パート2「好きだよ、オタクくん……」

【パート2開始】


//扉の開く音、ガチャリ SE後、192~のセリフ

●後ろ 一般的な対人距離


「お邪魔しま~す」

「わ~意外に片付いてる」

「一人暮らしだと整理整頓とか掃除とか大変じゃない?」

「あたし、ほっといたら物だらけになっちゃうからさ、おかーさんに掃除しなさいって言われないとできないんだよね」

「だから、綺麗な部屋見るとそんけーするって感じ?」


//座布団に座る音 ついで、コップをテーブルに置く音

●正面 ちゃぶ台を挟んで向かい合っている距離感


「お、麦茶? ありがとね。いただきまーす」


//飲み物を飲む音 ゴクゴク


「む、麦茶おいしーね。あ、あはは……」


//コップに入った氷が鳴る音 カラン


●正面 一般的な対人距離よりやや近く

◯ヒロインのひとり語り


「きんちょーし過ぎて何話していいかわかんないですけどー!」

「なんかオタクくんの匂いすっごいするし、心臓バクバクなの聞かれてたらどーしよ!」

「ダメダメ! なにか会話のキッカケを見つけないと」


●正面 ちゃぶ台を挟んで向かい合っている距離感


「あ、えと、そうだ! スプアカ! スプアカの同人誌見せてよ」

「そんなにいっぱいあるの?」

「そうだなあ……とりあえずルカの本を読んでみたいかな?」

 

