龍の涙が流れる頃に(異世界無双で獣人の少女に恋をした)

オーディン

第1話 龍の少女と俺の出会い

この世界では、色々な獣人、亜人が住んでいる。

そして、俺はその世界に転生してしまいこの後、今日俺の人生をも変える大きな出会いをするのである。


俺は、神崎 龍平です。

俺はこの世界に来て3年と6ヶ月になります。

こっちの世界での名前はイグニスだ。

俺の仕事は冒険者兼軍学校1年生だ。

そして、今日は学校が休みということで、

小遣い稼ぎで冒険しております。

「はぁ~、今日も平和だ」と独り言をこぼしながら、モンスターを狩る。

この世界での平和とは獣の襲って来ないではなく、敵国が攻めてこない事が平和らしい。

さて、学校の話を元に戻すがこの世界では二種類の学校がある。

まず一つは高等学校である。

高等学校は人間以外の入学を頑なに断っている。

そして、俺がいる軍学校だ。

軍学校は亜人や獣人が唯一学びを受けられる場所なのである。

そのため、倍率は凄く高く日本社会で言えば、何処の軍学校かによるが60倍ほどになることもしばしばあるらしい。

しかし、入学したから安心ではない。

退学制度もあるし、厳しくて自分で辞めていくやつも多い。

そして、ここが一番の難所である。

それは、魔術が使えなければ入学資格は無いのだ。

そして、入学試験には体術、魔術、保有魔力量、体力、剣術などがある。

そして、そのことを知った俺は冒険者として力をつけて入学に成功したのだ。

しかも、首席入学だ。

また、どうでも良い話になるが、俺は色々な技術を持っている。

何故か、死んだのは32歳の時。しかし、体が10代に戻っていたのだ。

俺は元々勉強は得意だったので色々知識を頭に入れたのだ。

そして、現代日本では少ない鍛冶氏の家計で今なお、神社の御神体やお金持ちの刀収集家などが親父に注文をしていた。

もちろん、俺も鍛冶氏として弟子になり親父に認めてもらい1人前となった。

そして、学園に入りそのことを思い出した。

「これから刀を打ってみようかな」と思い立った。

そして、学校にある工房を借りるため学長に話をつけに行った。

コンコンとドアを叩いた。

「入りなさい」っと静かだが威圧のある男性の声がした。

「失礼します。学長にお願いがあり来ました」すると、「お願い?」と聞き返された。

「はい。工房をお借りしたいのですが、よろしいでしょうか?」すると、

「それは良いが、何をするんだ?」

「剣を制作しようと思いまして」

「ほう、どんな剣だ?」

「地元に伝わる剣でしてそれを、作ろうかなと思いまして」

「良いだろう。やってみろただし、完成したら私にも見せてみろ。良いな?」

「分かりました」

こんな会話をして、工房を借りることが出来た。

まずは、素材集めにダンジョンに入ろうと思い《炎帝の石庭》と呼ばれるダンジョンに入った。

このダンジョンはレベルも少し高い程度で、よくG~Fランクに上がるための試練の場所として使用されている。

しかし、レベルも少し高い程度だが良い鉱石が手に入ることから有名である。

だが、そこまでレベルも高くないダンジョンなのに攻略出来てないのだ。

そして、今回潜ろうと思っているのは60階層流石に60階層にもなると、モンスターを弱いとは言えなくなってくる。

