最強種に転生したら超絶美少女にテイムされました

森野熊次郎

プロローグ

□□□


 私は猫である。


 ケット・シーという魔法に秀でた猫である。


 名前は二つある。


 パールという、私の可愛くて優しくて性格が明るくて綺麗で気遣いが出来ていつもよしよし撫でてくれて可愛くてスタイルも良くて才能もあって人付き合いもちゃんとしてて服選びのセンスもよくていい匂いがしてて人一倍凄い頑張ってて応援したくなってぎゅって抱き締められるとちょっと苦しいけど気持ち良くて暖かくて可愛くてえっちくて髪の毛とかサラサラで太陽の匂いがしててどこがとは言わないけどめっちゃ柔らかくて、もうっ、とにかく最高な!!ご主人様がつけてくれた最高の名前があるんだよ!!


 あともう一つは三鷹沙織。前世の名前。もう使ってないね。


「パール~~、おいで!!ブラシしてあげる!」

「にゃあっ~~!!」

「おおっ!?よしよし~~いつも元気いっぱいだね~~」


 メアリーちゃんは毎朝ブラッシングをしてくれる。


 そのために私は毎朝、メアリーちゃんの大きな二つの柔らかい御山にダイブするのだ!!


 決して!うへへへ、いい匂い~~。じゃなくて!イヤらしいことのためにこんなことをしているのではない。私の元気な姿をメアリーちゃんに見せるためにやっているのです。


 はぁ……最高……天国かぁ……


 もう同僚のノーブルに冷ややかな目をされても止めらんないわ。あぁ……きもちいい……さいこう~~


 



 …………なんだ、またか?


「きゃあっっ!!?」

「メアリー・グローリアだな?」

「パールっ、助け……!?」

「にゃっ」


 ふんっ、雑魚め。


 貴様のようなクソ男なんぞは返り血すらもメアリーちゃんに触らせんわ。


「あぇ?……からだ……なくなって……」


 全く毎度毎度邪魔しやがって……


 しかもメアリーちゃんを怖がらせるなんて万死に値する!


 まぁ、でも私としては……


「っっ!!パールっ!!ありがとう!」

「にゃふふへっっ」


 うへへへへ。


 ケット・シーという最強種をテイムしたメアリーちゃんに寄ってきた敵を倒すことでご褒美を貰えるマッチポンプ!


 メアリーちゃんに定期的に良いところを見せられるからね。襲撃者に感謝せんでもないね。


「にゃふふ~~~~!!」


 まっ、とにかく。


 最初は猫なんかに転生してどうしようかと思ったけど、こんなに可愛い最高のご主人様に飼われて可愛がられてね、もう最高の生活!!ウハウハよ!!


 ……と、いうわけでこれからお送りするのは超絶美少女のご主人様に飼われた私の異世界ペットライフのお話です!

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