第5話 包み隠さず


 流石に隠しきれないと思い、シアにジョブの事を話をしたら凄いの一言だった。

 あんなに悩んでた俺が馬鹿みたいだな。

「本当は自分のスキルやジョブを言うことはダメですよ?」

「分かってはいるけど特殊だからな」

「大丈夫です。ちゃんといいませんから」

「良かった」

 これで堂々とシアの前でジョブチェンジできるな!


 上級ダンジョン上層階では今までレベルを上げていなかったジョブの、レベルを上げていく。商人のジョブはこれはこれで使えそうだった。

・重量軽減ーその名の通り重量を軽減してくれる。

・ディスカウントーなぜか買い物をすると割引してくれる。

・オーバーチャージーなぜか売りにいくと売値に少し加算される。

 などいい効果ばかりだ。

 ようやくレベル30になったばかりなのだが、このまま商人をあげようと思う。シアには負担になるかもしれないが、普通に他のスキルも使えるのでそれはないか。


 30階層もほどほどにして31階層はオーガだ。鬼のモンスターだな。動きは鈍いが頑丈で今の武器では太刀打ち出来ない。逃げて30階層でのレベル上げ+金策を始める。

 オーガには魔法が効くらしいが俺が止められないとだめだからな。

「無理せずに行きましょう」

「だな」

 商人もレベル99まで上げるとアイテムボックスと言う出し入れ自由な空間が作れるようになった。

 これでいままで荷物を持たせていたシアに楽をさせられるな!

 次はシーフにする。レベルを上げるとスキルが増えていくのでまずは最初の5種を上げたいのだ。

 お金も順調に溜まっているので鉄の剣からもっといいのに買えていきたい。もちろんシアの装備も新調したいので30階層も余裕になっているが、ここまででも十分に稼ぎがある。


 一ヶ月もすると貯めていたお金で剣を鋼鉄の剣に変える。シアも魔力増幅がついた杖に変えている。

 これで、31階層のオーガを倒しまくるぞ!

 さすが鋼鉄にした甲斐があってスパスパダメージを与えられる。

 オーガは倒れて角と魔石を落としているのでアイテムボックスにいれる。

 40階層まで安全に進んでいく。

「ほぅ。疲れましたね」

「だな。さすがにジョブチェンジしながらだと疲れるな」

 一次職を完全にレベル上げしたので、一個二次職にしている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

皇 隼人スメラギ ハヤト 17歳

レベル105

職業 剣士      レベル99

   拳士      レベル99

   シーフ     レベル99

   魔法使い    レベル99

   商人      レベル99

   アサシン    レベル30

   僧侶      レベル0

   騎士      レベル0

   魔法剣士    レベル0

   ブラックスミス レベル0


スキル ジョブシステム

 剣士(スラッシュ パリィ ダブルスラッシュ ウォークライ サザンクロス クラッシュ イリュージョンスラッシュ チャージアップ グランドクロス) 

 拳士(身体強化 掌底 チャージ アイアンフィスト 鷹襲撃 猛虎撃 サマーソルト  身体強化2 龍飛翔)

 シーフ(気配察知 鍵開け 縄抜け 罠解除 罠探知 投げナイフ 宝箱探知 マップ 罠設置)

 魔法使い (火魔法 生活魔法)

 商人 (重量軽減 ディスカウント オーバーチャージ 交渉 契約 鑑定 節約 隠蔽 アイテムボックス)

アサシン(闇の衣 吹き矢 毒手)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 アサシンはなんか使いづらいが敵に見つかりにくく先手が取りやすいので使っている。レベルが上がるうちに使えるようになるだろう。

 自分自身のレベルも100を超えたのでどこまでいくのか楽しみだ。

 高校の奴らはなにしてんのかな?やっぱレベル上げだよな?俺よりキツかったりして。

 オーガを倒しながらそんなことを思う。


 ただの高校生なんだよ、俺たちは。さすがに召喚するひとは選んでくれないかな?もっと大人の人でも十分だと思うのだが?もしかして20年計画とか?あり得ないだろ?


 俺がレベルを上げてもあいつらには敵わないと思うけどこっちも生活がかかってるんですよ。のんびりできる金があればのんびりしていたいけど王城を追い出された身、働かにゃくっていけない。


 さっさと魔王を倒して日本に帰ってサボらず授業を受けたい気分だ。

 誰でもいいから早く魔王を倒してくれないかな?こんな生活もう嫌なんですけど。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る