第4話、覚醒した世界

5時のチャイムが鳴り響く中、魔王はそう言った、


「覚醒だと、」


勇者がそう言うと、魔王は少し頷き、右腕を天に掲げる、


「『我が盟友ともう一度、もう一度共に有れるだけの力を』はああああああ〜」


魔王が右腕を天に掲げ覚醒している、その覚醒は5時のチャイムがなり終わるまで続いた、その間無言の時が流れた、


「はあああああああ〜」


、、、待って待って、え?長くないか?待って、長すぎるとストーリがもたれちゃうよ、え?まさかこのチャイムがなり終わるまで叫んでるつもりか?え〜気まずい、


『はああああああ〜』じゃねえ、何?え?めっちゃ長くね?え?チャイムって30秒くらいじゃないの?待って、長くね、疲れてきたぞ、


そんなこんな、くだらない時間が3分間続き、ついにチャイムが終わった、


「『はあ〜』魔王ここに、はあ〜、はあ〜、復活、はあ〜、はあ〜」


おいおい、疲れ切ってないか?このまま続けるのか?


「ま、魔王、大丈夫か?」


「こ、この程度、あの悠久に近しい時に比べたら、このくらい」


確かに、この三日間に比べたら、恥も外聞も捨てられる、


「魔王、覚醒したんだろ、やろうぜ魔王」


僕は最後まで魔王に(一樹)に乗ってやるよ、本気で!


勇者(翔)、やる、そう決めたのだから、最後まで、やり遂げる、このストーリーを最後まで完結まで!


そう決めた、魔王が制服のボタンを外し、捲し上げ『ボワ』っと広げあげた、


「あ、勇者よ、私の言葉がお前を傷つけた、あの時のことを謝罪したい」


そう言って、魔王は(一樹)は勇者に頭を下げてきた、


「僕もだ、魔王、お前の気遣いに気づけなっかった、そんな僕を許して欲しい」


勇者も(翔)も魔王に(一樹)に頭を下げた、


最後の締めの言葉を言って完結だな、さあ、最後の言葉は何だ、1番の決め台詞は、


「勇者よ、もう一度、私とお前のあたらしい世界を構築しないか?」


魔王は僕の目を見て、そう言った、俺はそれに、


「そうだな、新しい、覚醒した世界でまた、あたらしい世界を」


僕がそういうと、魔王元いい、一樹はそのばに崩れ落ちた、それを見た僕も恥ずかしさと色々な感情が混ざり合い、その場に崩れ落ちたのだった、


そうして、僕たちの世界は覚醒しあたらしい世界の構築を始めた、


その日の帰りは三日振りに僕たちは一緒に帰った、


「お前、その制服どっから持ってきたんだよ」


朝制服は持ってきていなかった、そもそも冬服だし、


「いや、魔王と言ったら、黒だから、白の夏服だと感じ出ないと思ったから、、、生徒指導室から、生徒主任の保田に頼んで、、、」


保田か、あいつ、もしかして、あの時、、、あの英語の時間俺を気にかけてくれたのは、、、もしかして、


翔が想像すると、安田が『仕方ねーなお前ら、俺が手助けしてやるよ〜めんどくさいが』と言っているような気がした、


(職員室)

「へい、クシュン、あ〜、仕方ね〜なあいつら、俺が気を遣って手助けしてやったんだぞ、めんどくさいが、」



あ〜、やっぱり感謝なんてしないぞ、ボッチにとってどれだけの恐怖を僕に与えたと思っているんだ、プラマイに合算しても、マイナスだよ!


「は〜そこまでして、え?それにしてもなんで、あれだったの?」


そうだよ、何でわざわざあんな、THE厨二病、みたいなことを、まあ面白かったけど、


「いや〜、その空気なら、翔はきっと乗ってくれると思ったから、乗ってくれたら許してくれるだろうと」


は〜僕なら、ああすれば、大丈夫だと、はあ〜まあいいけど、


「あ、あと、私じゃなくて、『我』にした方が僕はいいと思うよ、あとお前じゃなくて、貴様とか」


僕ならそうするけど、魔王でしょ、もっと高圧的でもいいと思う、てかそれが僕の想像する魔王なんだが、


「いや、親しみを出しつつそれでいて少し距離がある感じを演出したんだが、」


あ〜なるほどね、まあ、このストーリーもこの世界観の構築もやったのは一樹だ、僕はこの世界を楽しめたから、それでいい、


「なあ、一樹、お前も小説書いてみたらどうだ、今日の設定使って」


「お、、、人気でるかな、」


「いや、多分、よほどのことがないと、人気にはならないかな〜」


「え〜」


そんなに簡単に人気でたら苦労しないよ、全く、


「明日は一緒に昼食食べようぜ」


「おう」


こうして僕たちの初めての喧嘩が終わった。


(現在)

「お前だって、もっとすごい感じにやってたじゃん、何だっけ?『私はこの世界で覚醒する』ってめっちゃノリノリで」


あの喧嘩はおそらく長きにわたって僕たち2人の心にのこり続けるだろう、


「あ〜俺の黒歴史を掘り返すなよ、マジで、やめろお〜、あの時の俺はどうかしてたんだ、あ〜、ただ適当に謝ればよかったのに、マジで、あの後お前がお母さんに話すから、俺のおふくろまでに知られて、親父まで、しかもばーちゃんまで」


「よく言ったよ、一樹、よくやった、すごい、かーさんには死んでも恥ずかしくてもできないことをやった、お前はすごい、そんな恥ずかしいことをしたなんて、」


「おう、俺も見直したぞ、一樹、いや〜。松代まで受け継いでいかなければならないな」


「絶対やめろ〜マジで、それ松代までの恥だから、俺の恥を末代まで残さないで〜」


「いいじゃないか、かずぼう、お前はそれがいいことだと思ってやったんだろ、お前は立派だよ」


「ば、ばあちゃん!」


「だから、松代の恥なんかじゃない、末代まで続く英雄だよ」


「やめろ!=」


めちゃくちゃ、この日の一樹の家は隣から苦情が出るほど盛り上がった、『うるせーぞ』


「全く、大変だったんだぞ、危うく末代まで俺の恥が残されるところだった」


「あ〜それは本当に、ご愁傷様」


「お前が言うな〜、ったく」


?そういや、翔は家族に話して、何かあったとか聞いてないな、聞いていいのか?


少し気になる、いやなかなか気になるが、もしまたこいつの金銭触れたら、、、またもう一度あれをしないといけなくなってしまう、ここは聞くのはやめておこう、


「まあ、僕もそのこと話したら、笑われたな、」


「!え、お前、いいのか?」


「?何が」


「いや」


何だよその、『何を気にしていたんだろう?』って顔は、俺が複雑な顔をしていたら、翔はこういった、


「大丈夫、次からなんかあっても、警告を出すことにしたから、だから僕がなんか言ったときもまずは警告からにしてね」


はあ、ふん、はあああああああ、


そんな喧嘩した時の思い出を振り返っているうちに時間は過ぎていき、5限目が始まる、


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