第15話
このほぼ男しか居ない世界、人生の中で、女性に5人以上に会えたら奇跡と呼ばれるほどの世界で、彼女が出来るのはさらにそのもっと低い確率だ。
そんな世界で俺は女の子(片方は妹)二人も仲がいい。
さらに、うちで女子会をしているらしい。
俺は当然、盗み聞きをしている。
何を言ってるか、全くわからない。だが妹の友達に関しては、声が少し聞こえるだけで幸せになる。
もっと聞かせてくれ、
「盗み聞きとかされるんだよ。本当に家とかじゃないと出来ないよね」
ギクッ、
今はっきり聞こえてしまった。さっきまで何も聞こえてなかったのに、
「お兄ちゃん、そんなことしないと思うけど、どうだろう?案外してるかも」
俺はピシッと反射的に体を戻す。
ーーーー
「本当に、面白いね。お兄さん」
「でしょ。わかりやすい」
この世界で女の子は至る場所に監視カメラを設置することが認められている。国から支給されるのである、そのため、兄が部屋で何をしているか丸わかりである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます