第24話『Iさんとの交流』

 私が思い出深い人の一人、それは地域活動支援センターのⅠさんだ。

 地域活動支援センターというのは、地域で困っている障害者の人や障害のある人の援助をしてくれるところだ。

 そこを訪れたのはごく最近で、Ⅰとは一年半の交流がある。定年退職してしまったのでどうにもこうにも心残りばかりだが、それでも私を理解してくれた人の一人なのは間違いない。

 市役所で紹介された先の担当者がたまたまⅠさんだったのだが、書籍や講演会などをしていた超ベテランだった。そんなⅠさんに私はワガママを言ったり、無茶ぶりや振り回したりとやりたい放題でもあった。(お恥ずかしい限りです)。

 それでもⅠさんは、私によくしてくれた。会いに行ったり、あちこち一緒に同伴してくれたり、手紙や資料もちゃんと読んでくれて感想まで頂いた。

 そんなⅠさんに何も実る事がないまま定年退職のお祝いを持って行ったのが、私の心残りだ。

 本当は辞めないでくださいと引き留めたかった。でも、それ以上のものを貰っていると思い言えなかった。辞めた後も手紙を書きたかったが、個人情報の観点からやりとりは出来なかった。

 一度だけ、Ⅰさんと街で会った事があり、その時凄く元気そうだったのが安心した点だ。しかも、別の施設の副理事長をやっていると言っていたから凄く驚いた。

 お互い元気で過ごしましょうと言ったが、あの時から私は少しでも成長しているだろうか、Ⅰさんに誇れる人に成れているかちょっと自信がない。

 私にとってⅠさんはとても大事な人だ。Ⅰさんは素敵な女性で、素敵な支援者で、素敵な理解者だった。

 そのⅠさんに最後、手紙を貰った。

 そこで思っていた事を伝えてくれたが、その返事は残念ながら前述のとおり出せていない。でも、またもし偶然で出会えたらそれはとても嬉しい事だ。その時のために、私は今を頑張ろうと思う。

 いつかⅠさんに誇れて、Ⅰさんにありがとうを言える人になる。

 さて、次章からは私の価値観について話そうかと思っている。

 それから、理解者の人や他の事なども話そうと思っている。

 まだもう少し続きますが、お付き合いしてくれたら嬉しいです。

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