第13話

 翌日。バスに十五分程度揺られて移動した先は、熊本県山鹿やまが市にあるだだっ広い公園だった。なんでも陸上競技場や体育館、野球場などいろいろとあるスポーツ施設らしい。

 集まったのは三校。

 福岡南と、英成えいせい高校と熊本学院くまもとがくいん高校。

 福岡南以外の二校は地元熊本の高校で、英成高校は確か五、六年前にセンバツ出場を経験した古豪、熊本学院はNPBの昨シーズンに高卒プロ二年目にして打点王のタイトルを獲得した選手の出身校だ。ちなみに前者は県立で、後者は私立。

 現チームの実力としては、福岡南と熊本学院が同格、英成が一段劣るといった感じらしい。まあ、あくまで春季大会までの実績からの予測みたいだけど。

 試合は、第一試合が福岡南Aと熊本学院A。第二試合が英成Aと熊本学院A。第三試合が英成Bと福岡南Bだ。ちなみにAチームが主力組であり、Bチームが控え組となっている。

 前日百球以上を投げた向井むかいさんの出番が今日はないということだったので、今日は二年生投手ピッチャー中野なかのさんと安永やすながさん、そして一年の俺でなんとかすることになっている。投手が足りなくなった場合は野手から回すそうだ。

 一試合目は福岡南が塁審を務めることになった。じゃんけんの結果、河野こうの稜人いつひとと俺が敗北を喫したので、仕方なくグラウンドに出る。小南こなみは試合に出ているので、一年の中では柚樹ゆずきだけがフリーダムだ。

 三塁際の打球。際どい。フェアなら長打だが残念ながらファウルだ。

「ファウルボール!」

 打者からにらまれる。そんな目で見ないで、と思う。

 小南が三盗する。上手く盗んだが、それでも際どい判定。

 俺が腕を水平に広げると、三塁手サード捕手キャッチャー投手ピッチャーににらまれた。そ、そんな目で見ないでっ、と乙女っぽくふざける。脳内で。

 やや気まずい思いをしながらも、つつがなく第一試合は終了。安永さんが六回を一失点と好投を見せたが、七回からマウンドに上がった中野さんが八回に逆転の三塁打スリーベースを浴び、三対四で敗戦。二点差だっただけに、走者をためてしまったことが悔やまれる。まあ、外から見ているからこそ、こうしていくらでも好き放題な感想を抱けるのだけど。

 第二試合の間に昼食をとる。こういうときに配られる弁当に特有の、梅干のカリカリとした食感を楽しむ。でもやっぱり、梅肉はもうちょっと柔らかい方がいいな。それに、酸っぱさも足りない。

 さっさと平らげてしまって、少し物足りないな、と思いながら立ち上がる。満腹どころか腹八分にもちと足りないけれど、あと二時間もすれば試合になる。このくらいでちょうどいいだろう。

「ふわあ」と欠伸が出る。

 緊張してきた。たかが練習試合でどうしてこうも緊張するんだろう。そして、緊張するとやけに欠伸が出る。

 軽く施設内を走る。アスファルトで舗装された道路。両脇には背の低いヤブツバキが植えられている。

 たった一日で実力が急激に変わるわけではないけれど、今日は昨日のような体たらくをさらすわけにはいかない。

 気づけば、息が上がる走り方をしてしまっていた。良くない。少しクールダウン。坂を登りきったところで、河野がいた。

「大森。もう八回に入った、そろそろ待機するぞ」

「わかった」

 よし、今日こそは。


 試合前。肩を上下左右に動かして軽くほぐす。

 整列の合図がかかって、グラウンド中央に集まる。

「お願いします!」

 実際の発音は、「っしゃっす」といったところだろうか。中央であいさつをして、すぐに守備位置へつく。

 そして、準備投球。捕手キャッチャーは昨日と同じで河野だ。やがて「ワンモアピッチ!」の声がかかる。俺が投げたボールを河野が捕球して、二塁へ送球。内野でボールをまわして、最後に俺が受け取る。

「プレイ!」と球審の声が上がる。

 マウンド上。グローブを胸の高さに持ってきて、河野のミットを見据えながら握りを決める。

 ふう、と吐く息が震える。

 またふわふわする。試合開始のときの、試合にまだ入りきれていないときの感覚。きっと俺だけじゃない。それどころか野球に特有な感覚でもないだろう。この感覚がいやでいやで仕方がない。

