


竜胆さんの声は封印されてしまったけれど、またいつか必ず声を聞くことができると信じているし、そのときは隣に貴方もいてほしい。


この屋敷の、この部屋で。

窓を開けて、新鮮な空気と爽やかな風に髪を揺らされて、柔らかい日差しに包まれたこの空間で。

三人分のお茶を淹れる私と、お菓子を用意する竜胆さんと、その真ん中でくだらない話をする貴方と…


三人で、笑い合うんだ。


また、三人で…一緒に…









「……さん、……希さん!…紗希さん!!」


「……?」


目の前には焦げた天井と、心配そうに私を見つめる竜胆さんと片栗様がいた。


そうか、私は…


「紗希さん、大丈夫?叫んだ後倒れたって、ほのかさんから聞いたよ」


「あぁ…。申し訳、ありません」


竜胆さんに手伝われて身体を起こせば、辺りは一面の焦げ跡だった。


見るも無惨な姿の屋敷。全てが焦げて煤けた残骸。


変わってしまった。何もかも。


「どうして…」


か細い声のする方を見れば、主様が炎に消えた方を向いて佇むもあ様がいた。


「傑様…どうして…もあをおいていっちゃったんですか…。もあはまだ、傑様とやりたいことも、話したいことも、たくさん、あった、の、に…」


彼女は、その場に座り込んで泣き出した。

前髪が崩れるのも、メイクが崩れるのも気にせず、泣きじゃくっていた。


「また、助けられなかったんだな、俺…」


彼女の泣き声が響く空間で、片栗様はどこか遠い所を見つめていた。

またって、なんのことだろう。

そういえば、主様は自分が死んだらあいつが来ると言っていた。

あれはどういう意味だったんだろうか。

あいつって、片栗様のことなんだろうか。


片栗様は立ち上がるやいなや、もあ様を抱え込んだ。


「紗希さん、ほのかさん。もう少しだけ待っててくれるかな。傑のこと、必ず助けるから」


そう言い残して、取り出した魔法具を煌めかせたかと思えばもあ様と一緒に消えた。


必ず助ける…?主様はもういないのに?

一体どういうこと…


呆然としていると、腕に優しい温度を感じた。

横を向けば、竜胆さんが心配そうに私を見ていた。

泣き腫らした目。

竜胆さんも、たくさん泣いたんだ。


「竜胆さん…。私たち、これからどうすればいいんでしょう」


誰に聞いたって答えは出ない問いだ。


私はふと思い立って、小物を収納していた棚があった場所の付近を捜索した。


…あった。


焼けてしまっているけれど、まだ使える上物のハサミ。

これで…これで。


「竜胆さん」


ハサミを手に取り、踵を返す。


「これで、一緒に死にませんか」


喉を突き刺せば、死ねないこともなさそうだし。


竜胆さんは駆け寄って来たかと思えば首を横に振り、私の腕を掴んだ。


「どうしてですか…?私たちの居場所はもうないんですよ、だったら主様を追いかける方がいいじゃないですか」


竜胆さんは首を横に振り続け、ハサミを奪い取った。


どうして


なんでなの


こんなの、死んだ方がマシじゃないですか


だって分からないでしょ?


どうして、私たちがここまでの惨劇を経験しなければいけないのか


ただ生まれてきただけなのに、暴力受けて、痛い思いたくさんして、やっと幸せを見つけたかと思ったら、その幸せさえも失くして


分からない


私には、到底理解できない


「…返してよ」


残された道は、これ以外何があるっていうの


「返してよ!!!!」


ハサミを持ったまま、竜胆さんは逃げていく。

けれどその途中、瓦礫につまずいて転んだ。


ハサミを持って転んだら危ない。


いつもと変わらない、少し天然で、どこか抜けてる可愛い人。私の、お姉ちゃん。


そんな人も私は押さえつけて、ハサミを奪い返した。




楽にしてほしい





バチン!!


ハサミを喉に突き刺そうとした瞬間、頬を弾かれた。


よろけたことでハサミは私の首筋に薄い一本の線を描き、やがて赤い熱を流した。


叫び、喚きたい気持ちでいっぱいで竜胆さんを睨みつける。

けれども視線の先にあったのは、次から次へと止まない涙を溢す姉の姿だった。

泣いていた。今まで見たことないほどに。


何も言えなかった。

それどころかこちらまで泣きそうになって、一緒に泣いた。

二人で一緒に泣いた。



主様。


貴方は言った。


置いていかないって。


それなのに。


なんで、おいていったんですか。


最低。


最悪。



嘘つきだ。






ひとしきり泣いて、もうどれほど時間が経ったのか分からなくなった頃。


倒れたテーブルの影に、何かを見つけた。

落ちているのは、黒いケースと、そこから散らばったカード。


あれは…


駆け寄ってカードを寄せ集める。


『ー-ー6_目ー'主付き執事 藤宮紗希』


私の、大事な名刺。

主様にデザインしてもらった名刺。


尻もちをついたときに落としたのだろうか。

名刺の左上は少し焼けていて、もう読めなくなっている。


…私は、確かにあの人の執事だったんだ。

思い出して、再認識する。


「竜胆さん…いや、お姉ちゃん」


振り返れば、驚きに目を丸くする姿が映る。


「さっきは取り乱してごめんなさい。…これから先も、一緒にいてくれる?私、もう少し…生きてみようと思う。傑様の、執事として」


私の言葉に、お姉ちゃんは笑顔で頷いてくれた。


朝日が差し込んできて、屋敷が明るく照らされる。


お互いのぼさぼさな髪と汚れた服に、ちょっと笑えた。


片栗様も、もあ様も、彼を思って動いてくれている。私たちが止まるわけにはいかない。


いつか、夢見た三人での幸せはもう叶わないけど。


でも、この屋敷にはたくさんあるんだ。

葵傑という人間が残した、焼けない宝物が、たくさん。


どれだけ汚れても、どれだけ崩れても、私たちの居場所はここだ。

主様と過ごした日々とこの屋敷が、私たちの居場所。


それはこれから先もずっと変わらない。


そうでしょう?


葵家最後の当主様。



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