第2話 殺害予告と二人の決意

祖父は「恭子(祖母の名前)あの事件は知っているか?」と言った。

祖母は「え…さっきテレビで言ってました。それで、畏まって何を言いたいんですか?」

と言った。

普段、おちゃらけたいつもの祖父とは違い、このときは何かを抱えてる雰囲気だった。

すると、祖父は「これを見てくれ」とカバンの中から、1枚の手紙を取り出した。

それを見た祖母がガタガタと震え、その手紙紙に書かれている文に恐怖していた。

その手紙の宛名には……………………………

頭部抹消事件の犯人と名乗る者からだった。

その手紙に書かれた文には、色んな名前が一つ一つ書いてあった。

そこには、祖父母とLanの名前があった。

そして、その手紙の裏にはこう書いていた。

「2002年7月2日に全員を殺す」と、

祖父が「私達は、殺される。陸斗(Lanの父親)ように。」祖母は足を震わせながら「いや、どうして、私達は殺されないといけないのよ!!」と言った。

「わからない…けど、一つだけ考えられるのは、できるだけ証拠を消そうとする犯人の意思だ。」「どうして、私達の名前を知っているのかはわからないが、これも『運命』あの時からこの結末に向かっていたんだよ私達は…」祖父は涙をこらえ、祖母は泣き崩れた。

「Lanを巻き込むわけにはいかない」と祖父が言った。

そして、泣き止んだ頃、2人は、とある作戦を決行することにした。

その作戦は『Lanを旅に出す』といことだった。そして、2人はこのことをすべてとある日記に書いて、庭にこの日記を埋めた。

そして、その作戦の実行日が来た。




2002年6月30日

Lanは旅へ出た。

真実や犯人の手紙を知らないまま。












《3話へ続く》

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