ついでに、情報を付け足すとここのダンジョンは600階層以上ある大型ダンジョンでは無いかと言われている。

「いや~、やっと59階層だ。これで、60階層だ」と呟いたそのときだった。

ドーンという大きな音でとても焦った。

壁を壊すほどの力を持ったモンスターならばまず、今の防具と武器では立ち向かえない。

そんなモンスターは最低でも200階層以上の超高火力モンスターだ。

そして、恐る恐る見に行った。

「えっ!なんと壁が崩れ隠し部屋を見つけた。しかも、濃い魔力が充満している。行くか行かないかで迷った末に、行くことにした。しかし、慎重に剣を構えながらだ」

すると、強力な結界を見つけた。

中には鎖で縛られ動けないように封印されている少女がいた。

「この結界は確か血に反応して解除される仕組みだったな」  

だが、迷ったこんなところに封印されてるということは、ろくな事をしなかったやつだ。

どうするかと迷っていると、彼女の記憶が俺の中に流れ込んできた。

それは、彼女が龍人族であること。

それを理由に、気持ち悪がられ封印されたこと。

「決めた。封印を解こう」そう呟き、モンスターを解体する用のナイフで自分の腕を少しばかり切って血を陣の上に数滴落とした。

すると、急に結界が破れた。

「おい!大丈夫か?助けに来たぞ」

すると静かに「ありがとう……」と言って寝てしまった。

おそらく長期間封印をされたために副作用でも出たのだろう。

そして2時間後

「おっ!目が覚めたか、気分はどうだ?」

「ありがとう、また恩は返すよ」

そして、その間に飯を作っておいた。

「おい、食べるか?お腹空いてるだろ?さっきからお腹ずっと鳴ってたぞ」

「うそ////」 

「うそじゃねえよ。さあ食べろ」

「ありがとう。………美味しい」

「さあ、食べたところで自己紹介だ。俺はイグニスだ。君は?」

「私はエリス。これからよろしく」

「イグニスさんの料理とても美味しかった」

「だろだろ、俺の自信作だ。まあ、材料に余裕があるときしか作れんがね。あと、イグニスさんじゃなくてイグニスで良いよ」

「どうして、そこまで優しくしてくれの?」

「なんでって…優しくするのに理由なんて必要か?助けたいから助ける。助けを求めてるから助けるじゃだめなのか?」

「……ありがとう」

「俺軍学校の生徒で冒険者だけど、冒険の仲間が欲しかったから一緒にどうかな?」

「はい!よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしく」

そして、俺達はダンジョンを後にした。

そして、そこから二日後

学長室に話をつけに来た。

「失礼します。ダンジョンでトラブルが起きてしまい、少し対処のお願いをしに来ました」

「トラブルとは何があった?」

「それが、ダンジョンにて隠し部屋を見つけまして、その部屋に封印されていた少女がいまして、その封印を解いてしまいました」

「バカ者が!何故解いた!封印されていた少女とは何者だ!」

「少女が言うには龍人族の里長の娘だそうです」

「なに!?それは…本当か!?」

「何か問題でも?」

「お前やってくれたな…ハァ。あのな龍人族はとても珍しいどころか、今世界中探してもいるかどうか、知られれば世界中の奴隷商人や貴族が欲しがるどころか、世界中を巻き込む戦争にもなりかねん。