//左斜め前から本棚を漁る音 本同士が擦れる音、本が棚にぶつかるトンッという音、等


「え、なんでそっちに座るの?」

「一緒にみよーよ」


//本のページをめくる音2,3ページ分 ペラ、ペラ 

●左やや前のめりのイメージ 吐息がギリギリ入る距離 


「これって漫画家さんが描いてるんだよね?」

「え、一般人が描いてる場合もあるの?」

「コミケ?」

「あーね、毎年ニュースでやってるやつだ」

「そこでサークルとして出店してるんだ」

「オタクくんもコミケに行ってこの本買ったの?」

「そうなんだ」

「ニュースとかだといろんなコスプレしてる人がよく映ってるよね」

「オタクくんはコスプレしてる人好き?」

「ふふ、やっぱり」


●左 吐息がギリギリ入る距離


「ね、あたしがスプアカのコスプレするって言ったら嬉しい?」

「ほんとっ?」

「じゃーコスプレしちゃおっかなー」

「キャラはやっぱりルカがいいかな?」

「そ・れ・と・も」


●左 耳元 吐息を意識して


「露出の多いキャラの方がいい?」


●正面 一般的な対人距離よりやや近く


「あっははっ! オタクくん顔真っ赤!」

「想像しちゃった? ん? 正直に言ってみなよ」

「も~、エッチなんだから」


◯ゴニョゴニョと照れながら言うイメージ 声量は小さく


「でも、オタクくんにだけなら見せてあげてもいいかも、なんて……」


◯通常の声量


「なんでもない!」

「でもでも、ほんとにコスプレ姿が見たいっていうなら、今度一緒に衣装買いにいこーよ」

「あたしそういうの売ってるお店知らないけど、オタクくんなら知ってるんじゃない?」

「ありゃりゃ、流石のオタクくんでも知らないか」

「どこに売ってるんだろうなー」

「こーいうのってたぶんアキバだよね」

「来週とか空いてる?」

「ちょっと調べて行ってみよーよ」

「にひひ、約束だからね?」

「じゃ、続き読もっか」


//本のページをめくる音 ペラリペラリ

●右 一般的な対人距離よりやや近く

◯独り言に近い声量


「あたしこの絵好きかも……」


●右斜め正面 一般的な対人距離よりやや近く

◯通常の声量


「ね、オタクくん、この漫画家さんが描いてる他のやつってないの?」

「なんだー、残念」

「この人、これ一冊しか描いてないんだ」

「でも、もったいないね。せっかく面白いのが描けるのに、一冊で辞めちゃうなんて」

「ふーん、同人界隈はそーいうの結構あるんだ」

「あたしに絵が描けたらこの続き描くのになー」

「描けばいいなんて簡単に言うけど、あたしだよ? 無理に決まってんじゃん」

「あたし絵の才能ないし」

「きっとあたしが描いたら解釈違い? よくわかんないけど酷いこと言われて落ち込むのがオチだよ」

「それよか、オタクくんは同人誌作ってみたりとかしないの?」

「そーなんだ。今度描いたら見せてよ。あたしがメタメタに赤ペン先生してあげるよ」

「にひひ、じょーだんじょーだん」

「あたしは人の絵にあれこれ言えるよーな立場じゃないしね」


//本を閉じる音 パタン

●正面やや下から 一般的な対人距離よりやや近く 上目遣い気味に話してるイメージ


「そだっ」

「ねえオタクくん、膝枕って興味ない?」

「む、いきなりだろーとなんだろーといーじゃん」

「興味あるの? ないの? どっち!」

「そうだよね~、オタクくんだって男の子だもんね、興味あるよね」

「そんなオタクくんに、あたしが膝枕をしてあげます! なんて……」


【2,3秒の無音】


「ちょっと! 黙らないでよっ」

「せっかくあたしが膝枕してあげるって言ってるのに、そんな態度はないと思うなー」

「そーそー、最初からそうやってお願いすればいいんだよ」

「じゃ、あたしの膝に仰向けに寝て」

「さ、おいで」


//膝をポンポンする音 ついで、衣擦れの音

●頭上 正面 吐息が入らない程度の近距離 上から見下ろしてるイメージ

◯癒やしパートになるので、口調は柔らかくお願いします。


「ちょうどいいことに、ここに昨日買った耳かき道具一式があったりします」

「ラッキーなオタクくんは、今からあたしに耳かきされちゃいま~す」

「準備はいいですか~?」

「こらそこ、狙ってたとか言わない」

「そんなこと言う子にはこうだぞ~!」


//耳をわちゃわちゃと触る音 10~20秒


「わかった? 悪い子にはおしおきしちゃうんだからね。ちゃんと大人しく耳かきされること」


//ポーチを漁る音 指定あるまでループ

●頭上 左斜め 前述までよりやや遠く 

◯独り言ということを意識して、声量はやや小さめに


「んと、まずはコットンコットン、と……あった」


//ループ停止 ついで、正面 化粧水のボトルが鳴る音一回 ポチャン

●頭上 正面 吐息が入らない程度の近距離 上から見下ろしてるイメージ


