第二十八話 お嬢様、くまちゃんバレ

【コメント欄】

”熊だ……”

”熊だった”

”熊ちゃんw”

”朗報 お嬢様クマパンティーをはいてたw”


「見て~凄いコメント欄盛り上がってるよ~」


 そう言って馬鹿……いえ、リオ姉さまは私に配信画面を見せてきました。


【コメント欄】

”辱めで草w”

”リオ姉さん、やめたげて! 汚嬢様のライフはもうゼロよっ‼”


「ううぅ……沢山の人に、裸を見られ……死ぬのを見られ、痴態を見られ……その上隠クマちゃんパンツを愛用してることがバレ……もう、もうお嫁に行けないですわあああああ!」

「大丈夫っ! エリをお嫁に出すつもりはないから!」

「別の意味で大丈夫じゃねえですわ⁉」


 元気よく言ったリオ姉さまに、思わず突っ込んでしまったのですわ。


「もう、無理ですわ。恥ずかしすぎますわ」

「あははは~」


 そう、笑うリオ姉さまを私はきっと睨みつけましたわ。

 そして、私は深く……それはもう深くため息をつきましたの。


「……とりあえず、もう今日は配信終わりますわ」

「え~なんで~」

「もうこんな状態で配信なんてできないですわッ⁉」


【コメント欄】

”まあそうだよなw”

”いやー、今日も濃かったわ”

”ドンマイ汚嬢様”

”お嬢様の裸っ……はぁはぁ……”


「はっ⁉ いやーんですわっ!」


 そう言って思わず立ち上がっていた私は、しゃがみ込んで体を隠しましたの。

 そしてその状況で、私は言いましたわ。


「うぅ……そう言うわけで今日の配信は終わりますわ。いや、本当今日は厄日でしたの」

「あはは~、それじゃ最後の挨拶を……」

「しなきゃいけないのです?」

「うんっ!」


 言ってお姉さまは私の脇に手をねじ込むと……リオ姉さまは私を無理やり立たせましたの。


「ぎゃああああああ⁉ 見えちゃうのですわああああああ‼


 私の可愛らしいおっぱいや、おちりを隠すクマちゃん下着がカメラで映し出されてしまってしまったのですわ。


「はわっ……」

「それじゃ、皆ばいばー……ほら、エリも」

「……さらば……なのです……わ」


 そう言って私は顔を真っ赤にさせて下を俯きましたの。


「……いい」

「…は? リオ姉さま、今何か言いましたの?」

「可愛い、やっぱりエリ可愛いよおおおお!」

「ごギャッ‼」


 突然リオ姉さまは沸きにおいていた腕を、私の腹へと移動させて思い切り抱きしめてきましたの。


【コメント欄】

”あ、また始まったw”

”終わるんじゃなかったのw”


「おぉう……やっべ、やっべぇですわ……体が、ちぎれ………ぎゃぼっ」


 こうして私は何度目か分からない、人体切断を披露することになってしまいましたの。


「ぎゃああああ⁉ エリ―――可愛いい――」

「おめえなんてことしてくれましたのおおおお!」


 そうして私の上半身を愛でるリオ姉さまに向けて、分離した下半身で蹴りを放ったのですわ。


「ってりゃああああああ‼」

「ぎょええーーーー!?」

「うう、やっぱ今日は厄日ですわあああああああああああああ!」






――――――――――――――


ここまで読んでくれてありがとうなのです!

作者からの少しの宣伝なのです。

新作を始めましたのですよ!


タイトルは『転生したら幽霊船だったので、この世のお宝すべて手に入れてやろうと思います。』

https://kakuyomu.jp/works/16817330665162212961


……知ってます? 船って彼女なのですよ。

是非読んで……コメントいただけたら最高に嬉しいのです!


――――――――――――――



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