第4話

ずっと可愛い弟だと思っていた。


「俺、お兄ちゃんみたいになりたいよ」


俺に憧れてくれていた。


「お兄ちゃん、かっこよくて・き」


俺にカッコイイとよく言ってくれた。


「お兄ちゃん、俺、もっと強くなりたい!」


弟は頑張り屋さんだった。




そう言えば、一時期、俺と関わってない時期があった。


その時女装しているところを見つけてしまった。


俺はめちゃくちゃ似合ってて、しばらく何度も妄想していたが、


ーーーー


「はっ!!」


目が覚める。


「大丈夫、お兄ちゃん?」


「・・・っ大丈夫だ。」


だが、俺の心はバクバクしている。

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