「見えるかな?」


//化粧水のボトルが鳴る音 左右 2回ずつ ポチャポチャ……


「今からこの化粧水をコットンに浸して、オタクくんのお耳を拭いていくからね」


//化粧水をコットンに浸す音 ピチャピチャ 左右2回ずつ


「冷たかったらごめんね」

「なるべくあたしの肌で温めてはいるけど……」


●左、吐息がギリギリ入らない近距離


「左から拭いていくね」


//左 濡れたコットンで耳を拭く音 指定あるまでループ


「どーお? 冷たくない?」

「ん、よかった」

「本で読んだんだけど、耳もちゃんと保湿してあげないと乾燥しちゃうんだって」

「だからこうして……定期的に化粧水でお耳を拭いてあげるといいみたいだよ」

「……こんな感じかな?」

「力強かったりしない? だいじょぶ?」

「痛かったりしたらすぐに言ってね」


//ループを10~20秒程度流す


「こんなものかな?」


//ループ停止


「反対側もやっていくね」


//右 濡れたコットンで耳を拭く音 指定あるまでループ

●右、吐息がギリギリ入らない近距離


「あ、気づいた? いー匂いするでしょ」

「今使ってる化粧水ね、あたしが使ってるやつなんだけど、ほのかにラベンダーの匂いがするやつなんだよね」

「人に耳かきしてもらうのって、無意識の内に緊張しちゃうらしくて、それを解すのにアロマとか焚いたりするらしいんだよね」

「ラベンダーってリラックス効果あるらしいからピッタリだと思わない?」

「にひひ、ここまで全部昨日読んだ本の受け売りなんだけどね」


//ループ停止


「はい、こっちも終わり、っと」

「それじゃ、リラックス中のところ悪いけど、ちょっと移動してもらえる?」

「お耳の掃除がしやすいように横向きになってほしんだよね」


//395のセリフに合わせて衣擦れの音 セリフ終了と同時に停止


「そーそ、身体の向きを横にしてもらって……うん、そう」


●右 吐息の入る至近距離 吐息を意識して


「さてさて、オタクくんのお耳の中はどうかな~?」

「ん~あんまり汚れてないなあ」

「さては最近自分で掃除したな~」

「どうしよっかな~」

「とりあえず、自分じゃやりにくいお耳の外側をやろっか」

「ん、なんで謝るの?」

「オタクくんが悪いわけないじゃん、あたしが急に耳かきするって言ったからだし」

「全然気にしないでいーよ」

「それに、こんなこともあろうかと、ちゃーんと綿棒も持ってきてるしね」

「綿棒と耳かきを使ってマッサージしてあげるから、だいじょうぶ!」

「はいはい、それじゃいきますよー」


//右 耳の外側を綿棒で撫でる音 指定あるまでループ


「くり、くり、くり……くり、くり、くり……くり、くり、くり……」

「どーお? きもちい?」

「にひひ、よかった」

「昨日いっぱい練習したからねー、気持ちよくないって言われたらどーしようかと思った」

「む、人の親切を疑う悪い子がいるなー」


●右 0距離 ささやき声で 一層吐息を意識して 


「またおしおきされたいのー?」


●右 吐息の入る至近距離 吐息を意識して


「まったく、あたしがしてあげたいからしてるんだよ?」

「何か理由があってとかじゃないよ」

「強いて言うなら、普段あたしに優しくしてくれるお礼? みたいな感じかな?」

「だってオタクくんあたしにやさしーじゃん」


「オタクくんは覚えてないかもしれないけど、あたしがほしゅーで困ってたとき、一緒に数学の問題解いてくれたじゃん」

「友達みんな帰っちゃったのに、オタクくんだけはあたしのこと見捨てないでくれてさ」

「嬉しかったなあ」


「あ、もちろん委員長の仕事だからっていうのはわかってるよ?」

「それでも、あのときのあたしにはすごい、なんていうか嬉しかったんだよね」

「それからもオタクくん、色々あたしのこと気にかけてくれたじゃん?」

「だから、これはそーいうののお礼」

「オタクくんは気にしないでいーの」


//ループ停止


「さ、外側はおーわり」

「つ・ぎは……」

「耳かきを使って耳の中をマッサージしていくからね」

「んとね、耳かきのお腹のところを使って、耳の壁? を優しく圧(お)すんだって」

「これがやってみるとすんごい気持ちよくてさ」

「あたしも自分で試したときに人にやってほしーなって思ったくらい」

「じゃ、やっていくからね」


//右 耳の中の壁を耳かきで圧す音 指定あるまでループ


「どーお?」

「気持ちくない?」

「だよね。あたしもこれかなり好きだった」

「ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ……ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ……」

