第4話 ジョブチェンジシステム


 魔法使いが一人だと危ないのは一人でやってたからよくわかる。ので、

「パーティー組もうか?」

「い、い、いいんですか?」

「あぁ、俺も一人で攻略もキツくなって来たからな」

「本当にほんとですか?やったぁ!」

 目の前で胸がぶるんぶるんしている。

 結構あるタイプなんだね。

「やった、よかった、一人じゃ心細くて」

「他のパーティーは?」

「入れてもらったりしたんですけど私どんくさくて」

「普通に動けてたじゃなか」

「あれは、その、初級ダンジョンで頑張ってレベル上げをしたので」

「あぁ、レベルが足りなかったのか」

「はい、多分そうです」

「今なら俺なんかよりもちゃんとしたパーティーに入れるぞ?」

「いや、ハヤトさんがいいです」

 それを面と向かって言われると恥ずかしいな。

「そ、そうか」

「はい」

「んじゃ明日からもよろしくな」

「はい、よろしくお願いします」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

皇 隼人スメラギ ハヤト 17歳

レベル47

職業 剣士      レベル67

   拳士      レベル28

   シーフ     レベル20

   魔法使い    レベル20

   商人      レベル0

   アサシン    レベル0

   僧侶      レベル0

   騎士      レベル0

   魔法剣士    レベル0

   ブラックスミス レベル0

スキル ジョブシステム

    スラッシュ パリィ ダブルスラッシュ ウォークライ サザンクロス

    身体強化 掌底 チャージ 

    気配察知 鍵開け

    火魔法 

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 これが今の俺のステータスだ。上級にいくのにはまだまだだと思うがシアがいるから何とかなるだろう。

 俺は前衛を頑張らないとな!


 次の日は上級ダンジョンに挑むために森の中に入っている。こんなところに、あった。

「お前たちだけか?冒険者証を」

「「はい」」

「ん、確認した、死ぬなよ?」

「はい、レベル上げに来たんで」

「それでも死ぬ奴がいるのがダンジョンだからな」

「「はい」」

「いっていいぞ」

 中に入ってみる。周りを見渡すが普通のダンジョンだな。

「早速お出ましのようだぞ!」

 気配察知に反応があった。

 ホブゴブリン二体だ!

「一体は任せた!」

「はい!」

 俺は剣を避けて首を斬ると二体目はシアが火魔法で倒していた。

 魔石と武器をドロップしていたので持っていくとシアのバックに入れる。後衛が荷物待ちだ。

「早かったですね」

「あぁ。しかも一階からホブゴブリンだ」

「気を抜いてたらやられますね」

「おう!頑張るぞ」


 夕方まで一階層でクタクタになるまでレベル上げをしていた。

「おっ生きて帰ってきたか!」

「はい!買取はこっちで?」

「おう、おぉ、結構あるな!」

「まぁ、一階層のですけどね」

「それでいい、はやる気持ちはわかるが堅実にだな!」

「「はい」」

 金貨5枚と銀貨9枚で今日の稼ぎだ。

 銅貨10枚で銀貨1枚で10枚毎にどんどんあがっていく。その上に大金貨、ミスリル金貨などがある。

 銀貨一枚が千円ってとこかな?


 レベルが上がったので今日はここまでで帰ることにする。


 宿に戻り晩飯を食べているとエールを飲んだシアはすぐに赤くなる。15歳からエールを飲めるようで、俺は果実水だがシアはエールを頼んだ。

「りゃからほんとにてぁすかってぁんですよ」

 何を言っているのかわからない!

「ほら寝にいくぞ!」

「あー!おそわれりゅ」

「変なこと言うな!今後一切エールはだめだからな!」

 宿屋に来てる親父達に馬鹿にされながら部屋に連れて行って寝かせる。

「俺は絶対飲まないぞ!」

 強く心に決めて部屋に戻るのであった。


「昨日はすいませんでした」

「エールは禁止な!」

「はい!」

「それじゃあ上級ダンジョンに向かうぞ」

 まだジョブチェンジのことはシアには言っていない。どこから情報が漏れるかわからないからな。


 剣士と魔法使いで上級1階層をまわる。

 だんだん楽になっていくのがわかるのでそうしたら次の階層へ足を進める。


 ここ一ヶ月で上級ダンジョンも30階層まで来れるようになった。もちろん剣士がレベル99になったことで上がらなくなりシーフにジョブチェンジしているが、短剣の練習と称して続けている。


 本当は早く他のレベルも上げたいのだがまだ言う踏ん切りがつかない。

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