 昨日の悔しさを思い出す。それなのに、いざマウンドに立つと恐怖心のほうが勝ってしまう。

 精神的には切り替えたつもりでいたのに、本番ではまたもとに戻ってしまう。

 初球、河野からの要求は外の真っすぐ。

 俺はうなずいて、ゆっくりとモーションに入る。努めていつも通りを意識して、左足を上げる。やや小さめのテイクバック。後ろから前に体重を移動させて、リリース。

 正直あまりいいボールがいった感触はなかったけれど、たまたまゾーンに行った。打者も初球からスイング。しかし打ち損じてファウル。

 二球目、カーブが抜けてボール。三球目、真っすぐが高めに外れてボール。

 四球目、カウントを取りに行った真っすぐを弾き返される。引っ張った打球は三遊間を抜けていく。

 河野から「低く」というジェスチャー。いちおううなずいておくし、リード通りに投げ切れない申し訳なさでいっぱいなのだけど、ひとつ言わせてもらいたい。

 それができないから困っている。

 続く打者には初球で送りバントを決められ、一死二塁。さっそくピンチを迎える。しかも、三番打者に対してまったくストライクが入らずに四球フォアボール。次の四番打者にも、三ボール〇ストライクとボール先行。

 やばい。早くも思考がまとまらなくなっている。

 ふうー、と深く息を吐きだす。落ち着け。

 クイック。右ひざの辺りに体重を乗せ、勢いよく体重移動を行う。いまだリリースの瞬間のタイミングでどこか上手くいっていない感じはあるが、なんとかゾーンに行った。ど真ん中だったけれど、打者は見送った。

「オッケー、いいボール!」

「もう一球、いこうか!」

 安堵の息が漏れた。

 三ボール一ストライク。

 次の河野のサインは、意外にもチェンジアップだった。三ボールだから、いまストライクが取れた真っすぐが要求されるかと思ったけれど……まあ、意図が分からないでもない。

 ど真ん中の甘い球を見逃したということは、打者心理的には多少の焦りが生まれる。打撃で消極的な姿勢を見せるというのは、選手にとっては指導者の目が気になるものだ。だから、次の甘いボールは必ずスイングする。しなければならない。

 つまり、打者心理を逆手に取りたいリード。

 さすがに重盗ダブルスチールはないと思うが、いちおう走者のリードを確認。

 そして投球へ。

 打者はチェンジアップに、ぎょっとしたようにバットを止めた。低めいっぱい。しかし、球審の手は上がらない。

 四球。一死満塁。

「惜しいよー!」

「いいとこ来てる!」

 思わず顔をしかめてしまいそうだった。……くそっ、どっちとも取れるだろうに。

 初回から四球二つ。最悪な立ち上がり。

 また同じことの繰り返し。

 そう考えてしまって、恐怖心がさらに膨れ上がる。頭が真っ白になる寸前。

「ふうーっ」と勢いよく息を吐きだして、一度屈伸を入れる。

 このままじゃだめだ。しっかり地面に足を着けろ。足に力を籠めろ。

 俺は、膝が震えて力が抜けそうになるのを必死にこらえた。ボールを握る手の震えを、腕に力を入れて無理やり押さえつける。

 インプレーになってミットを見る。河野はほぼ真ん中に構えている。左打席には五番打者。サインは真っすぐ。

 真ん中の真っすぐ。投手としては屈辱的なリードだ。もちろん忸怩たる思いはあるけれど、文句を言う余裕も恥じ入る余裕も俺にはない。

 まずは、ストライクを。

 しかし次の瞬間には、コッ、とくぐもったような澄んだ音が響いた。芯でボールを捉えた音。強烈な打球が、二塁手セカンドの頭上をあっという間に通り過ぎて右中間を破った。

「っしゃあ!」

「オッケー、テツロ―!」

 歓声が上がる。

 二人、三人と走者が帰ってくる。俺はホームベースカバー。バックホームは間に合わない。さらにその間に、三塁まで進塁される。

 四球後の初球攻撃。三塁上で静かにガッツポーズを見せている選手を見る。セオリー通りとはいえ、ストライクを取ることさえままならないこの状況なのに初球を狙われた。さらに抜け目なく進塁まで。

 続く打者に犠牲フライで三塁走者を還され、その次の打者を二直セカンドライナーに打ち取ったところでなんとか初回の守備を終えた。スコアボードに「4」の数字。

「まだ初回だからな!」

「切り替え、切り替え!」

 顔から火が出そうだった。昨日と同じことの繰り返し。頭の中では自身に対しての悪態で埋め尽くされていた。情けなくて、みじめで。

 ベンチに戻ってから、だれとも視線をあわせたくなかった。だけど、すべて自分のせいなのに、まるで被害者のように下を向くのは違うだろう。なけなしの矜持を振り絞って、俺は顔を上げてグラウンドに目を向ける。