「なんかこうしてると、こ、恋人みたいだね」


//ループ停止


「あっ、ダメだよ! 急に動いちゃ」

「痛くなかった?」

「よかった……ごめんね、あたしが変なこと言ったからだよね」

「お口にチャックします」


//右 耳の中の壁を耳かきで圧す音 のみを流す ループ 20~30秒経過後、467のセリフ


「そういえば、オタクくんがもしやってほしいって言うなら、スプアカのコスして膝枕してあげよっか?」

「ゲームでもそーいうシーンあったじゃん?」

「あれの再現しよーよ」

「オタクくんが先生役で、あたしが生徒役」

「お、乗り気だね。いーじゃんいーじゃん」

「膝枕しながら耳かきっていうとー、やっぱりノノカのコスがいーかな?」

「あれ? あんまりノノカは好きじゃない感じ?」

「そーなんだ」


「じゃー誰のコスしてほしいの?」

「えっ」

「ユリカってほんとに言ってる?」

「生足じゃん!」

「そ、それは流石に恥ずかしいっていうか……」

「ストッキング穿いちゃダメ?」

「だ、ダメか~」

「う~わかった。わかったよ」

「ユリカのコスして膝枕してあげる」

「その代わり、来週の日曜日にあたしの家にくること」

「そしたらユリカのコスして膝枕してあげる」

「ん、約束ね」


//ループ停止


「はい。右側はおしまい」

「し・あ・げ・の……」


//右 耳ふー音 1回


「にひひ、ゾクゾクした?」

「もっかいやってあげる」


//右 耳ふー音 1回 494より強めに


「今度は左側をやっていくよ」

「ごろーんして」


//衣擦れの音

●左 吐息の入る至近距離 吐息を意識して


「こっちはどうかな~?」

「あらら、こっちは結構汚れてるね」

「やっぱり利き手じゃない方はお掃除が苦手なのかなー」

「あたしが綺麗にしてあげるから安心して」

「まずは外側を……」


//左 耳の外側を綿棒で撫でる音 指定あるまでループ


「くり、くり、くり……くり、くり、くり……くり、くり、くり……」

「このくぼんでるところもしっかり……綿棒でくるくるっと」

「そういえば、あたしの膝枕の感想を聞いてなかった」

「どう? ちゃんと柔らかい?」

「よかった~」

「硬いとか言われたらめっちゃショック受けてたよ」

「ん? あれ? すごい柔らかいってことは、あたし太ってるってこと?」

「マ? ダイエットしなきゃじゃん!」


「え、だいじょぶ? ほんとにちょーどいい?」

「うそじゃないよね?」

「てか、今思ったけど、ユリカのコスするなら、もっと太もも太くしないといけないんじゃね?」

「いやいや、ちょーどいいってことは、あたしの太もも太いってことじゃん!」

「よくないよ!」

「う~こんなことならもっとダイエット頑張っておけばよかった……」

「ま、でもオタクくんが好きならいっか!」


//ループ停止


「それじゃ、中をやってくよー」

「刺さっちゃったら痛いから絶対動かないでね?」


//左 耳かき音 耳の中 指定あるまでループ


「あたしASMR動画とか好きでよく見るんだよね」

「ふつーに耳かきのも見るし、ソープカットの動画とかも見たりするんだー」

「後は咀嚼音とかも割りと好きで見たりして」

「あ、咀嚼音って知らない?」

「例えば、ポテチ食べてるとパリパリって音がするでしょ?」

「あのパリパリってのをマイクに向かってするの」

「苦手な人もいるらしいけど、あたしはけっこー好きなんだ」

「興味あるなら今度やってあげよーか?」


//ループ停止

●左 0距離 吐息を一層意識して ささやき声

「こーやって、オタクくんの耳元で、パリ、パリってポテチを食べるの」


●左 吐息の入る至近距離 吐息を意識して


「にひひ、ドキっとしたでしょ?」

「わかるんだよー」

「耳まで真っ赤になってるんだもん」

「わっかりやすーい」


//左 耳かき音 耳の中 指定あるまでループ


「でも、せっかくコスするのに今日と同じっていうのもつまらないよね」

「んー、どうしよっかな~」

「なんかオタクくんがリラックスできるようなのないかな?」

「ね、なんかこれしてほしーとかない?」

「言ってくれたらやるよ?」


「え、あたしの声を聞きたいの?」

「いーけど……ほんとにそんなんでいいの?」

「わかった」

「それじゃあ、ユリカコスするときまでに、声を使ってリラックスできる方法がないか調べておくね」


//ループ音のみを流す 30~40秒程度

◯より一層柔らかい声音で


「ふふ、眠そうな顔してるね」

「寝てもいーんだよ」

「疲れてるんでしょ?」

「あたしはオタクくんが起きるまでここにいるからさ」

「頑張らないで寝ちゃいな」

「そうそう、目を閉じて……」


//ループ音のみを流す 30~40秒程度 その後、ループ停止


「オタクくーん、寝ちゃった?」

「耳ふーしちゃうぞー?」


//左 耳ふー音 1回


「もういっかい……」


//左 耳ふー音 1回


●正面 吐息の入る至近距離


「ほんとに寝ちゃったみたい……」


//5秒程度、ファンが回る音などの環境音のみを流す 終了後600セリフ

●右 0距離 吐息を一層意識して ささやき声


「オタクくん、好きだよ」


●正面 吐息の入る至近距離


「なんて、寝てるときに言っても意味ないよね……」

「おやすみ、オタクくん……」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る