それを、欲しがらないやつはいない」

「そうですか、その話を聞いて決意が固まりました」

「決意?何の決意だ」

「彼女をこの学校に入学させていただけないでしょうか?」

「何故だ?」

「理由はいくつかあります。まず一つ目は安全のためです。

世界中が欲しがり戦争になるなら、自分の立場を教えて、何かあったとき自分の身を守れるようにしとくことが必要だと思います。

二つ目は教養です。

彼女はいつの時代から来たか分かりませんが、教養が無いのでもし何かあって一人になったときでも生きていけるようにしとくべきだと思います。

三つ目はもしもの時に俺が守るために動きやすい

何かあったとき守るために俺が動きやすい訳です。

俺は今剣術と魔術で教官を超えました。

つまり、俺がこの学校の中で最強な訳です。

守るなら俺の力が一番です。

そして、四つ目は冒険するチームメイトと言うことです。

これについてはただのワガママになるかもですがね」

「分かった。入学を許可する。

ただし、お前と同じクラスだがいいな?」

「はい。ありがとうございます」

こうして封印されていた少女は学校に入学することを許可された。

そして、家に帰り少女の事について本人に聞くことにした。

昨日は、疲れと封印の副作用により一日寝ていたのだ。

「そうか、エリスはこれからどうしたい?前に仲間になれなんて言ったが別に強制では無いし、やりたいことあるならそれを優先するんだ」

「いえ、特にはありませんので仲間にして下さい」

「分かった。学長に話をつけたから明日からこの制服着て学校に行かない?」

「え!?良いんですか?私は獣人の立場なので嫌がられるかと」

「大丈夫。軍学校だから獣人や亜人は多いから友達も出来るよ。同じクラスだから守ってあげられるしね」

「ありがとう////」

「喜んでもらえて良かったよ。それじゃそろそろ寝るね。お休み~」

「あの!私とイグニスってどんな関係なの!?」

「えっ!?………」

「それは………家族だ!それ以上も以下もない!寝ろ」

「何でそんなこと………」

「俺は寝る!おやすみ」

「イグニス…」

しかし、俺は扉を閉めてしまった。

俺は恋愛には慣れていない。それ以前に女の子にも慣れていないのだ。

「あんなこと言われたら好きになってしまうよ」

そして、次の朝

キッチンを見るとエリスが料理をしていた。

「おはよう。よく寝れた?」

「あぁ、よく寝れたよ」

朝からよく見る家族の光景なのかな?と俺は思った。

するとエリスが謝ってきた。

「昨日の夜は変なこと聞いてごめんね」

それに対して俺は何も言えなかった。

俺も本当の事を言えば、受け入れてあげたい。だか、それ以上に家族という肩書きがあるからだ。

そして、無言のまま朝食は終わってしまい登校をすることになった。

歩いて20分で校門の前についた。

すると、「イグニス!おは」と元気よく話しかけてくる男子がいた。

「よう!おはよう。お前は朝から元気でいいな」という話をした。

彼の名はキリマスだ。

「おいキリマス?」

「何だよ?イグニスどうした?」

「今日はテストじゃなかったか?」

「え!?ヤベー勉強してねえよ」

なんて、馬鹿話もしたりした。

そして、テストは始まってしまい、キリマスは顔面蒼白だ。

そして、今日はテストだったので、半日で終わり家に帰った。

家に帰ってきた。

「イグニスーお帰り~!」とエリスがよってきた。

俺は聞いた。

「今日のテストはどうだった?」すると、

「とても良かったよ。イグニスの教え方が上手いからだよ」

「そんなことは無いよ」

と会話をしていた。

しかし、突然俺は意識を失った。

起きたときには夜でエリスも居なかった。

「おい、エリス居るのか?」と聞いたが、反応が無い。

そして、俺はある一つの答えにたどり着く。

「クソ!誘拐された」

そう、この世界は日本ほど治安も良くないのだ。

しかし、俺は魔法でエリスにマークをつけていたので、大体の位置は分かった。そして、いち早くも助けたかった。

だから、俺はすぐに決断した。特攻して敵を全員叩き潰すと。

そして、歩き続けて誘拐した奴らのアジトまで来た。

入り口に監視員がいたので、こう言った。

「今なら、お前らがしたことに目をつぶってやろう。しかし、やり合うなら容赦はしない。死ぬ覚悟でこい」

とドスをきかせた声で脅した。

すると、仲間達が集まってきた。

「それは、やるという選択肢で良いんだな?なら、遠慮無く殺す!」

そういって、3分で15人全員を斬り殺した。

そして、中に入ってくと、エリスが眠らさせられていた。

もちろん、内部にいた雑魚も親玉も斬り殺した。

そして、俺は呟いた。

「ごめんな。エリスにこんな怖い思いをさせて、これからはずっと俺の側に居ろ」

そういうと、なんとエリスが良いよと喋り出した。

俺は嬉しいやら恥ずかしいやらで感情が大変だった。

そして、整理がついて出た言葉が

「生きてて良かった。嬉しい」だった。

これで、一件落着と思ったときに心を読まれたのか、

「まだ、終わってないよ。最期くらいは私を襲ってよ。イグニスとの子供が欲しい」と言いながら、エリスは顔を紅くして上目遣いで言われた。

流石に俺も男でその日はエリスの初めてを貰い、俺の初めてをエリスに捧げたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

龍の涙が流れる頃に(異世界無双で獣人の少女に恋をした) オーディン @7363847

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