 その瞬間だった。

 マウンドに上がった投手を見て俺は、それまで感じていた自身のみじめさを束の間忘れてしまった。

 ただただ、その投手から目が離せなくなった。

 長身の右投げ。たぶん百八十五センチはある。細身で、長い手足。準備投球を見ているだけで、どことなく雰囲気を感じる。ほかの選手と比べて、圧倒的にマウンドでの振る舞いが様になっている。

 裏の福岡南の攻撃、左打席に先頭の小南が入った。

 初球。ゆったりとしたフォーム。左足が胸元まで高く上げられる。グン、と体が前に出てくる。リリース。指先から離れたボールは、地を這うような軌道からキャッチャーミットに吸い込まれていった。

 パアンッ! という捕球音。そして、「ストライークッ!」という甲高い球審のコール。

 背筋がぞくりとした。

 マウンド上の投手はグローブを掲げて返球を要求する。その表情は、どこかホッとしたような笑みだ。中性的で優し気な顔立ち。

 続いて二球目。おそらくまた真っすぐ。コースもほとんど同じ。初球は見送ったが、小南は今度はスイングした。しかし、当たらない。空振りで追い込まれる。

 そして三球目。高めの釣り球に手を出してしまい、三球三振。小南の三球三振は初めて見た。

 気づけば俺は前のめりになっていた。そして口から漏らしていた。

「……すげえ」

 久しぶりの感覚だった。世界が広がる感じ。新しい景色。

 なにかに行き詰っているときは、世界が狭まっている感じがする。しかしいまこの瞬間、視界が一気に広がった感じがした。知識としか知らないピッチングの奥深さ、世界の広さを実際に目の当たりにした。そんな感覚。

 野球に限らず、俺はこの感覚が好きだった。知れば知るほど、新しい世界が広がっている。だれか先駆者の足跡がそこにはあって、どこまでも広がっている景色がそこにはある。俺がどこまで行っても、その世界には果てがない。

 その世界の果てを見てみたいという好奇心がある一方で、決して果てにたどり着けないということを俺は知っている。でも、それが悲しいことだとは思わない。好きな物語の完結を読みたい気持ちの裏には完結してほしくないという気持ちがあるように、俺にはそれがとても喜ばしいことのように思える。どこまで進んでも俺は果てにたどり着けないけれど、その代わり世界は新しい景色を見せ続けてくれる。

 三振に倒れてベンチに戻ってきた小南は、レガースを着けたままの河野に話しかけていた。

「あいつ、安清だ。安清慶信やすきよけいしん

 河野はあきれ顔になった。

「なんだ。お前、安清がいることに気づいてなかったのか」

「な……」驚いた反応のあと、小南は顔をしかめる。「お前、気づいてたのかよ。早く言えよ」

阿蘇品あそじなだっていただろう。気づかないお前が悪い」河野はにべもなく言い放つ。「で? どうだったんだ、安清は? 怪我で野球をやめたってうわさも聞いたが……」

「俺もそう聞いてたけどな。でも、怪我してたって感じは全然ないぜ。たぶん百四十は超えてる」

 俺は好奇心に勝てず話に割って入った。「二人はあの投手ピッチャーのこと知ってるのか?」

 ああ、と小南はうなずく。「対戦したこともあるよ。けど単純に安清は有名だったし、対戦してなくても知ってただろうな。少なくとも九州じゃ広く知られてたと思う」

 河野が付け加える。「肘の靭帯をやって野球をやめたって話だったんだが。復帰したらしいな」

「へえ……」と俺は曖昧にうなずいた。

「いったん怪我で野球から離れたわけだから、なんかハルと似てるな」

 小南はそんなふうに言うけれど、全然似てなんかいない。怪我なんかしていないのに野球をやめた俺が過ごした一年間と、怪我から戻ってくるために必死になって過ごした一年間とじゃ、重みがまったく違う。

 だけど俺は、劣等感を抱いても、それに苛まれることは一切なかった。取り戻そうとしていまだ取り戻せていなかったストレートが、俺の思い描く以上の精度で眼前に示された。どこかぼんやりと抽象的だった目指すべきものが、具体化された。

 いま得たイメージを、体現したい。

 閃きというのは、百回のうち九十九回はハズレだ。そう知っているはずなのに抗えない衝動がある。分が悪いと知っているはずの予感を、信じずにはいられない。

 結局、裏の福岡南の攻撃は三者凡退。

 俺は小走りでマウンドに上がる。ふっと指先に息を吹きかける。

 初回にはぎゅっと狭まっていた視界が、いまはずっと広がっている。グラウンドの景色が良く見える。打者と捕手の顔。両軍ベンチの様子。

 うん、はっきりと見える。打者を抑えるイメージ。

 ゆっくりと深呼吸をすると、いままでどうして忘れていたのか不思議なことさえ思い出される。

 昨日の山登りのあと、俺は清水しみずさんに頼んで昨日の試合の映像を見せてもらっていた。じっくり試合を振り返った結果、清水さんがいつものフォームとの相違に気づいてくれた。

