第3話、世界の再生

ついに6限目が始まった、英語の授業なんて全く耳に入ってこない、


「よ〜し、お前ら、誰でも良いから自由に二人組になれ〜そいつとこの英語の例文言い合ってみろ〜」


英語の教師『安田 真司(ヤスダ シンジ)』この時一樹はこう思った、


、、、よくやった安田!いつもクソみたいなテストしか作らないし必死こいてテストで75点とったのに成績表3にしやがったけど、今回はよくやったぞ!保田!


よし、これであいつに話しかけられる、話しかける最初の言葉さえあればいける、話しかけられる、よーし。


そう思っている一樹とは違い翔はそれどころではなかった、


、、、は〜クソ保田が、貴様、俺はどうなる、このクラス男子女子合わせて37人しかいないんだぞまじで、まずい、まずい、どうしよう、


そう、こんな時ぼっちと言うものは焦りに焦るのだ、全神経をフル回転させてこの状況を打開する方法を考える、しかし!


結果は頭を使うだけで、翔には一樹が居ないとどうにもならない、


「はやくしろー、ノロノロして授業を少しでも進まないようにするなよ〜テスト範囲はもう決まってるからどうにもならないからな〜」


そんなこと考えてるやつお前くらいだよ、クソ教師保田!。


ここであいつを誘う、でもその瞬間、


「お〜い、一樹俺と組もうぜな?」


「ちょ、おま、俺は、、、!」


その光景を見た翔は、余った、、、


「お?なんだ、節也お前ペアー居ないのか、まあお前友達いないからな〜」


「うるさいですよ、保田、、、先生」


あ〜ほんとにうるさい、マジで余計なお世話だよ、クソ、あ〜モヤモヤした気持ちとストレスで心がなんか、変になったよ、


「おい、お前今、先生をつけ忘れただろう、は〜まあいいや、よしいくぞ」


「はい」


その光景を見たもう1人、友達のいない翔の高校でのたった1人の友達、一樹は


クウー、『またタイミングを逃した』そう、いつだって勇気とタイミングがマッチしないとなかなか人間関係はうまくいかない、ましてや、


このままの世界ではなく、新しい世界に、僕たちの楽しい世界に再生させるには、勇気とタイミングが、または、、、


『タイミングを上回る存在値を叩き出せば、』


世界は


「再生できる」


「へ?」


「へ?」


思わず口に出してしまった、言葉、覚悟を決めたことの代償だろうか、


覚悟は決めた、だがどうすればいい、タイミングなんて関係ないほどの、、、


そう、一樹が考えていると、一樹の友達の『神家 神事(カミヤ シンジ)』がこう言ってきた、つい最近僕の口から出てしまった言葉、


「お前、厨二病にでもなったか?」


、、、厨二、、、そうか、そうしよう、これにこの世界の想像全てをかける、


「それだよ、サンんきゅう、神事」


「おう?」


よし、結構は放課後、絶対成功させてやる、


?なんなんだ、最近こいつおかしくないか?


一樹が覚悟を決めたことで、この世界の再生が始まった、放課後にこの世界は再生される、


「は〜、」


翔が一樹の方を向くと、一樹は小走りで片付けをしていた、


そうか、もう一樹は、、、もういい、僕はまたただ世界を作れればそれでいい、もう、ただそれだけで、


!、今、一瞬、一樹が僕の方を


一樹が翔に一瞬目を向けた、間違いない、あれは僕を見た、


「何だったんだ、」


翔が片付けのため、引き出しをあさると


「?何だこれ」


見知らぬ、プリントが入っていた、


『今宵、私はこの城の天まで届く塔で待つ、私がこの世界に蘇る様をその目に焼き付けさせてやろう』訳(今日の放課後学校の屋上に来てくれ)


「な、なんだこれ」


いやほんとになんだ、厨二女子からの告白?いや、この文字、、、まさか、


翔は急いで片付け、屋上に向かう、その道中に思考を巡らせていた、


何だよあいつ、あんな手紙で、俺のまねか、あいつ、しかもわざわざ訳までつけて、


「ドーン」


翔は勢いよく屋上のドアを開いた、そのタイミングに合わせていたかのように、一樹は僕の姿が見えた時に僕の前で歩き出した、まだ9月で夏だと言うのに、黒い制服を着服しながら、ゆっくりと、まるでアニメの魔王の御前のよう、わざわざ靴を『カコン、カコン』と音を立てながら、一樹は屋上の真ん中まで歩いてくる


何だ、こいつ、何するつもりなんだ、何をするのかわからない、でも少しのワクワク感がそこにはあった、


一樹が屋上の真ん中まできた時、一樹は顔をあげ翔の眼(マナコ)を見つめた、


「よくきたな、我が友、勇者『翔』よ」


、、、?なになに、何が始まるの、え?何言ってるの、混乱する僕の脳はこの時急激な不可をかけられたことで一つの答えを導き出した、


まさか、こいつ!この時、翔は一樹が何をしようとしているのか大体の予想ができた、


「フン、混乱するのも、、、無理は、ない、、、お前と、私は、前世で、、、俺と、、、」


はあー、はあー、はあー、あー、はずい、まずかったか、おい絶対、翔ひいてる、もう目を合わせられない、ク


?どうした、まさか、ここまでして、恥ずかしくなったのか?、、、


一樹の仕草を見た翔はそう思った、フン、全く、恥があるならやめろよな、


一樹のやりたいことを理解した、翔は一樹と少し距離があるとこまで進み話す、


「まさか、お前は!」


翔が乗ってくれた!、その時一樹は恥を完全に捨て去った、


「そう、私は、太鼓の昔の前世から、再び貴様に出会うためにこの地に新しく生まれた存在、魔王『一樹』である、今宵私の力がこの地で解放される、」


「何だと、魔王一樹、お前は一体何をするつもりだ」


僕は定番のプレートで一樹に合わせる、そのおかげで一樹はまるで役者になったかのように生き生きとしていた、


「勇者よ、覚えているか、あの日のことを、」


あの日のこと、きっと三日前の喧嘩のことだ、


「ああ、覚えているさ、忘れるはずのない、僕の心に今も深くあの時のことは刺さっている」


勇者がそういった、魔王とのあの日のこと、そしてそれは魔王も同じ、入れ違いだ、ほんの少しのことで、


「そうか、勇者よ、お前も、、、」


この時、魔王と勇者は心が一つになった、この瞬間屋上からも聞こえるほどの5時のチャイムが鳴り響いた、そのチャイムをきき魔王はこう言った。


「きたか、覚醒の時が」



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