 ――ステップ幅を広めに。

 マウンドに立つと、どうも視野が狭まってしまっていけない。

 もう一度深呼吸。頭をクリアにする。

 二回表。英成の攻撃。打席には、いま俺の立つ場所に先ほどまで立っていた安清慶信が入っている。

 まったく。小南といい、当然だけど、すごいのが同世代にいるんだな。彼らはきっと、俺が決して追いつけないようなすごい存在なのだろう。だけど、それを悲観することはない。それが意味するのは、どれだけ進んでもきりがないくらいにこの世界が広がっているということなのだから。

 完結がなくどこまでも楽しむことのできるゲーム。

 最高だ。

 モーションに入る。

 体が思い通りに動いている。これなら。

 力まず、ゆったりと。曲線のイメージでフォームをなぞっていく。そして、大きく前方に左足を踏み出す。

 リリース。しっかりと指にかかる。強いスピンで、あのミットに――。

 外角低め。基本と呼ばれるコースに、手ごたえのあるボールが行った。

 パアンッ!

「ストライークッ!」という球審のコール。

「っし」と俺は小さく漏らした。

「うぉい! いいボール!」

「もう一つ、行こうか!」

 野手が盛り上げてくれる。

 はっきりとその声の一つ一つが耳に入ってくる。視界が狭まる集中は、いい集中じゃない。本当に集中できているときの俺は、いつの間にかまわりの情報も目の前の情報も頭の中に入っている。

 真っすぐを、もう一球。

 今度は当てられる。しかしファウル。

 追い込んだ。

 河野からはカーブのサイン。三球で決めに行くリードだ。マスクの向こうの表情がにやりと悪戯っぽい笑みを浮かべている。

 ――初回の投球が本当じゃないと、思い知らせろ。

 そう言っているような気がした。

 ――右打者の肩口から、低め、ゾーンの外まで落ちるボール。

 完全にタイミングを外して、空振り三振。

「っしゃあ! ハル、いいボール!」

「ナイスピー、大森!」

 よし。

 だけど、まだこっから。

 俺は野手に向けて、人差し指を立てて見せる。

 まずは一つ。


 ※※※


「どうした、ケーシン? タイミング、合わなかったか?」

 チームメートの阿蘇品あそじな鉄郎てつろうにそう訊かれて、安清慶信は苦笑しながら首を振った。

「いやいや、けっこういいボール来てるよ。最後のカーブはちょっと無理だ」

「ほんとかぁ? 確かに落ちてたけど、お前バッティングはあんまり戻ってないんじゃないの?」

「まあ否定はしないけどね。けどやっぱり、向こうの実力だよ。立ち上がりがぐずついただけで、初回を終えて落ち着いたって感じだと思う」

 慶信の言葉を裏付けるように、あっという間に二死ツーアウトになる。初回と比べるとずいぶんとストライクゾーンにまとまってきている。鉄郎はマネージャーがつけているスコアブックを覗き見る。そこには「大森 一年」とある。ふうん、同い年か。

 それに、と慶信は続ける。「ピッチングも百は戻ってない。小南を三振に取れたのは自信になるけど、またいつ痛み出すかもわかんないしな」

 鉄郎は苦笑した。「百戻ってないのに、あの小南を真っすぐだけで三球三振かよ」

「一打席抑えただけじゃ投手の勝ちにはなんないさ」

 帽子をかぶり、慶信は「よし」と気合を入れて立ち上がってベンチを出る。遊撃手ショートを守っているのは小南剛広こなみたかひろ、そして扇の要を務めているのは河野大遥こうのたいよう。中学二年のときに一度対戦しただけだが、慶信にとっても印象深い二人だ。当時試合に勝ったのは慶信のチームだが、向こうにたいした投手がいなかったおかげで打ち勝ったという印象が強い。特に小南には苦労させられた記憶がある。

 そうか、高校ではあいつらにも、エースがいるんだな。

 怪我明けの初実戦だからとBチームのほうで先発することになったが、これは思ったより荷が重い相手かもしれない。慶信はキャッチボールをしながら考える。今日は球数七十球がめどだ。順調に行っても五回、欲を出しても六回までだろう。

 鈍い金属音が響く。ファウルフライを一塁手が捕球する。スリーアウト。

 よし。行こうか。

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